コンサート打ち上げの夜
僕はあなたに 誘われる
あなたは知っているくせに
知らぬ振りが得意
女の武器 口元に仄めかし
手招きの指先 鳥かごの扉を開け放つ

誰も見てないはずだった
誰も ....
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
あしたの事を語るのは
今とがっぷり四つに組んでいないと
靴下を頭にかぶっているとんまな気がする

それでも
死に瀕している枕辺に
はち切れそうな幸せをおなかに抱え
モナリザの微笑を浮かべ ....
心のどこかで

青い空をうらんでいた
涼やかな風をにくんでいた

小鳥のさえずりがうとましく
夏の陽射しはまぶしすぎて
顔を上げることもできなかった

心のどこかで

ささくれは ....
どこかで風の止む音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかった
私の花園で赤い花が咲くことはもう無いでしょう

どこかで水の零れる音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかっ ....
不幸の影が忍び寄っても
俺様は百獣の王ライオンだから
気づかない振りをしている
とりあえず今は満たされているから
木陰で悠然と夢の中に微睡む
明日にでも俺様の身に災いが降りかかろうとも
と ....
「わたし、これから先どうしたらいいの?」

買い物をおえて帰宅し、ホッと落ち着いた瞬間のできごとだった。

わたしの親友であるあんたからかかってきた電話。

{引用=わたしの人生の中で親友 ....
静かすぎるよって
背泳ぎをしながら呟いてみると
空には立派な
夏らしい雲
陽に焼けた
男と女の睦み合う
そのすぐ横を泳ぎ去るとき
波立つ水から
微かではあるが
女の性愛の匂いがして
 ....
憂いの水と燃ゆる火を掻き回し
ドレスのような水蒸気を立ちあげる
もくもく もくもく

デジタルの森の中
白い森をスクリーンに
見たいものを描く

ヨットハーバー
パスタ
グラスの中 ....
知らないホテルの片隅で、
丸くくるまって君の寝顔を見てる。

ひとりでは眠れないというから、
毎晩、君が寝付くまで色んな事を話す。

あの鮮やかな初夏の想い出を、君 ....
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。

その理由はいくつかあるのだけど、つまりそれは虫であるはずもない僕の外見からは想像もつかない。たとえば横断歩道をわたろうとするとき、わき腹のあたりがむずむず ....
私の胸には
いくつか
ほくろがあって

それを結んで
星座にすれば

あなたは
気付いてくれるだろうか

 

ペテルギウスを過ぎました

もうすぐ


揺るぎな ....
こうやって
ただひとつのことを書きたいときも
あっていいね
氷の上は怖いが温かい
割れないように
今日も呼吸は穏やかでいたい
鮮やかな紅色を眺める瞳は
今も美しい 嘘
女の嘘に 嘘 ....
ひがしのそらに 夕焼けをみた
まぼろしだよ、と
ひとは笑う

からんと音をたてて
百円玉が落ちた
ころころところがって
排水溝に飛び込んだ

現実と、そうでないもの
境界は気付いた ....
 廃墟で美しい女が窓を拭いている。
手にしていたのはハンカチか、雑巾か、どちらにしろ
窓のガラスは全部割れていた。
柱の陰から鼠が、いつかいつかと
女を驚かす機会を伺っていた。が、それは無駄だ ....
朝一番の水を飲んだらさぁ
燐寸を擦って煙草に火をつけてよ
そして右足でブルースを蹴飛ばそう?
ブルージーになんかなってられないよ
今日もクソったれた一日が始まったんだ
ブルージーになんかなっ ....
小声で呼ばれて小声で教えられた


(左左、ミミズが傘を差してる)


顔を向けようとして止められた


(向いたら気づかれる)


目の端っこで何とか見る
確かに紫色のミミ ....
どもってしまった空は
灼熱の夏を何処かに置き忘れたようで
パラパラ ピチョンと

リズミカルにとたんを打つ音 ことり

かえるの歌も倦怠感と一緒に にやり

大地に降り積もり

ぶ ....
むかし、むかし

はくあきの、あるひ

てぃらのさうるすが

だいれんあいと

だいしつれんをわすれてしまおうと

むかしとんぼをおいかけて

きをなんぼんもなぎたおしているう ....
君は針のように尖っていて
僕の心に突き刺さる
あまりにも
細くて尖っているものだから
君が僕の心に突き刺さっていることなんて
とうの昔に忘れていたよ
けれども君は君で
いつまでも僕の心に ....
寄ってきた子供達に
お菓子をふるまってた 米兵に
自爆テロがつっこみ
多数の子供と兵士が
亡くなられたという

手をだす子らは
わざと 足止めしたわけではないにせよ
いつもそう ....
「樹になっていたのは、英知の実か、生まれたての赤子の眼か?」 
と思っている ねまき姿の女が、砂浜の段丘に坐り
紅いリンゴを齧っていた。夜だった。海面には
たくさんの耳が浮いている。なかには
 ....
ちりん、ちりりん
らん、らららん

まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする

たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
 ....
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て

梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む

クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが

大挙して目の前を通り過ぎていく

陽炎が眩暈を連れてくると
 ....
焼き場の待合室
薄いお茶と干菓子
食欲なんかないけれど
暇で
口に運ぶ
隣ではあまり見覚えのない
地味なおじさんが
やはりお茶を飲んでいる
季節は夏
蝉が鳴いている
もう少しクーラ ....
恋に目覚めたとき
君は書くだろう
恋に焦がれた
男の詩を

愛に恵まれているなら
君は書くだろう
優しさ満ちた
日々の詩を

性に欲望したとき
君は書くだろう
交尾に狂う
獣 ....
なすときゅうりの馬なんて
のれないよねえ とつぶやいたとき
お兄ちゃんは
ひらたくて少し冷たい手のひらで
あたしの手を
つかんでいた


じいん と鳴る
すずしいかぜに 


 ....
まひるに
月が笑いながら
堕ちてゆくのを
見とどけてしまった


サルビアの
紅が憎くて
泣き叫ぶのもかまわず
摘み取ってしまった


こめかみが
痛くてたまらない
や ....
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている

私は必死で噂とか言い訳とか  ....
愛してるだのなんだのかんだのと言ったところで
結局はどれもこれも同じような事でしかない
と言う事には随分昔から気づいていて
仕方無いので、10ページくらいにわたって
ずっと「好き」とだけ書いて ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
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