海辺に
打ち捨てられた羽衣
水底に たぐりとられ
心 なくすばかりの 果て

指が 訪れる
風に 似た とろむ甘さで
ふれる やさしく

どうして そんなこと してくれるの
どうし ....
ガッツ星人にやられて
爆発炎上してしまったウィンダムに
ウルトラセブンは 別れのことば ひとつかけてやれなかった

次の瞬間には ウルトラセブンは闘っていたのだ
地球を侵略者の手から救う ....
お別れの歌
振り返らない背中
朝焼けの街
消えていきそうな君
強い足取り

消えていきそうなのは、君そのものでなく
私の中にいてくれた君という存在

さよならの歌
遠く、小さく見え ....
男と女の間には
深くて暗い河があるらしいから
君の悲しい心の内を
僕は分かった振りして黙って頷く


男の情けは出したら終わりで
女は心に宿した思い出を
どこまでも抱きかかえ生きてゆく ....
少しだけ、冷たい風が吹いてきたのは
とても遠い場所からだった
人はいなくなる、ということが出来るらしい
世界はいつも通りに明るくて
僕らは同じように電車に乗り込む

乗り継ぎ駅で世界が追い ....
「今夜はうどんよーー!!準備はいいかーい?」
「いぇーーい!!」

うぴっぴぴっ、うぴっぴぴっ、ぴぴっぴ、ぴぴっぴ、ぴーーー、どんどん

うどんど どんどん どんどん どどんど
うどんど  ....
その
ひぐらし

アコーディオンがたからもの
ヒトの喝采むさぼって
どこふく風のねなしぐさ
ゆらりと浮世をやりすごす


あれは
キリギリスとしんせきだったかねぇ

そ ....
夏、真っ盛りの宵闇を切り裂いて
とりどりの色と散っていった夜空

赤ん坊

落としていきました
ぽ〜ん 
ぽーーーん 
ぽ〜〜〜--〜〜ん 
ぽ 
ぽ 
ぽ 

 ....
「おー、よしよし。いいこだねー。
 ムニムニとしておってからに。」

「ぷきゅーう。ぷきゅぷきゅーう♪」


パタパタ…。

もたもた。


ばったばった。

ドッタバッタ。 ....
炎天の下

雪兎一匹

気紛れで生まれた

雪兎一匹

我を見つめて

涙が一滴

真夏の雪兎

溶けてそれきり
一昔前には
ありえないことが
当たり前になったと
思いながら仕事している

腹が空いたのを
気がつかないふりして
お昼の御飯を取りにいくと
真っ白でつるつるな
紙の箱に詰めら ....
大量のオカユを入れた片手鍋、歩いてウチまで持ってきた君

「たまご粥、食べると風邪が治るって」それだけ言って帰ってく君

鍋を持ち夜道を歩く大男、思い浮かべて涙が出そう

ありがとう。もう ....
誰もが一度は
忘れてしまいたい夢を見る

上昇気流が
鳶を雲の上へ連れ去り
生まれた真空が吸い込む
一匹の羽虫

星だっていつかは消える
恐れることはない

東京行き 東京行き
 ....
いなか道をガタゴト行くと

 まちの空が 妙にあかかった

どこまでも 続く うすむらさきの青

 すぅっと すいこまれて

夕焼け お空も まっかっか

ふってくる星をか ....
あなたを 美しいと 思った 秋の日
秋の日
あなたは ものごとを わたしの肉に
染み込ますように わたしを 叱るのでした

わたしは 朝露を 飲むように
あなたを 識る

遠くに 近く ....
窓を開けた瞬間
朝一番の風は
薄手のシャツを抜け
眠気交じりの肌を
下から上へとナゾルように吹いてきた

頬から
首筋
うなじへと
同じ風に包まれてゆくのをそのままに
まだ整えてい ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
アゲハのハネは夏の欠片
土の上にパリン 零れる小宇宙

落ちていたハネなんですけれど
日にさらされてか
ガラスのように かわいていて
リンプンは星屑しゃらんりん
本体は見あたらなくって
 ....
あなたと夕暮れて
夕暮れの中で眠った

私の心は壊れそうだわ

寄り添いあうことはこんなにも難しいことだったのかしら

右手も左手も私のものではないみたい

悲しまないで
 ....
時の住まう所は どこですか
チクタクと
なぜ 音がするのですか

暗くなれない地の中で
目覚めていない
ただ ひたすらなもの

天を知らなくても
地上を知らなくても
風を知らな ....
一夜遅れで19の十五夜 だんごをぱくり いい気分
照れ屋な月は もじもじしながら 雲の隙間に逃げ込んだけど
大丈夫、今日は風が強いんだから。

ぴょこる ぴょこる ぴょこる

月の真ん中に ....
「ぞっとしたよ」と男が言うから
 私は
 遅れないように
「ぞっとしたね」と言った
 それから
「ぞっとした」と子供が言うから
 私は
 心配させないように
「ぞっとしたね」と肩を抱い ....
紅い 揺れて それは 儚く

獣を擽る

凡そ獣にはその美しさは理解できない

理解できない美しさが 擽る

紅く 夜露が 紅く 零れる

勿体無い ああ そう 獣は思った

 ....
はっか飴が苦手なほどに
あなたは幼い

丸めて・形よく
献上した
嘘の後

重ねて
垂直にうばう
目の前・生命線


わたしが服をぬげば
あなたも服をぬぎますか


グ ....
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
ガラパゴスで恋をして、
ガラパゴスで眠りたい。

わたし、
ひとになれません。


きっとね、
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
越前海月 VS 越前蟹

そもそも彼らに戦う気など、ないだろう。

…でも、仮に、もし仮に、戦ったとしたら、


べしゃ。

じゃきーん。


互角かも。


さらに合体 ....
ねぇジョージ ねぇジョージ
そこのプレッツェルを取ってくれないかしら
そうそこのうんと大きいやつ
プレッツェルは紅茶によくあいますわ

ターバンを巻いたちょっと高価そうな壺をもって貴方は言っ ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海辺_の__________(二連作)- 砂木自由詩9*05-9-23
ウィンダム(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩9*05-9-23
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SAGA- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-23
落下傘- 霜天自由詩1805-9-23
udon_de_samba- アザラシ ...自由詩4*05-9-22
ひぐらし- 落合朱美自由詩11*05-9-22
*忘れ形見パート2*- かおる自由詩4*05-9-22
幸せの図- アザラシ ...未詩・独白9*05-9-22
真夏の雪兎- 自由詩6*05-9-22
にべもない話- あおば自由詩4*05-9-22
風邪っぴき- 一代 歩俳句9*05-9-22
臨時最終列車にて- たりぽん ...自由詩9*05-9-21
*落日*- かおる自由詩2*05-9-21
秋の日- tonpekep自由詩14*05-9-21
いつか風になる- LEO自由詩11*05-9-21
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
アゲハ- こしごえ自由詩16*05-9-21
夕暮れ- 大西 チ ...自由詩5*05-9-21
知らないもの- 砂木自由詩9*05-9-21
るなてぃっく_ほーるど_らいす- 仲本いす ...自由詩5*05-9-20
ぞっとしたね- 辻野克己自由詩305-9-20
花を喰う- 自由詩3*05-9-20
はっか飴- 簑田伶子自由詩8*05-9-20
季節のタブロー(秋)- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-9-20
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眠ってしまえばいい- たりぽん ...自由詩9*05-9-19
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プレッツェルをのどに詰まらせてたもれ- 仲本いす ...未詩・独白4*05-9-19

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