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いつもの席に君は現れない
私はふらふらと視線を向けながら、
その後ろの後ろの席に着いた
{引用=
・・・は、一つの核となるタンパク質に、一本、あるいは多数のグリコサミノグリカン鎖が結合して ....
わたしがこんなに苦しいのは
心のコップが、からっぽだから。
輝く人に囲まれて、「自分も」と思うたび
心のコップの水があふれて、
気づけばコップは、からっぽになる。
自己実 ....
雨暖簾 指で弾けば せせらぎの歌
風暖簾 指で弾けば {ルビ和=やわ}らぎの歌
雲からの弦がピンと背筋を伸ばし
南からの弦が未来に引っ張られる
雨音 風音 音の階段 一気に駆け上がれば ....
綺麗に洗われた
牛乳瓶の中から
片目で空を見る。
歪んで見える景色は
太陽の眩しさに隠された
真の素顔かもしれない。
もう片方の目で見る
眩しすぎて直視できない
煌く姿も素敵だ ....
むすんで ひらいて
むすんで ひらいて 手をうって むすんで またひらいて 手をうって、その手を 上に
むすんで ひらいて 手をうって むすんで
*
結んで ....
食欲がなくなったうさぎの糞に異物が混ざっていたのであわてて医者に連れて行った
催花雨降る午後3時
猫が毎日パトロールする学校の裏庭ではメトロノームだけがなっていた
医者は云う
「球体からの指令 ....
心から
ありがとう
そう言ってもらうと
こちらから
もっとありがとう
そう言いたくなるような
もっとありがとう
の次には
誰にでもやさしくできるような気持ちに
....
パンダの育児放棄
野放しのチビが{ルビ這=は}い{ルビ蹲=つくば}る
人工飼育はよく育ちます
エゴの刷り込み林檎
箱入り娘に丸飲みさせる
うちの子は従順です
叱るを忘れた小さな大人 ....
ふたたび出逢った
ボクたちは
もはや それは
恋でもなく
愛でもなく
好きでさえない
ただ
人恋しいだけの
惹かれあいだった
だれでもよかったんだ
きっと
過去を ....
私はなるだけ真面目でいたいと思っています。
やさしい人に憧れそういう風になりたいとも思っています。
そしてややこしい事はきらいです。
生活に困窮した友人と話していました。
彼はつらいつらい ....
二人で海に行ったのは
あれが最初で最後だった
二人で並んで堤防を歩きながら
貴方は地平線を見て
遠いね、と笑い
私は貴方を見て
遠いですね、と笑った
貴方の涙はきっと
この ....
ぎょうざを焼いていたら
「星の王子さま」を読みたくなり
けれど本がみつからず
木を抱くようにあなたを抱いて
森との正しい関係について
ためらい
分割払いのようなキスは
うわのそらで
お互いの調和は水 ....
満員電車に揺られる。
まわりは社会人と学生。
苦しさと、蒸し暑さで
頭が変になりそうだ。
隣の中学生は
立ったままジャンプを読んでる。
さわやかな1日の
....
{引用=いつまでも眠ってるフリして
芝居が下手な君
普段よりも綺麗でしょ?
と語りかけるような唇
人差し指に水を晒し それを乾いた唇に引く
少しクセのある髪を 手グシで直してあげる
僕 ....
殴ろうとしてあげた右腕をふりおろそうとすると
空気の抵抗にあたるさきからさらさらと砂のようになってかすんでしまった
なくなった利き手に呆然としながら、彼女をみると
殴ろうとしていた先の左 ....
大勢の生物が暮らす
青い地球に
あまりにも僕は小さくて
何だか悲しかった
きっと
僕が息を殺しても
誰にも気付かれず
静かに目を閉じるんだろう
悪夢を見た長い夜も
正 ....
草刈り後の、草の匂いがする
人の血の匂いは
ここまですがすがしくはない
もっと
体中がカッとなるような
そんな匂い
刈られなかった
花壇の花たちは
この匂いを嗅いで
体中がカ ....
夜中に突然空腹が訪れたからって
何もつけてない食パンをそのまま
もさもさ
温かいスープとか
ミルクの入った珈琲とか
作ってくれるお嫁さんが欲しい
よし、
この流れで
お嫁に ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
共感出来ていた詩に違和感を覚え始めたのは
いつ頃だったか忘れてしまったが
しとしとと降り続ける雨の季節だった
500円で買ったビニールの傘を差しながら
待ち受け画面を見ると
ふと、切なく ....
人を好きになったことがない、と言ったら
せつないねー、と貴方は笑った
もうすぐ夏なのに風は冷たいし、と続けた
もしこのまま一緒に歩いて居たら
私は何を言ってしまうか分からなかったから
も ....
窓を開けてみると
音速に乗って
私の部屋に運ばれる
ソプラノリコーダーの{ルビ音=ね}
真っ直ぐでもなく
なだらかでもなく
S字やクランクを走行してる
教習車みたいな音色
先生 ....
しかくがあります。
しかくのなかに、ちいさなまる。
まるのうごきは、ふきそくです。
しかくはちっとも、うごきません。
まるはしかくにぶつかりますが
ただ、はじかれてしまうだけ。
....
たとえ今がつらくても
懐かしく思い出す日が必ず来る
そう信じて今日も生きる
ダイヤモンドは高圧の中
長い期間をもって作られる
人生も
苦難という高圧があるから
輝くことができる
今日も ....
誰かわたしを思い出してくれるのだろうか
書き殴ると言う響きが好きだよと言ったキミは
嫌なこと思いだしたと言ったキミは
寂しいねと言ってくれたキミは
いつかわたしを思い出してくれるんだろ ....
ひとつのラブストーリーがあった
誰にも聴かれないような
そんな密やかなものだった
聴きとれない英詩が
ただ流れ続けていた
その中で
"love story" ....
どこにでもある平凡な幼稚園に
桃色ペリカンが園庭に降り立った
言葉が話せなくても
心と心が繋がっている
電車の連結のように
桃色の背中に園児の両手が
園児の背中に園児の両手が
ド ....
今、決めたんだ。
くしゃくしゃ考えて
つもり積もった思いがある。
深い地底の奥底から
突然地上にでてきたようだ。
お日様の力も借りた。
何もかも、決めたんだ ....
じいちゃんぱあ
ぱあでいいのさ
硬く握りしめたぐうに勝つから
ばあちゃんチョキチョキかにあるき
ぼけて手も
麻痺して手も
じゃんけんぐ〜と
誰もが
はらへる
つゆはれま
ピースがゆ ....
ふと、目をつぶる。
そこは青空。
私とあの子は空を飛んで
雲の上でキャッチボールだ。
あの子はボールを後ろにそらし
ボールは東京タワーに刺さる。
また、目を ....
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