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その鳥はとても小さく弱かった
食べ物を見つけても
すぐに他の動物に横取りされたり
時にはその鳥自身が食べられてしまったり
することもあった
その鳥にとってこの世界のどこかを
支配するどころ ....
晴れた空はすがすがしいね
透きとおるアオは
憂鬱な気持ちも吸い込んでくれるから
でも雨降りも嫌いじゃないの
シトシト雨は
時間をゆっくりと進めてくれるから
....
春の夜の公園は寒かった
暖かい陽射しに守られていた時は
ベンチに老人が座り
子どもたちが走り回って
木々も上へ上へと伸びていた
そこには春の温もりが広がっていた
日が暮れるとともに
公園 ....
{引用=サクラ
サクラ
サクラ}
包んでくの
私達の希望
いつか報われると
手探りで歩き回る
まるでママとはぐれた
小さな子供 ....
都会で生き抜く鳩たちは
巣をつくるための枯れ枝を失い
マンションに住むようになった
冷暖房完備でオートロック
防音設備までも充実している
食料は近くのコンビニで二十四時間
夜目が利かなくて ....
泣きたくて 泣けなくて
母に手紙を書いた夜
滲むことさえ出来ずに
笑顔の文字が並んだ
「変わらずに元気です
新しい服を買いました
今度の休みに帰る
その時に着て行 ....
桃色のソラ
終わる季節
風の香り
夏を告げる
青い風がほら
海を渡った
地図のままに
その道を辿ってゆくと
平面は空間となり
動かない紙は風を呼んでくる
地図はその全てを語らないけれど
その全てを教えてくれる
示されているものから冒険を誘い
自らは新たな道を ....
終焉の華やぎを纏い
空いっぱいに広がる桜の隙間を
北風が逃げてゆく
見上げれば天晴の青は淡く
春を深く含んでいる
息を吹き返した芝生の向こうでは
まだ親指姫の誕生しないチューリップの固 ....
ある学習塾の学生講師は理想に燃えていた
自分の抱いた教育を実践しようと
会社で用意した教材は一切使わない
会社に残り家でも考え
時には大学の講義も放棄して
自分で作成したプリントを配っては
....
知らないのは罪じゃないよ
でもね知ろうとしないのは
きっといけない事だと思うんだ
目を背けていつまでも知らんぷりじゃ
いつの間にか置いてきぼりだよ
昨日よりも少しだけでも ....
今年にも春がきて
春を数えるときがやってきた
まずは春の色を数えたい
薄い黄緑や淡いピンク
あちらこちらにたくさん見える
暖かい風が揺らしてる
どれが一番似合う春の色だろう
春を見ている ....
ある日突然
街から空が飛んでいってしまった
青い空は街の向こうへと
逃げていってしまった
残されたこの場所は
街から出される煙で
空をつくっていった
灰色の空はきれいな灰色だが
それは ....
自分を信じる事が出来たから
眼の前の景色が
こんなにも彩鮮やかだって
気付く事が出来たんです
霧が晴れたら
あなたに会いに行きますね
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
言葉と言葉の間には
言葉はないけれど
言葉にはならない
人から人への言葉がある
言葉は全ての中の
ほんの一部分の表れ
書かれてあることよりも
書かれていないことの方が
圧倒的に多くある ....
小枝の先に小さな緑が現れる頃
もう何度も使ってきた
「新しい」という言葉は
やはり新しいのだと不思議に感じる
今まで使ってきた言葉に
何かが足され
何かが積み重ねられ
今までにはない感動 ....
「好き」だけじゃ
片付かない事も多いけど
「好き」だけで
片付く事もいっぱいあるんだよ
「好き」だけじゃ
許し合えない事も多いけど
「好き」 ....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技
わたしが何を考えていようとも
お構いなし
空気のような存在
親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
海を目指した割り箸は
川の途中で石にひっかかった
体を縦にしても横にしても
前に進まなかった
石を超えられるほどの水かさもなく
ただその場に押さえつけられた
自分が目指したのは
こんな壁 ....
「あんたのこと嫌いや
大、大、大っ嫌いや
もう一緒におりたくない
一生おりたくない
ほんまに嫌いやからな!」
シャイなあんたは、アタシのことぎゅーってして
「俺も嫌い
たぶん ....
赤い風船は空に向かって上っていった
高いところから見下ろす風景を見て
ハイな気分になっていった
下から吹き上げる気流が
自分の足をどんどん持ち上げてくれる
もうすぐ雲に届きそうだ
すると雲 ....
メガネは目が見えなくなってしまった
どこに何があるのかわからない
手探りで記憶と慣れを頼りにしながら
必要なものを手にとるしかなかった
メガネにとって
目の前も頭の中も全てが真っ白だった
....
見たこともない絵を描いて
聴いたこともないメロディに乗せるの
感じるのは心
明日の空を想像しましょ
きっと曇りのち晴れ
ララ ラララ
太陽のかけらちりばめて
風は ....
愛しい
とか
好き
とか
愛してる
なんて
嘘っぽくて嫌いだけど
この気持ちを
言葉で表したら
なるんだろうなぁ
おぉいえぃ
だなんて叫びながら
あなた。わたしのひみつをかき回す
そこじゃないけど
そこも。いい
ひみつはひみつ
おんなのひとは
おとこのひとと愛しあったなら
うー。だなん ....
心の窓はどこに開いていくんだろう
信じ 信じられる心の窓を
もっと もっと 開きたい
心の窓はどこに開いていくんだろう
開いてみたら
宇宙まで届くものでありたい
どれほどの命が
....
朝一番に鏡に映る自分に
?おはよう
今日も頑張ろうね?って
言ってあげればいいと思うよ
暖かな春空の下
君と歩く来週の始め
晴れたらいいなと
願いをかける
離ればなれの時が
見え隠れしても
今だけは
幸せを信じよう
冷たい風に吹かれながら
君と語り合ったこと
くだらない話で
夜明け ....
いつもよりほんの少しだけ
笑うことができるのなら
一日がすごく楽しくなれると思う
いつもよりほんの少しだけ
花に気づくことができるのなら
悩んでいることがすごく減ると思う
いつもよ ....
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