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路地裏の色なき風の通り道


コスモスの現れて消え君の町


栗拾いひとつぶ持って帰り道


草の絮あしたの風は明日吹く
かなしいままで眠らなくてはならない夜には
ちいさく 云ってみる 「にんじんのシチュー」
内緒で想ってみる ママと にんじんのシチューを
同時に 二つをやってみる 『にんじんのシチュー』

そ ....
叱られた痕を想えず一人居の宇宙で祖父はほほ笑んでいる


夢ばかり追い過ぎて消えたいくつもの夜想う時さやかな吐息


オリオンは故人を恋う夜ひたすらに心静まるかたちしている
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....
チャルメラが聴こえたので
最後の千円札を掴んで飛び出した
台の上にロー引きの小袋がたくさん並んでいる
一つ、と云うと
千円。
と小母さんは応じる
く、っと差し出したら
三つくれた
泣き ....
十一月十五日の朝の雨はそとの物語
待っていた初冬の狗尾草もそとの物語
みんないつかしら遠くなっちゃった
どこかしらへ向かっての言い訳を探し始める
かなしくてかなしい私がかなしい
、風に運ばれ ....
{引用=つらくて泣いてて半日潰した}

十一月の町を歩いてみると路傍はすっかり秋の色をしている
みあげる余裕を持てなかったつい先日
すこしだけ{ルビ跛=びっこ}のわたしはせっかく下を向いていた ....
弥生生まれの小鳥の日日は
{ルビ父母=ちちはは}恋しい空でした

弥生生まれの菫の日日は
暴雨を忍ぶ{ルビ詩=うた}でした

弥生生まれのヒトの子の日日は
シチューが好きな{ルビ私=わた ....
{引用=金のメダル
銀のメダル
銅のメダル
どれがあなたのメダルでしょう

(これはお約束だから)
銅のメダルです
と応えた

では銅のメダルをあげましょう

嬉しかった
三人 ....
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
ふるるさんのもっぷさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の通り道- もっぷ俳句320-10-9
スプーン_flip_side- もっぷ自由詩317-2-7
「余情」_三首_2017.02.06- もっぷ短歌417-2-7
=息をすること- もっぷ自由詩1116-11-27
チャルメラ- もっぷ自由詩416-11-18
ことの次第- もっぷ自由詩216-11-15
すみれ日記- もっぷ自由詩316-11-13
あたしの唄- もっぷ自由詩416-11-12
嬉しいメダル- もっぷ自由詩715-10-14
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1115-9-13

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