すべてのおすすめ
剥いたばかりのオレンジの皮には
世界中の切なさが詰め込まれている



予期せず飛び込んでくる酸味はほろ苦く
容赦なしにやわらかいところを襲い
細胞のわずかなすき間からもぐりこんで
き ....
すきだけど
愛じゃない

あなたにそう云われたとき
あたしうなずいたけど

ほんとは
心にぐさってきてた

ちが出てたかも
すごくいたかった

わざわざ
あらたまって云わなく ....
閉じた眼
ひらこうと思えばひらけるけど
まだ まどろんでたい
そんな かんじ
すべては満月の光で撮影された。


松林を戴く巨岩
   水の流れ
    滝
 睡蓮
      竹
巌(いわお)
   水の流れ
 渦巻


すべては満月の光で―――!
 ....
押してみました
濡らしてみました
息吹きかけました
触れてみました
カサカサでした

今日からボクのものです
好きにさせていただきます

先ず
シャワーを浴びて
それから
ベッ ....
冷たいものを飲んで、それがツーっと体の下へ落ちていくのを感じるとき、口から一直線の道筋を筋書き通りに間違わず当たり前のように辿るとき、生きてるなあって感じる。
私の体、今日も正常に動いてました。ご苦 ....
夏の空が広く見えるのは
余計なものが流されているからだろう


小学生の頃の一番の友だちは
国語の教科書と学級文庫と図書室の空気
頁をめくったときの薄っぺらい音と
綺麗に並ぶ印刷の文字が ....
山に
煙みたいな雲が
かかっているのを見ると
これは
空のため息
なのではないか
と思うのです


雲は
雨を降らします
それは涙に似ていて
ため息は
涙の素なのだな
と思 ....
少し遅刻気味の進路

ミスを気が付いて自分を呪った

あの頃に戻りたいのはみんな同じ

いつの間にかに出来上がった

シークレットエンディングを

見るための条件は

どれも自 ....
優しい風に
吹かれて・・・・

あの日
僕は憎んだ
その風を

その微笑みを
その温もりを
その眼差しを

隠していた苦しみを
さりげなく触れられてしまったこと
言いだせない ....
生きる意味はどこに落っこちているの?



透明なそれらは簡単には見えなくて

僕の心の瞳は

何年も、何年も

ちっぽけな意味を探し続けている


夏を彩る ....
消されたのは

もう少しで完成する

自分自身のマネキン

君はまだ約束の場所には来ない

何分何時間何日何年

もう何度目かの冬が訪れも

君は僕の前には姿を表すことはなかっ ....
その浅黒い皮膚に噛み付いたら
あぶった海苔みたいにぱりぱりと
香ばしい音がすると思う



千切れそうにもない入道雲だって
記憶よりも向こう側のヒトコマで
物干し竿にぶら下が ....
みっともないくらい

キミが好き

世界が
美しく見え始めたんだ

キミのおかげで


キミがいなくても

こころの中で

キミの名前を呼ぶよ

呟きながら
俯きな ....
最悪サイポーグにでもならないと

いけないらしいと医者にいわれたよ

偶然見付けた悪口でもうお腹が一杯だ

お金をいれてガチャポンを回してみたけど

出てきたカプセルには新しい

 ....
空で迎える最初の誕生日に
どんな言葉を送ろうか


どういうわけかわたしの周りには
夏が好きな人が多くて
きみもその中の一人で
暑いのが苦手なわたしには
何度夏の良さを説かれても
賛 ....
向日葵畑を
散歩している人も
向日葵の一部になり
元気な黄色に
染まるのがわかる
淀みなく
澄んだ水面に映りゆく
四季の情景を切り取れば
誰かの笑い声がこだまする

