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君の闇の中を
僕は走り続けてるんだ
寂しい
寂しいよ…
どこにいるの?
どんな遠くに行っちゃったの?
もう戻っては来ないの?
こんなに真っ暗な心なのに
お月 ....
ぼくたちのチューブウェイは幻想の未来をつらぬく迷路なのだね
ぼくのすべての細胞が未来を志向しているわけではないのだよ
多くは懐古趣味でとてもノスタルジック
彼女はじぶんのいたみを ....
ミセスキャンプリングは夫をうしなった
だから彼女はもう夫に手紙をかけないのだよ
ミセスワトソンは夫のデビッドとぼくとジョージーとウイッジーがトランプゲームをしている時にプラムをふるまっ ....
部屋の東側にある窓の向こうから
そろりそろりと気配を感じた
冷たい空気にかき回されて
輪郭はひどくぼんやりとしている
わからないけど
生え際にだって届きそうな気がした
ベランダで育 ....
白紙はいつまでも白紙のままで
書いては消されるアイデアの断片が
残る事なく散らかっている
昨日作った雪だるまは
半分溶けかけていた
滴る雫のひとつひとつに
私の ....
ある日 人類は自分たちが
たったひとりの人間から生まれたことにした
ある日 人類は自分たちが
七十億人いるということにした
ある日 人類はアフリカとかいう大陸をでるとき ....
凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる
いとしいひびきでね
ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど
ことばの魚を追ってきたのだよ
....
過剰な感覚
直観の感受
表出する感情
抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ
覚醒のとまどい
覚知を求める
覚悟の日々
身をけずり
心めぐらせ
目覚めよ叡 ....
球い地球の表をめぐる水の一部が
立体の水槽に拉致された
左右にたなびく水草を移植し
静止した
とうめいな境界線まで
眼光のアフリカンランプアイが群れる
コントラストにまぶした ....
いっぱいつらい思いをして
いっぱい泣いて
いつか結ばれる日を夢見ながら
君を毎日想った
笑って
泣いて
やっと結ばれた
うれしくて
うれしくて
つらかった日々を忘 ....
とりあえずわたしはたべっこどうぶつになりたいよ。
それで愛らしい輪郭にあらわされてさ
あなたの奥歯に砕かれてさ
胃液に溶けてなくなりたいね
わたしの胴体にわたしの名前を
アルファ ....
ピアスの片方を失くしてしまった
お気に入りのピアスだったのに
あの日 あなたとふたりで
ショーケースを覗き込んで選んだ
高価だからと遠慮する わたしに
いつも着けてくれるならと
あなたが贈 ....
すきといってよ
それでらくになるから
なんて、
こんなこと おもう わたしが いやだ
すき
でもすぐにきらいになれるよ
あなたもそうでしょ?
いま
つらくて
さみしい
昨日は
たのしくて
きらきらしてたよ
でもいまは
つらくて
さみしい
泣きたいきもちが
破裂寸前
こわれちゃうまえに
おもいき ....
遠い遠い旅に出て
はるかな光を胸に
月明かりの下
ひとり歩いた
吹く風は寒く
口笛吹こうとしても音が出なくて
ひとりだった
とても
ひとりだった ....
ロングジョンシルバー船長は引退したらただの爺さんになっちまう
フェアリーテールはティンカーベルの魔法でいきのびるのだね
世界はウオール街ではなりたたないのだよ
ぼくたちは不思議の ....
待ちに待った
楽しい記念日
大切な記念日
君の記念日
大きなプレゼントも
素敵な言葉も
僕らには必要ないね
だって
気持ちを伝えあったから
君と僕の気持ちは同じ
好 ....
無くした愛をいくつかぞえただろう
面影をいくつわすれただろう
歳をいくつかさねただろう
こころのなかでなんにんころしただろう
僕はいつか独房のなかでしぬのだろうか
....
現代を生きる平凡な私達には無言で了解していることがある。
空は青空がいいとか
平日と休日がある。スケジュールがうまっている。だから君に認められる。
「幾多の歴史がつもりつもって、その先っ ....
今日は 誕生日
浮き浮き気分で 草を抜く
誰ですか?
おばちゃんチックだって
笑うのは
耳元に 響くは
ツクツク ファイヤー
あなたが 言ったんだ
どうしたって
つくつく ....
そんなに怖いですか
そんなに恐ろしいですか
怖がる対象が いつの間にか変わっていませんか
恐ろしがる対象が いつの間にか人になっていませんか
私の故郷に一度いらしてください
きっ ....
雨を切る
水面のふたえの眼差しを
かたちとどめるまで震わせる
水上に口寄せる雲のとうげ
向こうは見えず雨惑い
みなもとに降る縦糸の舟が
あまさず小道を払いおとし
南の淵から流れる北へ
....
発見した洞窟は
温かかった
あなたを想って
さまよった末
たどり着いた
わたしは其処で
恍惚となった
あの初夏に
感じた潤い
上り詰めた感覚
果てない わたし。
....
先走った靴が ぼくを置き去りにし
真剣な顔で ぽっかり浮かんでいる雲
始発に乗りました
知っているのはそれだけです
一人今日に留まり
呼吸に委ねる
凍りついた世界に 小さな穴をあけ
....
幾とせ過ぎたか
このひと世
移ろう空気に
まかせる身
真夜中闇に
包まれて
白昼は日の
光浴び
宙の広がり
定まることなく
時の流れ
留ま ....
母の愛
懐かしい恋人
僕自身
僕の血がかよっていたはずの手袋が無くなって
とてもココロと懐が寒くなってでもね
怜ちゃんとドライブに行くの
羨ましいでしょう
あのうれない詩人の土屋 ....
うつせみ、と読むんだ、と知ったキッカケは
やっぱり そうちゃんだったような 気がする
解説を読んでいても
何だか 虚脱感に 覆われそうな イメージだった
何処か 楽しく 思えたのは
....
(か) 籠の中の鳥と
(き) 気狂いピエロは
(く) 腐り果てた
(け) 倦怠感の中
(こ) 孤独に散ってゆきます。
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆の笑顔を撮らないのかと
でもそんな文句を言う母の顔が
妙にうれしそうなのが
いつも不思議だった ....
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