君に伝えたいことを
ぼんやりと思い出していたら

冷たいペットボトルが
置きっぱなしのまま汗を噴いて
机の上
書きかけの手紙が
濡れてしまった

こんなことで
泣いてもいい ....
風の強い午後だった
僕は屋上の金網にもたれて
空っぽの青い世界を眺めていた
広大な草原を思わせる
羊雲
羊雲
心の翼をそっと広げ
空の青みに溶け込んでいった光の子供ら

遠い異国の丘 ....
自分の詩作について、思うことです。

○伝えること、表現すること

「いかに多くの人に、うまく伝えるか」と「いかに自分が満足できるように、うまく表現するか」は対極にあると思うのです。
伝える ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色

原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている

道東の海は冷たく ....
新しい雨合羽を買うという

同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った

野良着は 弟のお古でも いい母であった
農作業の汚れは しつこい
捨ててもいいような服を 着ては ....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る

雨水が肌に流れてくると
体が冷える

袖口と 首を
丁寧にタオルでふさぐ

滴に濡れた林檎は
しんとして曇り

ひとつ ひとつ 手作 ....
1.Berry(大好きなベリー)

ベリーを摘みに行きましょうよ
どこへって?
うふふ、秘密の庭へよ
雨の土曜日に見つけたの
お洗濯の日だったもの
濡らした服で帰っても、怒られなかった ....
まとわり とけない まなざし
つめない にもつに とまどう

あかるい まよなか のみちに
めをとじ かすかに ほほえみ

どこへも いけない かなしみ
どこへも むかえる  ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
紅く熟れた石榴の実を一粒
与えられ渡る虹の橋
暗い坂道這い降りて
辿り着くのは夜の国

たまご
霊の子
河を流れて
七色に光る砂礫の粒に
照らされて積むは
骨の破片よ
三百五十の ....
もじれつ のはいれつに
ふるいに かけられた
おでこーろん 

さややかに よこにも
つるきん たてにも

とろく とろ とこ
ちいちゃな いしは 
はじきとばし おー

お ....
沈んでゆく まま
煙る 山の稜線に

つながれた 足首
舐め 影 さすり

行けども 喰らえない
案山子の ぼうふらに

低く うめき ひそむ
まだ 試した事のない

 ....
いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
窓の外は少し北風の吹く夕暮れで
これから南極老人星を見ようと
大きなパラボラのあいだを抜けて
昔、友をなくした修行者が
涙で掘り抜いた文字があるという
岩屋のあるこだかい丘に
向かおうとし ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
木の葉を一枚 硝子の器に浮かべてみました

空 をみつけました

心は 揺れておりました
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
「今年はまだ、秋の夕焼けを見ていないね」と、
閉塞前線気味の雲を見上げながら
不満げに君はつぶやく

僕は天気に関しては
何の心配もしていなかったので
うん、と生返事をすると
君は不機嫌 ....
はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな

かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
(霧がする ....
潮の流れをぬうように 群れなす背黒 秋のうお ひと竿

ふねより なにより 活きに優る二の 腕にきかせて ふた竿

秋 味を 竿に捕らえて 父 にんまり

笑み 食卓へ み竿の 飽き ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ

砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
くだ のばし
風 渡る
皮膚

二枚に 別れた 
黒 と 黄色

とじれば

の 上
わたしの靴を捨てないでください
底が削れて ヒールが丸くなっても
それはわたしの足






わたしの毛布を捨てないでください
綿がはみ出していても
それはわたしの ....
どこまでも続くこの空は 徒然

それぞれの 秋 思いを乗せた 雲は 流れて行くそうな

明日といふ日を追いかけもして

夕暮れに 辿り着く あかね色に染まりながら

伝えて

 ....
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
ふき消して 

かんづめの
まるいぎざぎざ に
暗闇 うつす

切り続け やめた場所
ぱくりと 走り去った
鈍い 刃

なんだって
かまわない
元気かときかれれば
元気だ ....
ひめや こはく
ゆう まつ ひ

あらがう ねね
つらつつ おく

とかそ やえせ
ちさら まろの
 小学校3年生の時の担任のN先生は、子供に作文や詩を書かせることによって、考える力、生きる力をつけさせるということを提唱し、本も沢山書いている方でした。
そして、授業中やそれ以外の場所で、草野新平や ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時間- 大西 チ ...自由詩4*04-11-5
地雷原- ダーザイ ...自由詩1404-11-4
「伝えること、表現すること」- ふるる散文(批評 ...10*04-11-3
- ダーザイ ...自由詩26*04-11-2
いつのひも_いつも- 砂木自由詩16*04-11-2
収穫- 砂木自由詩9*04-11-2
BEE- 斗宿自由詩2*04-11-1
きざし- 砂木自由詩7*04-10-31
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
たまご- 斗宿自由詩5*04-10-27
かおんのしゅっぽっぽー- 砂木自由詩13*04-10-25
- 砂木自由詩9*04-10-23
だんな様へ- ふるる未詩・独白11*04-10-23
星よりとおく- たりぽん ...自由詩7*04-10-22
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
消して- 砂木自由詩13*04-10-18
それぞれの_秋- ひより自由詩16*04-10-15
返詩_雨_(2004.10.12)- 和泉 輪自由詩1404-10-14
おかしくて笑うと- たりぽん ...自由詩4*04-10-14
飛翔する種- たりぽん ...未詩・独白7*04-10-11
それぞれの_秋- ひより自由詩8*04-10-10
緑のしっぽっぽー- 砂木自由詩7*04-10-10
あのポスト- たりぽん ...自由詩20*04-10-10
- 砂木自由詩8*04-10-10
歩行- フユナ未詩・独白7*04-10-9
それぞれの_秋- ひより自由詩9*04-10-8
ずうずうしかったような- 砂木自由詩11*04-10-3
ゆびきった- 砂木自由詩8*04-10-1
十五夜_野- 砂木自由詩7*04-9-29
「詩と私」- ふるる散文(批評 ...12*04-9-27

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