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君の残り香が漂う
淡いニヒルが在る部屋で
私は一人、朝日を浴びる

悔いることは山程あり
嘆息をつく暇すらない
林檎をほじっては
諦めぬよう口をふさいだ

ただ、君は
何も識らず走 ....
沈む太陽は真っ赤に染まり
朝に真っ白になって蘇る

雲はこのドラマチックな再生を
反射させて演出する

空はこの死と再生の間を
透き通る蒼で見守っている

鳥はそれを知っているから
 ....
つい昨日まで 真夏だった気がしていたのに
つい昨日まで アイスキャンディーがだらだら垂れて大変だったのに
知らないうちに秋が夏を誘いにきて
わたしの20代最後の夏を奪っていった
まだまだ汗だく ....
人の歩みは
都会(まち)に咲く花
出てきたやつは
最初に真似る

東京の人は
悠々と歩く
わき目も振らずに
自信に満ちた足取り
「すべてを決めるのはあくまで俺だ」
 ....
食べたい食べたい

我が儘な大食漢

種も雑草も卵の殻まで

シェフには不本意な味付けでも

加工前の葛藤まで全部



足りない足りない

無自覚な中毒者

馬鹿騒ぎ ....
マルゲリータ

シーザーサラダ

マンゴープリン

おそろいの指輪

おなかいっぱい、やわらかな夜
死とは
すぐ隣で眠る猫のようで
ついふらふらと撫でてしまいたくなる

その感触は
あまりにも甘美で
うっとりと引き込まれてしまう

死の猫は
眠ってるようで
常にこっちを気にしてい ....
父のためにメザシを焼いている。
メザシから出てくる
もうもうとした煙

父のためにメザシを焼くなんて
つい最近までは
思いもしなかったなあ
留守中の父が戻ってくるまでに
焼いておいて差 ....

女に頼る男ほど不甲斐ないものはない。
女に甘える女ほど不細工なものはない。


暖房の効きすぎた車内に長居することは
濃厚なガトーショコラをワンホール食べることに似ている。
もたれ ....
無防備な網膜を焼き尽くすように
太陽が全力で燃え盛るなら
私は夏の夜になろう

草いきれの温もりと一番星の子守歌
小さな背中をくすぐる風で
零れた涙を何度でも拭こう

私の祈りは雲にな ....
涼しい風に乗って
赤トンボが行く

僕たちを見つめながら
スイスイと行く

何となく僕は照れて
紅い夕日を眺めてみたり

夕暮れどきの君は
ほんのり朱くて
可愛くて
「生」
有限のもの。
熱を放ちながら、絶え間なく動き続けるもの。


「命」
無限のもの。
形や色を変え、どこまでも広がる時空に在り続けるもの。


「宙」
青空のずっとずっと上 ....
遥か遠くへ帰る人
つかの間ここに生きた人

いつか新たな太陽が
瀕死の地球を照らす時
あなたのいないこの星に
私はぽつんと立ち尽くす

足を引っ張ることでしか
引き止めるすべを知らぬ ....
大きな電気自動車に轢かれそうになりました。
凶暴な蛇に丸呑みされそうになりました。
太陽に炙られ干からびそうにもなりました。

昔物知りなトノサマじーちゃんが言ってたように
外の世界は危険が ....
額縁だった庭に景色が戻ってくる
寂しい程に整えられた装置は
演歌師が
おっぺけぺーを 
捻る、
舞台であった

もうすぐ演歌師がいつでも住まう
庭になる

説明のいらない
「ああ ....
君の涙は
石を穿ち
やがて
川の流れとなり
滝の瀑布となる

僕はその涙に乗って
君の失った宝を
探しに行こう

流れの先に
きっとある
遠い昔に埋もれた
君の本当の
ある ....
君へ

10歳のお誕生日おめでとう
君と歩んだこの10年
いろんな出来ごとがありました

いつも保育園の行事では
私は一人君を見るために参観し
余裕のない私に
満面の笑みで私を見る君 ....
秋の夕空は切ないね
全てを真っ赤に染めて
あんなに五月蝿かった喧騒も
やがて静かになり
完全な静寂がやってくる

