化石になるときに
石と入れ替わってしまった
私の部分
を、さがしているのです

外側の触れている世界から
入れ替わっていくから
私の肌
は、こんなにカサカサとはがれ落ちて

化 ....
「いつか見た 景色のよう」と うそをつく
          桜の前には 恋の墓標を

願わくば 桜の下にて 恋、捨てる
          カケラも残すな 春の嵐に

祖母の眼に 桜 ....
折角
あなたの好きそうな
マリモを持って帰ったのに
返してきなさい
とあなたは怒ります
何故なのでしょう
家で飼うには大きすぎたのでしょうか
残念です

折角
あなたの好みそうな
 ....
長かった戦争も終わり
とばっちりをくった君の街でも
ようやくガス管の再整備が終わったらしいと
遠くの街のテレビから流れる異国の言葉を耳にして
何故涙を流しているのか
自分でもよくわからない
 ....
  母は双子です
  私には母そっくりな
  伯母がいます

  二人揃うと
  朝はとても賑やか
  ぴーちく
  ぱーちく
  さえずってます
 {引用= 「洗濯どうする?」
 ....
もう歩みを止めたのに
ひとさし指は
冷たく曲がったままでいた
もう吹雪のなかにはいないのに
他の指から
ひとり離れたままでいた


指を伝い 流れるものから
やがて温度は ....
さっきからヤギが
書いた詩書いた詩を
遠慮なく食べてしまうので
一向に進まない
今日までに仕上げなければ
いけないというのに
ヤギはお構いなしに
食べる 食べる
おいしそうにしているの ....
森には染み渡る声が

扉を開ければ触れない写真の自転車が

東京に、はじかれれば零れていく生活が

薄い川の堤防に腰掛ける人の背中に染み付いた匂いが


襲い掛かる全てを
まな板の ....
低く
飛び出すことだけが
あの夏のまぶしさ

クラウチング

ゴール
そこにあるものを
めざせ
めざして

響く
号砲が
おわりのはじまり

まっすぐ
飛び込むことだけ ....
シーラカンスてことばが
とつぜんうかんできて
ああ、だからなんだ、と
まいにち せなかだけをみつめつづけてしまうあのこに
ふれあうことをしないのは
わたしが 化石のまま生き続けているからです ....
はしっこの村にはな
働きもんのじさまと
ばさまが住んでいた

お日さまよりも早起きで
毎日、一汁一菜の粗食
いろり端にはやかんが
チンチンと湯気を上げ
窓辺には四季折々の彩 ....
春 の 優しい光でも

わたしには 強すぎる

どんなに やわらかな光でも

その傍らに


影 を さすから
はしっこの村に
紙切れが落ちていた
落ちていたから
拾われて
破かれて
新聞紙のように
破かれて
靴の汚れを拭かされて
綺麗になった靴を見る
この先どうされるのか
分からない
分 ....
あなたに あえた
しあわせ

とおくて ちかい
ふたり
おもえることの しあわせ

どこにでもある
しあわせ

ほゎん ほゎん

すぅ




 ....
新しく始まるための時計の
その呼吸を練習している
一つのことが、大きすぎても
それでも朝は生まれてしまうので
一新される心音を、他人事のように聞いてしまう

どこで区切っても
省略できな ....
五つの星は夜生まれた
けれどその話はまた今度

青い とつぶやくと
その唇の形から魚だった時代のことが思い出される
泡は真珠とまんまるな月との間に生まれた

苦しくなって止めてしまう
 ....
髪を切る金も
無いから
ケツまで伸びた

給料は
損失の補填に当てて
貯めるどころでない

満月

わたしはもう
くたくただ
親に笑われるから
愚痴は内緒にしておくれ

 ....
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
朝焼けに燃え尽くされて 空  
「熱を帯びたから、私行くわ。」
そう言うと 彼女の全身から
冷たい汗が吹き出したのだった。


憶えているのは 丸い尻
しっとりと 揉んだ
憶えているの ....
非線の階段上がるとき
見えない飛行機
飛んできて
風の無い
暗い夜空を横切った

夏の朝
ビニール傘の花火師が
吊り天井にぶら下がり
雨乞いの真似をする
一天にわかにかき曇り
 ....
詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
身に覚えのないことで
なぜか{ルビ矛先=ほこさき}はこちらに向いて
誰かの荷物を背負う夜 

自らの影を路面に引きずりながら
へなへなと歩いていると
影に一つの石ころが浮かぶ

理不尽 ....
ピチリ
動きが止まる
その瞬間をねらって
ピチリ

(爪は、どこまでのびるの?

問われた僕は
細心の注意を払うあまり、つい
どこまでもだよ
なんて
いい加減に答えてしまう

 ....
わさえ

にすんいりん

ぬさえ

のまた

のさのさ

げんせんじょうどん

いでんひがすん

すばさ

のさのさ

わんさちどさけさ

どさけさ


 ....
星砂は生物の死骸で
きらきら光ったりはしない
でも星砂はそれなりに夢の結晶
そういうものならあげられる

ビオトープには囚われのメダカ
アクアリウムには透明なナガスクジラ
プラネタリウム ....
風車が
巨きな時計のようだ
三つの針を吹雪にまかせて
早回しで、ゆっくりとまわる

うなっているのは
雪を孕んで吹く北風
だろうか
誘導電流を生み出すコイルの声
それとも
ただの  ....
想われニキビが駄々をこねている
そっとなでてみると
「もっと、愛されなさい」と言っている
戦争に行きたいと
妹は泣いた
誰かを殺めたくて
仕方ないと言った
兄ちゃんを殺していいから
お前は戦争に行くな
と宥めて
固い指切りをし合って
その日は一緒に寝た

明くる日
妹 ....
書けなかった詩の断片が
ちぎれた草になって

風に舞っている

いのちは永すぎる未完
死してなお
始まりにさえたどりつけない 未完

私の夜はいつもと同じ旋律を
内側の街路にまきち ....
道に空いた
吹雪の目に立ち
陽の光にとけだす
頬の雪を聴いている


もうひとつの吹雪を引き連れ
列車が鉄路を通り過ぎ
まばらに記号を落としては
路傍の崩れた家々を鳴 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
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