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たんぽぽ畑でたんぽぽをたくさん摘んで
たんぽぽの冠を作ったり
たんぽぽの首飾りを作ったりして
夕方になって
空を見上げても
まだ明るくて
いつまでも明るくて
ほっとしていたら
そこへ
 ....
あなたと二人
倉庫の脇で体を寄せ合って
雪の中
白い息を吐いていた
わたしにもあなたにも
大粒の雪が積もっていた
それでも動けなかった
動きたくなかった

あなたのおかげで
世界に ....
キラキラしたものが
上に登って行くのを見てた
ふわっとして
とてもハッピーな気持ちになって
生きたくて
キラキラしたものを見ているだけで
こんなに幸せなんて知らなかったから
床に足をつけ ....
雪の日は
音がしなくなる
そうしていつのまにか
幼い頃に戻ってる
いつもうちに帰りたくて
どこへ行っても泣いてばかりいた
お母さんが大好きで
世界は
まだ白くて
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて

保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
 ....
青くてすごく激しい魚を
まな板に乗せてばちんと
首を刎ねた
何の通告もなしに
首も胴体も捨てた
血の匂いがあたりに漂って
ハイターをぶちまけた
心残りは無かった
お姫様が
何でも許してくれる王子に
浮気を告白しました
それを聞いた王子様は
持っていた剣で
お姫様を
刺し殺しました
「許してあげるよ」
そう言いながら
今日も部屋は止まっていて
わたしをどんどん越えて行く
青い空に擦り切れたような雲
部屋はわたしをどんどん越えていく
戻ってきて繰り返して
戻ってきて繰り返して
何度もプロペラを回すけどエン ....
夢を見ていて悲しいことがあると
純粋に悲しい感情だけが高まって
夢の中で
押しつぶされそうになってしまう
そんなとき
胸の上の猫を払い落とせば
急に楽になれる
目を覚ますと
猫のいない ....
どうせいつか
愛せなくなるなら
さいしょから
愛さないでください
っていうのは
どうせいつか
死ぬのなら
生まないでください
っていうのと
おなじ
天井まで届く
モノレール
わたしが常に憧れていた風景
青空に
大きなカエル

なるまえに
大きなおたまじゃくし

処分されました
ひとりの犬

処分されました
けっこう平気みたい
みんなけっこう
クールだね
弱いものいじめ
しようと
手ぐすね引いてる人たち
たくさんいる
やっと咲いた花を
夜中にこっそり
折り取って
持って行ってしまったり
耳元で突然
大きな声出して
大喜びしたり
最 ....
めくって
そのページ
スタッカートな舌触りで
おばあちゃんの火葬の日
おばあちゃんと全く関係ない自分の事で
火葬場のトイレで泣いた
お母さんと
妹は
途方に暮れていた
でも
おばあちゃんは
その夜
わたしの夢に出てくれた
そし ....
草花が咲いて
古いバラの木がアーチに寄りかかり
向かい合った椅子には
誰も座っていないのに
まるで
それで満足しているかのように
風に吹かれている
友達ってほどじゃない
それくらいの知り合いの
彼氏と知り合いになってしまった
彼女を知り合いだと
言いそびれた
ヤバイと思ったのは
見た目がタイプだったから
小柄な体のバンドマンで
ギ ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた

青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた

青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
そよ風に吹かれながら
野原を歩いて行くと
車の墓場があった。

どこからか
一台
また一台と
車がやってきて
力尽きたように
そこで蹲るのだった。

わたしはそこまで歩いて行き
 ....
天井がずいぶん高いなって思ったら空だった
わたしはいろいろ忘れてしまった
エレピの音が恋しい

必要ないのに笑うのはやめようよ

遠くでたくさんの音が聞こえる
とても賑やかだ
コーラ飲 ....
こんばんは
バス停に立っていた人に
そう挨拶しました
この町で見かけた人には
挨拶しなさいと
ママに言われていたから
その人はニヤニヤしていて
ちょっとヘンだなと思っていたら
コートの ....
きらきらと
最後の光を放ち
優しい太陽が
落ちていく
にこにこ
にこにこ
笑顔の人々を映して
最後の光が
消えていく
だから
きっと
もう
何も見えなくなる
11月に入ると
街は雪への準備を始める
明け方凍るような寒さが
布団の中まで忍び寄るとき
窓の外に広がる庭では
チューリップの球根が眠り
その上の土は
ほんの少し盛り上がっている

 ....
ある日
夜、歩いていたら
街灯がやたらと
光って見えた。

何度目をこすっても
光って見えて
どうしても
吸いつけられてしまった。

だから、
もう
帰れないと思った。
暗い夜から
桜の木へ
落ちていく途中
わたしは足から
落ちようとしていた

美容院は何軒行っても
満足できないし
恥かしいくらい何度も何度も
求めたくなるし

ねえどうかしちゃっ ....
たんぽぽ畑の真ん中で
わたしは
しろつめくさの冠を作る
わたしは王女様
けして王妃さまではなく
流れ落ちるギターの音
太鼓の響き

誘われてここに来ました
知らない道
散歩の途中
そんな
夏の夜に

冷たいお酒
涼しい夜風

気持ちいい

隣に座った女の子と
少し話 ....
わたしは確かに住んでいた
あの画面の中に

隣にいたあなたも溶けていたので
わたしも別の画面に溶けた

いつもひとりだった
たくさんいるともだちはみんなわたしの分身だったので

おし ....
そっとあなたを見つめる
自分勝手に

わたしは思い出が欲しいの
わたしだけの

だからなるべく気の無いふりをして
あなたに近づいてみる
千波 一也さんのチアーヌさんおすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たんぽぽ畑- チアーヌ自由詩308-1-27
糸の切れ端- チアーヌ自由詩308-1-9
キラキラしたもの- チアーヌ自由詩307-12-21
雪の日- チアーヌ自由詩407-12-20
つまり- チアーヌ自由詩807-12-18
いないねこ- チアーヌ自由詩907-12-4
廃棄- チアーヌ自由詩607-9-9
許し- チアーヌ自由詩607-8-23
タイムマシーン- チアーヌ自由詩207-8-7
夢の中の悲しみ- チアーヌ自由詩807-6-30
どうせいつか- チアーヌ自由詩807-6-18
青空モノレール- チアーヌ自由詩507-6-14
かしこいひとたち- チアーヌ自由詩607-6-11
あなたは弱いですか?- チアーヌ自由詩907-6-8
怠惰- チアーヌ自由詩407-5-22
おばあちゃん- チアーヌ自由詩907-3-9
Garden- チアーヌ自由詩807-3-5
知り合いの彼氏- チアーヌ自由詩607-1-13
青い目の奥さん- チアーヌ自由詩8+07-1-1
タイヤの塔- チアーヌ自由詩806-12-6
さよなら10月- チアーヌ自由詩806-10-29
そういうもの- チアーヌ自由詩206-10-28
優しい日没- チアーヌ自由詩406-10-23
ふたりの秘密- チアーヌ自由詩4*06-10-6
夜の街灯- チアーヌ自由詩906-9-24
桜の木の上へ- チアーヌ自由詩606-7-15
王女- チアーヌ自由詩306-5-21
ランダム- チアーヌ自由詩206-5-16
ゆめのせかい- チアーヌ自由詩106-3-31
自分勝手な想い- チアーヌ自由詩306-2-27

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