私の人生の最期も
このようでありたいと思う
荘厳な夕日は
明日の夜明 ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
乾いたガラスの向こう側。
バイクが通って水がはねる。
はねる。

どこか遠くで救急車。
道を急いで水がはねる。
はねる。

白い空の下
黒い道で
踏みつぶされた水がはねる。

 ....
『LOVE』と叫んでみたところで
返ってくるのは鉛の刃

陰鬱な空を見上げれば
額に当たるのはRed Rain

未来からの使者は
苛々怪獣ばかり連れてくる

『薔薇色』という名のU ....
木枯らしが吹く頃には
僕はどうしているだろうか

木枯らしを受け止めて
一歩一歩前に進んでいるだろうか

それとも木枯らしに翻弄され
ころころと後ろに転がっているだろうか

夏に夢を ....
たとえば、
精密に作られたメトロノーム。
大きく右へ、大きく左へ。
素早く右へ、素早く左へ。
常に同じリズムを刻むために、
右へ振れたのと同じ分、左にも振れる。
ゼンマイが切れるまで、ずっ ....
闇を照らすランタンは
いったい誰が持っているのか

取り残された僕は
もう一歩も動けない
迷うことすら出来ないんだ

カボチャオバケのランタンでいいから
明かりをくれよ
道を照らして ....
名前なんてない
僕の詩に名前は存在しない
固定概念はいらない
先入観なんて必要ない
自由な詩なんだから
題名に
とらわれる必要なんてない
縛られる必要なんてない
ただ自由に
思うがま ....
快晴とは程遠い 灰色の空
本日 あなたはついに最愛の人の隣で永遠の眠りにつく

見守りにいけなくてごめんなさい
あなたの娘とその夫が
私の分も あなたが永遠に眠りにつく姿を見ています

 ....
秋のイチョウ並木道
枯れ葉を踏む音が哀しい

でもこの音が好きだ
リズムが少しずつ元気をくれる

だから哀しさはあっても
寂しくはない

夏の命の抜け殻となってもなお
心に響く木々 ....
        埃っぽいよね


             埃っぽいよね


      埃っぽいよね    埃っぽいよね



           埃っぽいよね

     ....
 
 床に落ちたカンバスの上を電線の影が、行ったり来
たり。君はえんじ色のシートにひざを立てて、窓の景
色に見入っている。昼のさなか、大阪から京都へ向か
う各駅停車だから、人の影はまばら。遠慮 ....
 響き

(響き)
朧夜が鳴いている
  乳白の温もり
 掌の母の心音


   (迷い)
  蝶に吸われて
    ひらり
   闇夜に零れる


 (嘆き)
 蓮の華 ....
ペポパンプさんの自由詩おすすめリスト(5651)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の君- モリー自由詩3*10-11-1
失われた空- うずら豆自由詩2*10-10-29
つい昨日まで- ミスフラ ...自由詩2+*10-10-29
A_WALK- yumekyo自由詩510-10-28
頑是無い望み- さつき自由詩3*10-10-28
ひといき- さつき自由詩4*10-10-28
Sweet_Death- うずら豆自由詩3*10-10-28
メザシ- ナカツカ ...自由詩9*10-10-27
女とチョコと秋の空- さつき自由詩2*10-10-26
眠るひまわり- さつき自由詩5*10-10-26
Red- うずら豆自由詩6*10-10-26
意味- さつき自由詩2*10-10-25
400光年- さつき自由詩210-10-25
One_Truth- さつき自由詩3*10-10-25
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きっとその日が来る- うずら豆自由詩5*10-10-24
おめでとう- 桜 歩美自由詩3*10-10-23
秋色- 渡辺亘自由詩110-10-22
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
灰色の朝- さつき自由詩4*10-10-20
空想科学小説- うずら豆自由詩1*10-10-20
木枯らしが吹く頃には- うずら豆自由詩1*10-10-19
ひくちから- さつき自由詩3*10-10-18
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no_title- 詩月自由詩410-10-18
49- 緋月 衣 ...自由詩9*10-10-17
- うずら豆自由詩6*10-10-16
エコひいき- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-10-15
きりん草- 佐倉 潮自由詩610-10-13
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