すべてのおすすめ
婚姻関係を結んでから
生殖行動をするものだと
固く信じていた王子が
足萎えの人魚と恋に落ちた
王子はすぐさま王妃に
美しい歌声を持つ人魚を
紹介したが
王妃はその姿を見て
あれ ....
自分自身をブラフマンだと言い
警官に連れられ強制入院と
なった彼の目の前で
敢えて
天然石腕輪を付けている手首を
見せつけるように
ボクは彼の薬を
両の手で温めるように挟んだ
『何 ....
急性期、慢性期とは違う
退院前提の患者達に対して
病院が新たに取り組み
出来上がった開放病棟
十代のシンナー少年から
族上がりのチンピラヤクザ
アル中やヤク中やテキヤや
トラック運転 ....
一九九九年、七の月
空から恐怖の大王が降ってくる
精神病院は
過熱し続ける人類滅亡報道に耐えきれず
心を壊し精神を病む人が増えていた
七月二十七日は
閉鎖病棟の夜勤だった
....
捨てられている灰色のスーパーカブを
松原鉄工所に持って行くと
同じクラスのマッツンが
走れるように直してくれた
シートを掛けて林に隠して
3台溜まった所で五人のいがぐり頭
ヤマロクとオ ....
『鬼哭啾啾』(きこくしゅうしゅう)
こんな夜更けに誰だろう心の扉を叩くのは
あらん限りの力を込めて救いを求めて呼んでいる
土砂降り雨のその中で頼る当てなくたどり着き
今にも喉張り裂け ....
いつも心の中は北風が吹いている
おりしも外は吹雪
開き直りと空威張りと痩せ我慢
肩を落としてうなだれるか
肩をいからせ開き直るか
僕の生活どちらかひとつ
空はいつま ....
『この春に』
私十九のこの春に命を捨てに参ります
積丹半島神威岬念仏トンネルくぐって行きます
私の好きなあの人は関係無いと行ったけど
耳の聞こえぬその事であの人の親が反対しています
都会じ ....
私は皆が羨ましいのです
生きている事
自己の存在を正当に思える事が
二十歳までの自殺は
やたら御涙頂戴的な悲劇の象徴にも関わらず
二十歳を過ぎると
やけに御笑いな敗北の象徴にな ....
『雪の中』
雪の中歩いてく
膝まで埋まって歩いてく
春が来るのを信じながら
明日は明日の風が吹くと
無理をして
引かれ者の小唄を歌っていた
雪の中歩いてく
腰まで埋まって歩いてく
....
からっぽの心を手土産に家へ向かって歩く
雪がふわぁっていっぱい降って
皆と一緒に居たかった
ふと降っていたのが
ちぎれた雲なのに気がついた
日の当たる場所に座って
帽子を深く被って ....
黄金色した木の葉が欲しい僕は
風に頼んでまだ離れたがらない葉を
無理やり取ってもらうんです
暖かなお日様の光をいっぱいに浴びて
草原に無造作に寝転んだ僕の下の草は死んだ
風の ....
これから始まる学芸会
ゆっくり幕が開きはじめ
可愛いあの娘はお姫様
憎いアイツが王子様
僕は一人で暴れ出し
舞台の裏では大騒ぎ
王子と姫は手を取り合って
舞台の上では ....
バックミラーとサイドミラーで
後方を確認し
イザ ウインカーをあげ
片側二車線の道路でUターン
…のはずだったのだが
判らなかった
後方からハイエースワゴンが
直進していることを ....
『沢村忠、知ってるか
「キックの鬼」で
漫画にもなったんだけどな』
『俺もキックボクサーだったんだけど
ブームが去ってしまって
試合も組まなくなったから
地元に帰ってきて
トラックの ....
ボクが独身だった頃
「夫婦円満の秘訣は、
一緒にお風呂に入ることだよ。」と
柔道五段の副園長が
教えてくれた
結婚したら
二人で一緒に
お風呂に入れるんだ
独身のボクは
その ....
精神科病院で往診の依頼がある時
外来診療で終わる場合は
外来の看護師が医師に同行し
入院が必要と思われる時には
病棟の看護師が同行していた
救急車を運転する職員と併せると
往診は三名で ....
『畜生の分際で、人間はおろか、この閻魔さえ、騙そうとするとは不届き千万っ!申し開きなんぞ、聞く耳、持たぬわっ!』
浄玻璃の鏡に、生きていた頃の姿が映し出されても、与一はムシロの上に座ったまま、うな ....
あの時
死んでくれていたらねぇ
深い溜息の後に
小さく呟いたアナタは
あの時
命だけでも救って下さい
確かにそう言った
あれから六年の歳月が流れ
あの時三歳だったこの子 ....
すぼまっている
ボクの感覚世界
知らない単語が
増えて
聞いたこともない
言葉に怯え
何でも
悪い方に考える君は
いつも
危機感をボクに告げる
いい加減ウンザリして
....
