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パパはお魚釣りに行ったよ!
君はカエルのような平べったい声で言うと
真っ直ぐ僕を見て、おしっこおしっこと喚いた
汲み取り式の便器が怖くて一人で行けないから
君のママが居るのに僕を便所に連れて行 ....
流れ星ひとつ
流れ星ふたつ
宇宙が放った僕らの希望
流れ星みっつ
流れ星よっつ
それは儚いものだけど
流れ星いつつ
流れ星むっつ
必ず輝く時が来るって
何億光年も ....
昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた
ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
ただいま と思いながら両手を下に広げる
林檎畑は収穫のための作業で忙しい
陽があたるように実の回りの葉を取るため
晴天の日曜日 実家に帰る
草を分ける土の道 人の歩いた道
風にそれる 緑 ....
デッサンをする
かりかりかりかりかりかり・・・・・・ ・・・・・・ごしごしごしごしごしごしごし
嫌いなあの子の声がする
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ ....
昔の自分は忘れた頃に
薄っぺらい所から
ひょっこり顔を出して
やさしく今のわたしを
いましめてくれる
「へそ」
夕立とともに雷が落ちる音がして
少年ははっと目覚める
もしかしてへそが盗られていないか
あわててシャツをめくり
お腹にちいさな穴が残っているのを
確認して
ほっとしながら ....
草むらは切り開かれ
キリギリスはいなくなった
裏山は切り崩され
クワガタはいなくなった
沼は埋め立てられ
ザリガニはいなくなった
代わりに蟻のような人間が来た
巣穴を広げ
....
また
蠅のうなるような音の中で
眠らなければならない
また
人の囁くような声の中で
眠らなければならない
沈黙はいつも
常套手段
ひと言もいらない
人はペンを拾って
....
自分の命は誰のものだろう
生きている意味はあるんだろうか
だらだらと下る坂の途中で考えた
ゆっくりと
息を整えて
下る
自分の命は自分のもの
人間は自分の命が一番大事だ
だから他人の命 ....
ハルジョオンの咲く原の
明るい緑の草陰で
誰かが声をあげ
泣いている
白い帽子の
白いブラウスの
よく光ったまひるのできごと
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も
それぞれがそれぞれのやり方で
この道を進んでいる
もし共に進む相棒が見つかれば
こんな幸せな ....
今まで大切にしてたものや
欲しいものだけに
埋もれ、殻を創り
私は閉篭もって居た。
その殻は
とても不安定で
ちょっとしたことで
亀裂が入り、揺れる
亀裂が入る ....
何とか追いついたもので袖をふるなんてふとした呼吸がある落ちこみ隔て窪み凹み雨宿りする気なし縞模様の空は晴れている夜だ
君がわたる
私がある
前から踏んでいったステップが宙の階段を蹴着 ....
眠れない夜
蜘蛛の子達が蠢き出す
無数の血管に入り込み
チクチクと毒針を刺す
体は痙攣してハイになり
脳に届いた毒は
死の自動思考を始める
蜘蛛の子の毒は
精神を少しずつ殺 ....
おお!惨めな言葉よ
食い千切られた月の破片
ヘロデ王に捧げられたパウロの首
銀の皿の上で
罵られる美徳の使者よ
....
耳たぶがかさかさすると思ったら
どうやら蟻が一匹のぼってきてたらしい
上半身だけゆっくりと身体を起こす
よく伸びた夏草が足を覆いかけている
さっきまであおいろばかりだった空に
いつの ....
私はきみのことが好きだ
でも どうやらきみは
私のことを好きになることができない体質だったらしい
仕方がないので
私はきみを好きでいつづけることを
やめることにした
無理にきみに合 ....
プラスチックは
なんてドラマチックだと
どこかの髭を蓄えた
大学教授はほざいていた
靴紐がほどけないのは
それには鍵がついてあるから
スーパーミラクルソフトタッチは ....
ある日
少女は恋をした
知的で優しい学生さんに
彼女がいること知りながら
それでも少女は胸の奥
恋心がどんどん熱く
いけない恋
叶わぬ恋
だからこそ炎は燃え盛る
禁断 ....
例えば其れが レールだったなら
寄り添い過ぎると 事故を起こすから
たまに 歪むのを 許されると するならば
平行四辺形
ゆらゆら 揺れる手には グラス
なみなみに 注がれたるは
....
さめているあたたかさが
いいのかな
駅のベンチで
キス出来るくらい
顔近づいているのに
まるで意識無く話していたり
笑っていたり
はしゃいでいたり
ひとしきり
背中を丸めると ....
どんぐりの双葉はたくましい
芽を出しなさい世界樹
リスたちはみんな
頬ぶくろを持っている
そんなリスたちに運ばれて
埋められて
忘れられて
どこか幼稚園の片隅からでも
天の屋根 ....
そうやって忘れてしまうがいいさ
生きていて恥ずかしかったことなど
そうやって忘れてしまうがいいさ
生きていて辛かったことなど
そうやって忘れてしまうがいいさ
生きていて苦しかったことなど
....
日差しに焼けた肌が
深夜の電光に溶けている
胡瓜は
フルーツだろうか
という議論を
今し方
あの白い壁の向こうに聞いた
そうだ
もう
夕焼けのときめきが
透明な鴇色のレイヤーに ....
目力が 無くなって行く
見える世界は 変わらないのに
段々と 垂れ下がって 行くんだ
それでも 生きるんだ
活きてるんだと 言い聞かせる
ギラリとニラみを利かせたままで
日暮らし ....
数か月を一緒に過ごした季節が、けさ帰ったようだ。
挨拶はできなかったが、夜中から荷造りをする音が聞こえていた。
せめて手紙でも置いて行けばいいものを。
寝転がったまま薄目を開けてみると、 ....
チクタクと 刻む鼓動に 震えるのは
一体 何?
深く 物事を 考えるのが 大好きだった
あの頃
酔っ払いの 戯言だって
耳と目を 一緒に閉じても
心まで 締め出すことは なかっ ....
顔が 歪んでゆく
彼女の表情を見て
自分の辛かったときを 思い出した
この傷は もう僕に
何も 語りかけては くれない
夢の中の 大切だった 貴方
今日は 貴方の情報を GE ....
テンポ、
テンポがわるいんだよ、ねぇ、あんた、聞いてる?
あんたが書いた詩 ちょっと声に出してよんでみなよ
いらいらすんだわ
淀んでる
....
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