ほほを伝う

つめたいのかあついのか
肌に、にじんでゆく
幻聴ではなく{ルビ潮騒=しおさい}の。
いえ
ただの涙ですけれど…

守るものは魂
あんなことや
こんなことが
あった ....
すすんでゆく先には 
行間が待っていて
いつも 立ちどまってしまう


深呼吸、する 
 ( ふかく、ふかく、吸って、
 ( ゆっくり、ゆっくり、吐いて、


ふりかえる
ふりか ....
満天の星の下で
優雅に飛び交う蛍たち

手のひらに降りてきた光
そっと抱きしめる

静と動!
遠と近!
悠久と一瞬!

異質の小さな光たちは
それでも絶妙のコラボレーションで
 ....
好きな人といちにちじゅう空を見上げながら、空の話をしていたい
ずっと、ずっと、ずっと

はだしでふとんのなか、じゃれあいたい
もっと、もっと、もっと

くだらない夢の話とか、どうでもいい日 ....
自らの愚かな手で
目の前をさえぎる沼を
つくり出してしまった時は
でくのぼうとなって立ち止まり
かけがえなき友の背後から吹き抜ける
風の言葉に耳を澄まそう

私は木になりたかった
幾 ....
ごらんよ。あれはスイカズラだよ。
雪の下でいまも青い あの葉は
あれはスイカズラだよ。

忍冬とも言うんだよ。あれはスイカズラ
雪の下でも青い葉だよ
あれはスイカズラだよ。

夏の初め ....
聞いたことのない名前の島の
生温かい浅瀬で戯れる半裸の娘たち
その下半身は鱗に覆われていて
しなやかな魚の尾鰭を思わせる
夕日を反射して虹色に輝いている
それを 洗いたての柔らかなタオルで包 ....
初潮という言葉と海とのつながりとかを
ぼんやりと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
私は学校へ行けなくなった

私は紙のにおいが好きだった
鼻をかむ時のティッシュのに ....
やがて、それはゆっくりと始まる

誰も気付かない視点の高さ
から、夜は上昇していく
もう僕らは沈み込んでいる歩幅
もがくよりも深く落ち着いたリズム
呼吸はあちこちで燻っていて
平面に広げ ....
寝付けない理由がある夜に

ふと思うのはカラダのこと

持ち主の気持ちなどには

まったく関係なく

髪は頭という部位を守るために

爪は指先を保護するために

一生懸命に伸び ....
わたしの田舎に

とうとうコンビニができてしまった

もう
これで
この町も終わってしまった

二十四時間
煌々と国道を照らす
白い光は
人々を堕落させるためのみに
輝く

 ....
部屋の中で素振りをしていると
外は激しい雨が降っていて
どこかとても遠いところから
僕の知らない動物の鳴き声が聞こえる

シマウマはたてがみも縞模様なのだと
テレビ番組でやっていた ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに


星を見上げるのは星になろうとするためか


弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
 ....
ゆびさきを闇にひたして
子宮の中に帰ろうとこころみる
背の高いくすのきがわらい
絡まる根でわたしをとらえた

蝉のねごとが聞こえる
綿毛のくしゃみが聞こえる
トマトの放出する酸素が見える ....
さじ の中
盛られた 私の

腕に とどかない
ひくい

止めた 前髪
痛くて はずす
ヘアピン

月明かり まばらな カーテン
さえぎる

みたくないと
あわれむ ....
動物園は
いつも雨降りの気がする

透明ビニール傘とカッパ着て

雨の動物園で
大きな鳥を見よう

都会に放したら
死んでしまうかな

あんなのが
ビルの谷間にいたら
素敵だ ....
そのはじまりからすでに
鋭く亡びに縁取られているのが夏で
青空と陽射しがどれほどあかるくても
そのあかるささえ不穏なのが夏で

蝉が鳴き騒いでも
祭の喧噪が渦巻いても
濃密な静寂が深々と ....
一人暮らしにあこがれて
やっと始めて、早くも半年
同じ境遇の友達もできて
家を出たかったけど、やっぱり一人はさみしいね、なんて
二人で笑ってた

そして彼女は、遠距離恋愛をすることになった ....
その街に風は吹きますか
手紙のようにそっと遠くから

坂道で靴は鳴りますか
生みたての音楽のように

どれだけの名前を覚えていますか
カタカナの響きに変わっても

この哀しみは君 ....
毎日が 
ずっと、遠浅だったらいいのに

って、言ったのは
あなただったか、わたしだったか、
もう わすれてしまった
うつろいやすいふたりだったから
ただ
手をつないだ

波が
 ....
眼を閉じると古代の森が広がる
見たこともないはずの
それらが

私の中に確かに在る

植物は草食恐竜に食べられ
草食恐竜は肉食恐竜に食べられ
そんな彼らはみな土に還り
そうやって
 ....
汗を、かいていました。

あなたがわたしに触れたことや
愛を体現したこと
ひとつずつ、思い出して
泣くことだけは、回避して。

窓を閉め切ったこの部屋に
どうしてか風が吹いて
乾いた ....
欲しいものが欲しいと

子供がせがむので

欲しいのは欲しいものなのかと

問い質したら

欲しいのは欲しいものではないかもしれないと

子供が言うので

欲しいが欲しいんじゃ ....
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情

ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない

ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く

口紅の色を迷 ....
平日のストレンジャーは 知ったかぶりでを街を読む
河岸を撫で上げて 風は
わかい緑のたちこめる
捕まって あおられて 木漏れ日の空を仰ぐ
油断だらけの表皮に 羽は
微動の小虫 無数の交差 半 ....
きみのへやには そらがあって
くもが ぽっかり うかんで
よるが こない

つないで ひらいて こぼれた
ほしの かずだけ みらいの はなしを
きかせてあげる

うつら うつら し ....
春だった
すきと思った、無理だった

駅で時刻表を見る
あのひとはなにをしているだろう?
昼休みのチャイムが鳴る
あのひとはなにをしているだろう?
宿題を片付ける
あのひとはなにをして ....
    田中君は今日も元気




弧を描くよな風が 短い場所でおおらかに吹いていた
湿度の低い 午後3時



フレアスカート プリーツスカート ふくらんだりして
白桃や北 ....
   
    星砂ヶ浜



夜 月光のまぶしさに
まばたき出来ない お魚が
目に焼き付ける 星のまたたき


しばしば するので 砂で洗った
こそこそ するので 飛び跳ね回っ ....
なんで ひとりでこなかったんですか

と 会社の玄関からでてきた 年上の男性に
詰め寄ったのは 十八の頃

告白しようと やっとかけた電話で
呼び出して 出かけた友達が
相手は 友人と一 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
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