うつら うつら
木立 悟
洞の実を砂糖醤油につけて呑み
まばたきの遅い一日お茶すする
ひらくたび傘の首すぐ飛んでゆく
弧を刻む光のなかの馬鹿ひとり
とどろきよ轟きを咬むとどろきよ
痛みとは星の両わき夜の裾
死ぬものが死なぬ日が来てさようなら
骨にぎり骨くだきなお骨たぎり
宇宙
(
うつ
)
すべて我がものにせし空虚かな
川柳
うつら うつら
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木立 悟
2014-12-03 19:50:50
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