かかしに たよる
おお ばか さん

あおっ ちろい
まるの かむり

いがぐれた
いびき

はい びじょん かざる
たくましい たけのぼう

の あしもと
ころがっ ....
だれか ひとりのひとを
すきになって すきになりたいんよ

だけど 遠距離でも つづくコじゃないと あかんなぁ

純粋に 恋 がしたいんよ
あい やのうて 恋 がしたいんよ

それ ....
よる は ふしぎ
いえないことが
するん、と
すべり おちる

よる の ふしぎは
あまり しられてないし
おしえて あげられない
ひみつを しりすぎると
あさに かえれなく ....
君がくれた

手紙の束をどうしよう


黙って二人

レンタルビデオをみた日は

もう帰らない


仕事の帰り

チーズケーキを二つだけ買った日は

もう戻らない

 ....
風が 開いた

土の 群れ
巻かれて
上がる

梳いた


はぐれゆく
胸に

破 削り

天陽
流し込む
子供の頃
フリージアってきくたびに
甘酸っぱい氷菓子みたいな
そんなものを思い浮かべてたの

そんな話をしてくれる女が好きだ
染み一つ無い真白な紙を埋め尽くす
白い詩の燃え尽きた詩人よ
家中のペン先が折れ曲がる筆圧で
描く 角張った情景
放り出した原稿のマス目から
飛び出す遊び文字を拾い集めて
茹で上げる アルフ ....
   雪は雨に変わって降っている
   みずからの重さを溶かして
   まるで自分を打ち消しているかのように
   その姿を相殺している
   真っ白だった自分が嘘だったのだろうか
 ....
天に輝く月をみあげて
あれが欲しいとおまえは泣いた
水を両手にすくいためれば
掌に小さな光の幻
それは本当の月じゃないと
おまえは唇をとがらせる
おまえの見ているその月と
今手の中にある ....
床に
散らばる水銀を
指先でなぞる

あり得ないやわらかさ

さわっちゃ駄目
それは
爪のすきまから
毒になって体中を
銀が回るよ、と

母の言葉が
だから
ずっとさわれな ....
  ノックを受けた
  10本 50本 100本
  陸上競技場でだ
  打っているのは父だ
  容赦なく短いボールや
  横へのボール
  前と後ろのフライ
  ショートバウン ....
掌に乗る
生命の記憶の
なんと軽いこと
毎夜
ぼくは

ぼく自身の中にある
貧しい
優しさや
素直な心を

誰もいない
真夜中の
公園の湖に
捨てるんだ

君にかけそこなった
優しい言葉も
抱きしめたい
気持 ....
太陽が隠れ、雨が降っている。
駅から、歩いて帰る途中、
だれもいない、
公園による。

幼いころ、よく公園で待たされた。
雨が降っていても、
寒さで凍えながら、
靴の中が水で濡れても、 ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの

みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて

しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら

「心を返せ」

冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で

喉の奥にあるはずの
 ....
  
   真珠を育てるあこや貝のように


   ぼくは詩を育てるあこや貝でありたい



         2005・02・17
地下鉄のホームに立って
銀色に光るレールを
じっと眺めていた
薄暗い水銀灯の光を反射して
日本刀のように
静かな輝きを放つレールを
瞬きもせず眺めていた
このレールがどんな金属でできてい ....
私の中に
さかなが棲む

私の知らない
さかなが棲む

何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして

私は
さかなを解き放つ

自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
風の流れにあわせ
煙草のけむりが
めまぐるしくまわります
覚えたての匂いは
どこか懐かしく
どこか悲しく

煙草をもつ白い指
深く吸い込んでは 吐き出す仕草
背伸びしても届かない
 ....
ぼくはもう二度と
海なんか
恋しがったりはしない

何もかも脱ぎ捨てて
素っ裸で泳いだあの夏の海を
恋しがったりはしない

おまえが耳元で囁いた
あの言葉を思い出して
涙ぐんだりも ....
笑う

もう逢えないから

上昇気流に乗って、すばらしいオオカミの毛皮が舞う
運河と気体は太陽がオレンジ色に染めた

黒髪を揺らした君の太ももは堤防の上に座り
回転する渦からは10 ....
{引用=いくつもの山をこえ 
風は現れて
少年たちのてのひらに
しみわたる

あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび
あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび

うたは響 ....
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった

あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった

でもどうぞご安心を
わたしは理解しています

あなたの力になれるのが
決し ....
先に子どもたちの声が消えた。流氷のひしめく冷たい海に放り出さ
れた私たちの生きようと叫ぶ声がむなしく響く。この海のなかでは
私たちは完全に無力であった。この冷たい氷の海のなかでは。
脱出を試 ....
丘に寝そべっていた少年が
組んだ足の先で 空を横切る電線を踏む

はりつめていた空は ぴりりと裂けて
へき開し
裂け目の奥からふうわりと
薄紅や
橙や
菫色の花びらが
うっとりと目 ....
  

   遠くで犬が吠えている宵
   ぼくはふらふら起きてきた
   枕にアイスノンを乗せて
   一日寝ていた
   葛根湯を飲んでいる
   一日寝ていて話題がない
   元 ....
蛾か何かの最後尾が
視界の斜め上をかすめ逃げ去る場面、に似た
或いは、目尻の痒みにも似た
地下鉄の、蛍光灯の、黄緑色の、光芒の
消える寸前の瞬間と消えた直後の瞬間、との
交互 ....
一年に一度だけ、
わたしと母は、海草をとりに、
江ノ島に向かう、
その途中に、枯れ木の門がある。
昔、「厚生病院」と呼ばれた場所の前を、
母の運転する車で通る。
信号待ちで、助手席から、
 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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きざし- 砂木自由詩7*05-2-19
フリージア- 大覚アキ ...自由詩305-2-19
雪紙マイナス五度上の白詩人- 千月 話 ...自由詩8*05-2-19
雲の上は晴れているのに- 天野茂典自由詩305-2-19
掌の月- 一筆自由詩5*05-2-19
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飛びつきながらボールをさばくぼくらの姿は- 天野茂典未詩・独白305-2-18
崖の下で- 佐々宝砂携帯写真+ ...11*05-2-18
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ペガサス- 光冨郁也自由詩7*05-2-17
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あこや貝- 天野茂典未詩・独白505-2-17
刃の上- 大覚アキ ...自由詩205-2-16
さかな- umineko自由詩605-2-16
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煙草の匂い- LEO自由詩1*05-2-16
封印- 大覚アキ ...自由詩205-2-16
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風のこと- 青色銀河 ...自由詩505-2-16
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Di/stance- 角田寿星自由詩805-2-15
- ふるる自由詩9*05-2-15
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ペンギン- 光冨郁也自由詩6+05-2-14

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