鬼と云えば、赤色か青色と相場が決まっていると言うのに。
何だ、この鬼は。
汚い灰色をして…。
それに、虎の褌も穿かないで、熊の毛皮を頭からすっぽり被っているなんて。
うすのろで、間の抜 ....
屏風山のずっと奥深い所に純白の峰があった。
その「せせらぎの峰」の頂上に立てば、この世の果てまで眺められ、全てを知ることができると云う、言い伝えまでがある。
しかし、頂上はいつも、雲に隠れていて、 ....
倶知安イモの本場 倶知安イモの本場
十勝平野で採るイモも ニセコ山麓で採るイモも
イモに変わりは無いじゃなし 茹でて食べればみな同じ
倶知安イモの本場 倶知安イモの本場
男爵 紅丸 キタ ....
病院に勤務していた頃
「私には霊感があるの。
霊感体質なんだよねぇ。」と
言っていた独身で年配の
先輩看護婦さんがいた
ボクはその看護婦さんと
夜勤をするのが
凄く苦手だった
....
末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた
ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ
ねぇ。お父さんは
何 ....
ある朝 目覚めたら 部屋には 誰も居ない
机の上の 置手紙 さよならと お袋の文字
何が何だか 分からないまま 俺は 親戚中たらい回し
親父と お袋 愛し合って 一緒になったと
死んじまっ ....
あまり歩かなくなった
うすうす感じてはいたのだが
認めたくない体力の衰えだった
そう
ほんの少し歩いただけで
ふくらはぎが痛くなる
筋肉痛は
ヒラメ筋って云う筋肉かなぁ
ヒ ....
夕暮れの陽 落ち風に
窄めた花の 慎ましき
約束の地 ありやなしや
流れ往く雲 間に星の
応え無き 人の世に
約束の地遥かなりや
40歳と42歳の姉妹の変死体が
白石区のマンションで発見された
ニュースがラジオから流れてきた
司法解剖され検死の結果
42歳の姉は
死後4、5週間経っており
死因は病死
妹 ....
神奈川に棲むハグレル鰯が
北海道に雪解けと合わせて
移り棲むらしい
今、札幌に来てるけど
何処かお勧めの店を
紹介して欲しいんだけど…
そんな電話がくる
店長はみやさんって云 ....
梅昆布茶さんの板谷みきょうさんおすすめリスト
(30)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
王子と人魚の話
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板谷みき ...
自由詩
3*
21-12-30
_腕輪数珠と十字架のネックレス
-
板谷みき ...
自由詩
3*
21-11-10
年越し夜勤の思い出
-
板谷みき ...
自由詩
3*
21-10-14
第十巻七十二番
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-10-14
マッツンの十五の夜
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-9-29
二十一歳に書いた歌詞
-
板谷みき ...
自由詩
1*
21-9-28
二十一歳の呟き
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-9-28
二十歳に書いた歌詞_
-
板谷みき ...
自由詩
3*
21-9-27
二十歳の呟き
-
板谷みき ...
自由詩
3*
21-9-27
十九歳に書いた歌詞
-
板谷みき ...
自由詩
1*
21-9-26
十六歳の呟き
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-9-25
十五歳の呟き
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-9-25
学芸会
-
板谷みき ...
自由詩
4*
21-9-25
2021年8月1日14:30のこと
-
板谷みき ...
自由詩
3*
21-8-2
問題は、明日の朝
-
板谷みき ...
自由詩
4*
21-7-15
再会
-
板谷みき ...
自由詩
1*
21-7-13
往診の思い出
-
板谷みき ...
自由詩
2*
21-7-13
すすき野原で見た狐
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
1*
21-7-11
一九七八年のこと
-
板谷みき ...
自由詩
4*
21-6-30
スッキリが始まる八時に
-
板谷みき ...
自由詩
1*
21-6-29
灰色の鬼
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
1*
21-6-27
もみじ
-
板谷みき ...
散文(批評 ...
1*
21-6-27
じゃがいもの唄(お座敷小唄)
-
板谷みき ...
自由詩
1*
21-5-25
霊感体質の先輩看護婦さん
-
板谷みき ...
自由詩
2*
20-10-25
東苗穂にあるケーキショップあかね
-
板谷みき ...
自由詩
9*
20-10-21
お袋_俺を捨てたんだって
-
板谷みき ...
自由詩
8*
13-2-19
ひらめの筋肉痛
-
板谷みき ...
自由詩
3*
12-9-5
河原歩けば月見上げ_川面の光綺麗
-
板谷みき ...
自由詩
2*
12-9-2
近くの他人
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板谷みき ...
自由詩
2*
12-1-22
願わくばフォースと共にあれ
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板谷みき ...
自由詩
3*
12-1-13
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