「すきなものなんでもくえ」のそのあとに全会一致で来たパンケーキ

見ないよう聞かないようにききみみをたてた向こうの話題が吾に

「ほらおまえ「ちいさいですね」って言えよ」「えー、おまえいけ」  ....
一面に広がる海を前にして
子供の視線はずっと波を追いかけています

深く息を吸い込んで
寄せてくる世界に叫びます
その広さを叫びます

内容はちょっと どうでもいいのです


その ....
いつのまに
我が胸に吹き込んできた
風の{ルビ女=ひと}よ

君が踏みつけられた花を見て
傘をさしたまま立ち尽くし
ひび割れた心のすき間をほの青く光らせ
雨音に{ルビ滲=にじ}む心を痛め ....
ただ手を暖めるためだけに
両手を 握られて
この人が救急隊員でなかったら
ありえない事に
じっと まかせた

仕事と言ってしまえば
それまでで
人としての思いやりが仕事
でも
そこ ....
京都が風水に則って「作られた」都市であることは周知の史実。もちろん飛鳥浄御原宮、藤原京、平城京、長岡京、平安京と続く遷都はすべて風水に基づいて行われた。南から北に、ほぼ同経度を北上して行った。

 ....
ちょっと気軽に
頭が痛いと言っても
誰も
こころから心配しちゃくれない

なら
私は心配してあげよう

喉が痛いと聞いたなら
のど飴をあげよう
風邪薬をあげよう

あげよう
 ....
たどり着いた島で
ひと休み

ここも
朝日とともに沈むから
また次の島へ泳ぐ準備だ

大陸まで
あとどのくらい

あと
どのくらい

そもそも
大陸なんてあるのか

そ ....
ちからはちからへ垂直に落ち
からだはからだへ傾いてゆく
気まぐれな風の格子
雪道に揺れる草の影
重なるようで
重ならぬもの
煌々と冷たく
空を持ち去る


何も書かれて ....
空がまだ青かった頃
王国は細く
鉄塔がその役目を終えてなお
行くあてなく錆びていくように

東の空から鳥たちがやってきて
羽を休める場所を見つけられない
王国は
気づかれずに
そのよ ....
頬杖をついて
空ばかり見ていた 

流れながら
形を変えてゆく雲とか
鳥が黒い点になって
吸い込まれてゆく姿とか


指先でペンを回す仕草を
無意識になんどもしていて
と ....
夕焼けに染まる
うしろ姿が焦れて
奇妙な鳥の羽が
手紙を星へ届けた

万年筆の青いインクでつらつらと
書かれた迷いのない筆跡で
時は重なっていて遠く定着している

斜陽は
雲にすじ ....
声を聴かせて
おのずから妙なる旋律を宿すその声を

流れがうまれる
その声が意識に触れた場所から
涼やかにゆるやかに
深くたゆたう流れがうまれる
私はその流れに
身をゆだね
漂う
 ....
梯子が燃えるとき 時間は終わる

線を、引く
初めて泣いた日、
引き摺ったままの羊水で
始まる

一段 歩を進める度に
薄れていく
消しゴムで消せない、
それが条件
引き攣った跡 ....
雪が舞い降りる
砂塵の嵐のように
オアシスは蜃気楼に消えていた

視線の先に
流された涙
ささやかれた
些細な言葉

無表情に ただ歩き続けてきた旅人に
再び舞い降りる雪
虹色に ....
振り解こうとしたその腕の力に
恐れ戦き
声にならぬ悲鳴を上げ
逃げ出そうにも逃げ出せず


生き抜く事は人の本懐であるとしても
手当たり次第しがみ付く執着心は
どうしてこうも醜いのか
 ....
手を
両手を広げ、そらへ
飛ぶように飛ばないように広げ、手を、そらへ
色々と自由になった気がして
交差点を、待つ


輪郭を見ている
箱の世界にいながら
回転を繰り返すのは
いつも ....
どこに帰るのだろう
などとは問わない
会社帰りの雪道

星だろうと
街灯だろうと
導かないのならば
ただの明滅だ

一歩ごとに
すり減っていくのは
靴底ではなく
今日の賞味期限 ....
とめどなく とめどなく・・・

意味なんて あるようでなくて

楽しくて 嬉しくて

同じ時を 二人で過ごせること

今年も残りわずかに

あと何回 こんな時を過ごせるんだろ

 ....
純情な人間の恐ろしい程真っ直ぐな愛に対して
其れを裏切ると言う行為程
暴力的な行為は此の世に無いだろう

大切な真っ白いワンピースを来た女の子に
無理矢理カレーうどんを食べさせるような

 ....
浅草の古い映画館が
今年いっぱいで閉館になる

その知らせを聞いたのは
年も暮れかかっている師走だった



『映画館の恋人』



祖母は映画好きな人だった
忙しい母に代わ ....
彼等は天使なのだから自由に降りてくる
ひとは誰も彼等の姿を見ることができない
彼等に思想はない
彼等は天使であり善でも悪でもない

天使は通り過ぎる
ありとあらゆるものを刺し貫き ....
話しつかれて
午前二時


もしこの電話をきれば
世界も
終わってしまう
そんな気がして
ふたりは

どこからか
ぶあつい
電話帳をもってきて
ただ電話番号を
読み合うんだ ....
いじめてちゃんは黒い色が好きだ
いつも黒い服を着てる

いじめてちゃんはすごく無口だ
人に何か聞かれてやっとその口を開く
それもたった一言だけ
どっちでもいい

いじめてちゃんは一人が ....
緩やかな坂道を
転げ落ちる

心のどこかには
穴があって
そこから思い出が
さらさら静かに
抜けてゆく

どうしてだろう

なぜか体中の力が
抜けてゆく
視界が回って色が混在 ....
将也

とりあえずラブとピースで繋いでた君のホントを触れないまま

必要なものはノリだと承知して君に合わせた笑顔があった

持ち札は3枚。君と観た映画、朝焼けの街、好物:すぶた

方向 ....
昼休み 校庭の隅のひょうたん型の砂場で
下級生の少年たちが
そこらじゅうの砂を集め 水をかけ 
両手で叩いて固め 砂を積み
また砂を集め 水をかける

そうして
背丈ほどの 山ができた
 ....
駐輪場に停めた自転車の
前輪に取り付けられた鍵の穴に
鈍い銀色の鍵を差し込み
両手でハンドルを持ち
2台のスクーターの間をぶつからぬよう
抜け出るよう そっと 引く 

片方 ....
胸が張り裂けそうで
呼吸が荒くなっても
突き破って
生まれてこないもの

 恋という熱
 握ったその手を
 解き放ち
 旅立ったもの

  あれは影だったか
  角度のみならず
 ....
愛しいと綴らぬ代わり
速達で、と告げましょう

思い煩うこころに替えて
所在の分からぬ神様に
祈りましょう


微かに雪の匂いのする声は
幸福の理由に充分すぎて
零れる音色が
深 ....
忘れてしまった
カラン カラカラと
転がっていく
空き缶みたいに

誰もいない商店街の
その真ん中を
私の蹴飛ばした
空き缶がゆく

カラン カラカラ

閉じられたシャッターに ....
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