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白くかかるもやの
向こうに私はいるらしい
その目に映らない笑顔も涙も
一人で飲みこんで吐き出して
何度反芻しても消化できない
いつになったら心は晴れますか
いつになったら来てくれますか
....
何もかも捨ててしまいたいと
最初からやり直したいんだと
すべてが嫌になったんだと
君は笑って話していたけど
消えそうな横顔で
さみしそうに笑ったけど
それが本当だとしたら
やりなおした未 ....
「風と」 木の若芽
すっかり風を体に染み込ませて
髪は風になぶられるまま
強い風 花の香りは飛び散ってしまうけど
くすのきの香りは渦巻いてたちこめている
いたずら ....
「嘆きなく」
木の若芽
ゆりの木が鳴る
けやきの木が踊る
とてもさっぱりした風だよ
昨日の風はしっとりとしていた
今日の風はからりとして
いちょうを匂わせ
....
「草熟す 潮は変わる」
木の若芽
立てば木と すわれば草とともにある
和草(にこくさ)を守れ荒草
また己が脆さによろけ花に倒れ
荒れ果てた庭が私のサンクチュ ....
昨日に戻りたくて戻りたくて振り返ったけど
そこにはもう何もなくて
まるで
ドミノ倒しの先頭にいるようだと
目を瞑って耳をふさいで口をつぐんでみたけれど
誰も傷つけまいとして
距離を測っ ....
120808
木偶人形のため息を
有人に託した
触ると
ざらっとした感触の灰皿
古くて錆びて汚れたままになってるが
ご馳走様の声は聞いている
出番 ....
僕たちはただ、夏のせいにして
激しく求め合い
そしてただ、夏のせいにして
激しく傷付け合った
総てはあの照り付ける
太陽のせいだと
思いたかった ....
打ち込んだ言葉が
操作ミスで 消えた瞬間
何もかにもを なくしてしまったような 喪失感に
さいなまれそうに なる
目の前で 笑う 姿に
かなうものなど ないのにね。
愛
私が人生を憎むとしても
人生を愛するとしても
君が必要だ
信仰
確かに私は凡人だ
しかし信仰を持っていることについては
誇りを持ってい ....
迷路とかでもなんでも、
探したり、
迷っていたり、
そんな事をしている時が、
楽しかったりするわけで。
そしたら、
浮世の迷路にも、
もしかしたら全く同じ事が、
言えたりするんでは ....
例えばもし。
火が存在しなければ、
情熱を「燃やす」ことさえ、
どれだけ難儀なことだっただろうか。
「かも知れない」
そんな妄想は、
可能性を意味し、
生きる上では必要になってくるかもしれない。
しかし、
しばしば度が過ぎると、
手前のように、
運転をすることこそ、
怖く ....
120807
デクニンギョウノタメイキヲ
ユウジンニタクシタ
サワルト
ザラットシタカンショクノハイザラ
フルクテサビテヨゴレタママニナッテルガ
ゴチソ ....
瓢箪から駒みたいな約束
吐いて
はしゃいでみたものの
閻魔様にも負けず劣らず
舌抜いて
いっそのこと
こっそり禁○の看板
燃やしてしまおうかと取り出して
マッチ棒擦って
暖めてく ....
朝
コップ一杯の水を飲む
夜の間に
水分が失われた細胞が
目覚めていくのを感じる
八月六日の朝
同じように水を飲む
最期の言葉は
ミズヲ クダサイ
この水は
私の水 ....
とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに
あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....
もうどうでもいいし疲れたよ
私の弱点は評価される前にもう批評していることさ
頭の中は表現で爆発しそうなのに
一行も書けやしない
原発はメルトダウンして
それが時代の文脈なのさ
どうしようも ....
手前の雲は、
足早に。
遠くの太陽は、
腰を据えて。
堂々たるものだった。
人間は時に。
疑うことを覚えてしまったら、
何処までも、
取り留めなく疑ってしまいたいもので。
自分にも、
他人にも、
なるべくそれを行わないで、
素直に生きていければな。
....
「祝福」 木の若芽
晴れ晴れ 光り光り 朝朝
あいさつするものがいっぱいで
うれしい忙しさ
私より大きなものたち
私より小さなものたち
そのままに生きている
晴れ光 ....
「つばめ」 木の若芽
雲の流れる川が少し明るんだ正午
雨がすむその奥から小さな点があらわれ近づいてくる
あれぞ 勇気の鳥 つばめは
雨ぎらう空をみごとな滑空 また上昇
大きな転向 ....
どうにも
こうにも
うにを食べたら
ども って
こも って
どこ が分裂したので
糸でんわ
も って
し
も
し〜ん
て
ねてる場合です
梨の実が旧い館の椅子の上に置いてある。
静物画を描く青年がブロンズ製の髪の毛を流しながら、
河のマネキンを浚い取る掃除夫に腕を授け渡す。
それは広間へと続く廊下の壁掛時計に引っ掛かってい ....
乾いてしまった心
えぐられる心
容赦無い言葉
癒えることのない心の砂漠
雨が振ってこないかな?
いえた心の砂漠に水を与えたい
でも、雨は降って来ない
カラカラ ....
何かを言おうとしたまま
羽蟻に覆われて行く 月
寝苦しい夜の何処からか
微かに 悪寒が流れ
顔を隠した二人の忘却が
そっと 水浴びをする
乳房のように膨らんだ闇
白い 流 ....
毎晩3人の『子ども達』と一緒に寝る。
名前は
『ライオン丸』
『ライ次郎』
『うさこ』。
9年前にとある雑貨店、いや、『産婦人科』で
発見、いや、『出産』した。 ....
「必然」という言葉の意味に、
果たして「死」は含まれるのか。
未だに謎なのだ。
誰かの幸せが、
誰かの不幸せだ、と言う。
だとしたならば、
誰かの正義は、
誰かの不義だと考える。
そこから見えてくるものは、
幸福感と
正義感に
基準など設けられない
....
貴方が自らを表現する、いや、表現できる物
それはなんですか?
文字ですか?
言葉ですか?
表情ですか?
挙動ですか?
目線ですか?
音楽ですか?
私が自分を表現できる術はな ....
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