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「また話そう」
あなたの背中に虚しく響く。
またはあるのか。
その日は来るのか。
もう、来ない気がする。
大騒ぎしていた隣の部屋の大学生も
煙を撒き散らしていたスポーツカーも
凛と顔を上げていた向日葵も
みんなみんな、眠ってしまった
ベランダから両足を突き出して
ぶらぶらと泳がせて笑ってみる ....
無印で働いてるような彼氏がほしい
英語がもっとしゃべれるようになりたい
体の仕組みを詳しく知りたい
もっとスラッとしてたらいいのに
全部全部ないものねだり。足りない ....
深紅のイチョウが
月夜の湖に鮮やかな
色彩を描き出す
底の見えない水溜まりに
興味本意に足を突っ込む
そのまままっさかさまに
落ちていずれ反対側にたどり着く
....
おろしたての石けん。
あわあわでいい匂い。
整体に行くたびに湿布をぺたんと貼ってもらうけど、これがなかなかにして強烈で。
はがした後も大分スースーする。
お湯をかけたらね、もっとス ....
ただその一言を伝えたくて
果てしない道を越え
あなたに会いに行くよ
手を引かれ歩く。
懐かしい匂いのする君
その面影は記憶の水底
私が潜水夫になって強く握り返すと
つないだ手には水たまりができて
空の色を映す。
薄暗い緑の茂みの奥までくると
....
はじめて母親のお手伝いをした日
食卓には不格好なハンバーグが並んだ
焼きすぎてかさかさになったそれをかじり
父親はくしゃくしゃ頭を撫でてくれた
求めていないとは言わないけれど
ただ、とっ ....
その日
彼も私も
過去を引きずっていた。
彼は寂しさを紛らわす相手が欲しいと言った。
私は名乗り出た。
彼は驚いているだろうか。
心臓が暴れている!体中が熱くなっていく!震える手に ....
夜桜がきらびやかに
うすい光のなかで
景色を染めていた
咲くから散るのか
散るから咲くのか
いずれにして儚い物は
うつくしかった
爪先立ちした兎は
背伸 ....
どんなにダメダメでも
ダメじゃないよ。大丈夫だよ。そんな日もあるよって言ってくれる。
ありがとう。そばにいてくれて良かった。大好きなんだな。
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい
幼なじみのあの子も
隣の席の委員長も
さらにはわたしのママまで
患ったことがあるらしい
大人 ....
言葉の羅列に侵されてく
そんな瞬間の私
怯えるように痛みの先を舐めて
舌の先に灯った芳香に焦がれた
貴方の瞳が夜明け色なら
私の瞳は最果てを映してた
言わないで口を紡いでて
綺麗 ....
これからもきみが好き!
って叫ぶわたしに笑ったきみ
俺もずっと好き!
って嘘でも
信じてたんだよ
バカみたいに
ひたすら
きみを
あなただけを
愛しますと
天国のおじいちゃ ....
夏のにおいがした気がして
夜のカーテンを翻す
ヒタヒタ星が汗かいて
慌てたカエルがもがいている
梅雨はまだ来ないのに
あのコはかっぱを毎日着ている
彼はやじろべえ
あっちにぽ ....
季節のしるしを見つけたくて
うろうろと瞳を泳がせ歩いていたら
夢とうつつの小さなすき間に
足をとられて転んでしまった
うつぶせで顔を伏せたまま
両手をありったけ広げてみる
土の匂いが身 ....
僕ら互いに理解できず
すりきった体は
紅く染まっていたよ
わからないから手を離す
分かりあいたいから手をつかむ
僕はどこにいる?
さぁどこだ
今いる過去の渦の ....
熱い生成りのロウで封をした
真っ黒の布をかけて見えなくして
夜みたいな部屋に投げ捨てていた
そんな忘れかけていたものが
ふとした、はずみで
なが、れる。
止める事なんて出来るはずも ....
砂浜を撫でる乾いた風が
肺から循環する
感傷の毒を洗い流し
ただ瞬間だけを咲かせる
吐く息はいつも
黄痰に鎖を繋がれ
夢の欠片も存在しない
一本の座標軸に
流され惑わされながら ....
人の耳にはピチピチなんて
明るい音ではねる鰯の水揚げ
にぎわう港から鰯そのものへ視線をうつせば
全身でわななく声が 流線形のまま突き刺さる
何万もの銀の鱗が震えている
....
ハローハロー聞こえますか?
殺伐とした絵画の中で
その少女の顔だけが
まだ手をつけられていなかった
ふるびた懐中時計は
なりやまない秒針の音を
闇夜に響かせる
ふ ....
天地がひっくり変えるような出来事があった日も
バケツをひっくり返したように、とことん泣いた日も
小さな箱に閉じ込めてあった痛みが、
心を深紅に染めた日も
手首から血が流れた日も ....
客観的に見て、問題点を言ってくれる。
大事なことを気づかせてくれる。
忘れてたことを思い出させてくれる。
見ないようにしていたところに光を当ててくれる。
これ言ったらこう思われるとか抜きにして ....
本に読まれるな
本を読もう
服に着られるな
服を着よう
時間に追われるな
手玉に取ろう
難しい。できれば笑顔。目下の目標。
本気で思っていました
この恋愛には
私の人生がかかってるんだと
愛を確信していました
あなたからの本物の愛を
いま
ふられて初めて気づきました
私は狂っていたんだ!!
分けもわからず
戦いの中で消える灯を眺めて
そこから沸き上がる
闘志の前に話し合いど意味をもたなかった
わからずやのペンギンは
空を自由に飛ぶなどといった
たわいの ....
夏祭りですくった金魚は
10年以上経った今でも元気で
水槽の中を気ままに揺らぎ
ときどき思い出したように
視線を合わせてくる
特に感情は見受けられない
小さな家の小さな水中で泳ぐお ....
投げかけてしまうのは
簡単なことだけど
それでおしまいじゃないって
みんな、知っている
自分の足で立つことが
どれだけ大切かなんて
色んな人が色んな言葉で
語ってきたこと
それ ....
広い草原からは
笛の音が響き
音をかぜにのせては
明日に流した
深海では一寸の光も入って来ずに
光という存在をまだ確認したことがない
余りにも酷すぎるものたちで溢れ ....
ちょっとだけ、わかったかもしれない。
「頑張れ」「頑張ってね」と言われると苦しい。
認めてもらえてない気がして。エゴだよなあって思うけど。
「一緒にがんばろう」
言われて軽くなった ....
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