木の葉の隙間から眩しい太陽が顔を出し
汗で光る肌を焦がしてゆく
何処までも続く青い空を追いかけて
休 ....
君が信じているものを

僕も信じられればいいのに


今はまだ、同じ景色の中にいる

冷たい雨に包まれている


すぐに泣いて、いつも困ったけど

最後の最後で強いのは君だった ....
彼は一人きりで土の中で六年待ちました 
生まれた時、彼は目が見えませんでした
目が見えるようになったのは彼が五歳の時
暗い土の中で、何も見えませんでした
それから今まで何も変わりません

 ....
操作されるのは

コントローラーがついているから

敵はどこだ味方はまだかと

そんなこんなしている内に

独りきりになっていた

可愛く写真に写ろうとしても

いつも笑顔には ....
まあだいたいに於いて
君のことを考えている時間というのは
さして忙しくもなく
またさほど疲れてもいない時なのだろう

逢いたいなとか
声が聞きたいなとか
そんな
他愛もないことを

 ....
熱いコーヒーはいかが?
砂糖多めの
うんと甘いの
でも熱いから
くれぐれも火傷には
注意なさって

午後の柔らかい陽だまりの中で
君がいれてくれたコーヒーは
とても甘くて
優しい味 ....
仕事から帰ってきたきみが珍しく
お土産があるよだなんて言ってかばんを探り
よれたスーパーの袋を差し出した



縛ってある口をほどいて覗き込むと
ふわりと青い匂いが鼻腔に飛び込んでくる
 ....
彼女は言う
ほらご覧よ
指差した先は果てしなく真っ青な空で
でも時々何処かが赤く染まるのよ
そう呟いては俯く
きっとあの重そうな銀色の機体は
見た目に反して軽やかで
この空をまるで自分の ....
朝が来るたびに
まあるいお日さまから
白紙のノートを渡されて
今日を埋めなさいと
笑われる

今日は何も無かった
と書いたものなら
明日なんていらないね
て言われたりして
あたしの
こころの

キレイなとこだけぜんぶ

あなたにあげるよ

受け取ってくれなくても
新しい変革を求めて

探すのはナポレオン

いったい彼の辞書には不可能という言葉は

載っているのだろうか

悲しみを越えたらそのさきに

何が待っているのかな

一回だけ叶う ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
ペポパンプさんの自由詩おすすめリスト(5651)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オレンジ- あ。自由詩10*09-8-14
いじわる- cass自由詩5*09-8-14
- 長谷川智 ...自由詩3*09-8-13
「大月光浴」に寄せて- 由志キョ ...自由詩309-8-12
ボイン- 乱太郎自由詩8*09-8-12
ひとすじつう- つゆ自由詩3*09-8-12
かげおくり- あ。自由詩24*09-8-9
違うけど同じ- 小原あき自由詩6*09-8-9
グッバイグッバイグッバイ- こめ自由詩2009-8-8
想い出- 乱太郎自由詩10*09-8-7
- 三奈自由詩5*09-8-7
自分自身のマネキン- こめ自由詩809-8-5
夏は香ばしく- あ。自由詩6*09-8-5
キミの名前を呼ぶよ- 風音自由詩309-8-4
最悪サイポーグ- こめ自由詩1209-8-3
夏空に溶けたきみへ- あ。自由詩16*09-8-2
黄色- 夏川ゆう自由詩109-8-1
思い出- ミツバチ自由詩2*09-8-1
- スウ自由詩409-7-31
蝉——制圧されしある夏のこと- 新崎自由詩609-7-31
罪な奴ほど可愛いらしかった- こめ自由詩1409-7-31
君を思ふ- まさたか自由詩209-7-30
たんぽぽ- ミツバチ自由詩2*09-7-30
ツルレイシとさくらんぼの関係- あ。自由詩12*09-7-29
八月- ミツバチ自由詩7*09-7-29
日課- 乱太郎自由詩8*09-7-28
プレゼント- 風音自由詩509-7-28
フレミングの指す3つ- こめ自由詩709-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26
空に還ったものに捧ぐ- あ。自由詩17*09-7-26

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