つたえて
唐草フウ

 夜の湿り気が
ぬぐいきれずに
わたしのゆりかご
あなたはそっと
うしろむきで 

雨を吸った
風が吹いて
胸に空洞
わたしができることは
ただ、毎日をすごすことだけ?

 
 ☆もし流星が 鼓動のように
しゅわしゅわラムネのようにはじけて消えるなら
あなたのねがいが
わたしのねがいと 
つたえて

 
哀しくない、夏のうた
けらけら笑える ひまわりになりたい
いつまでも きみのそばにいるからね
本当だよ
のどが乾いたら いっしょに潤おせるように

 
 ―もしこの線が つないでくれるなら
ゆっくりなスピードで ゆりかごをゆらし
添い寝をするわと
粉砂糖の軽さでそっと
つたえて






 


自由詩 つたえて Copyright 唐草フウ 2011-08-14 03:29:25
notebook Home 戻る