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スツールの並べかけた午後に
ラムネソーダの奥に指を突っ込む
ラビオスという言葉が聞こえて
パ!シフィック!な水滴と戯れる
脳細胞の奥底の足跡から 新しい欲求が湧きだしてくる
過去の堆積した記憶が
しがらみの現実へ解き放つ私へ
白い現実の
奥にいる蛇への波状方向へ録音を現実の録音機から
今私は今をみる ....
ご隠居さん ご老人
境界線は 何処なのだろう
気力の問題は
一番だろうなぁ と 思う
自分自身
そう 自覚した刹那
切なくなったり するんだろう
生涯 若者気取りで
生きて ....
その角を左に曲がると鳥居が見える
大層な歴史を刻んでいるわけじゃないけれど(多分、)
それでもある程度の年月は佇んでいるわけで
数え切れないほどの風雨にさらされているわけで
だのに、
塗られ ....
いのちの台車を転がします
よいせと出発するのです
とっ散らかったアメーバ集めて
こぶしに生まれた推進力で
カーブだって曲がれます(すこし)
ひっくり返ったりもしそうになるけど
まだまだ夕日 ....
なにも映せない、一枚の歪んだ鏡の塔のようだ、鏡のむこうに空が抜けて、地面が抜ける、わたしと思う人(問い一)もさくりと抜けてしまうのに、わたしと思う人(問い二)の舌だけが粘り強く、鏡の縁を這う、たしかラ ....
二歳くらいのまだ舌足らず
睫毛の長い女の子と
並んで待つ間に
若い母親と世間話など
診察室のてんやわんや
医師はくり返した「きっと泣くよ、泣くよ」
彼もいやだったろう
施術は長く、泣 ....
午後から晴れるといっていた
天気予報があたらなくて
午後になっても
憂鬱な雨が降り続く
湿った食パンは味気なくて
作りかけのジグソーパズルに
八つ当たり
床中に散らばったピース ....
真正面を切って 話し合えたら
スルーすることも
絡み合うことも
いがみ合う必要も ない会話
真意も 誠に まかり通る
そんな世の中に なりは しないか
★,。・::・°☆。・:*: ....
刻限を意識するほど
うまくいかないものだから
晴れ渡る眠りの中で
もう一度あめつち築きます
鍵と塔を
きつねと日々を
川原と月を
陽ざしと雨を
『くつそろえてたつの 入り口で振り返ってにこり この世界との最後のつながりをたつの』
そこが優しいだけの世界ならと願うしかできないんです
『くつそろえてたつの わからないけれど、い ....
今年一番の寒さだ と
ニュースキャスターは何故か誇らしげに「お伝えしました」と締め括る
この街は相変わらずシャッターストリート
人生の末路を垣間見た なんて
嘘さ きっと
....
たったひとことでわたしのすべてをあなたにつたえられたらどんなにいいか
まにゅあるください
そんなものないってしってるけんど
君は考えすぎだとあなたはいう
あたしの頭は常に大洪水大洪水大洪水大洪水だいこうずずずずず
考えるのやめたらの一言なんて
大洪水の河には小石も等しい
なんか、 きこえた かな?
やめら ....
【 {ルビ凸凹=デコボコ} 】
ちょっとしたことで
ああ、自分はダメな人間だなぁー
と {ルビ凹=へこ}んでしまうことがある
次々によぎっていく
失敗 恥 屈辱の {ルビ凹=負}の記 ....
歌い尽くされた
メロディ
書き尽くされた
ことば
創作なるもの
無尽蔵か
個性なるもの
確たるか
自意識が
固有であるという幻想
すべて形なき混沌
個性の殻に安住 ....
幸せって
気付こうとしないと
わからないものなのかもしれない
幸せって
いつも すぐそこにある
身近なものなんだろうな
気付こうとする心の目を持つことが大事なんだろうな
水たまりでいきていたので
干からびそうになってはじめて
陸というものをしりました
底というのは
怖いものではなかったのですね
こんなにもすぐに
わたしをつつんでいたものが
消えて ....
テーラワーダ仏教の長老
アルボムッレ師の優しいことばを
アジアンカンフージェネレイションのアルバム。(崩壊)を聴きながら読む
生きるとは無常
怒りは人間の原罪
ブッダは救済者ではない
....
一つの魂には多過ぎる涙を君は溜めている
すべての宇宙の悲しみを君は泣く
まるで時間というダムが決壊したようにね
僕は呆れて見ている
愛が欲しいと君は泣く
小さな女 ....
秒針が地球儀のようなものを一周すると、
あなたは
いたずらに、ひとりごとを歌った
残像になった月曜日を憂うよりはやく、
空は、当たり前のように青みを誘って
駆け抜けてしまった
....
視力が落ちてから
虫とほこりの区別をつけるのが難しくなった
そのように沈黙の内側から
何かしらの気配を感じ取るのが難しくなった
今、目の前に置かれたCPUのかたまりの中へ
こうやって次々寄せ ....
満たされたら
充分 というのは
嘘だ
永遠を誓っても
手をのばすところに
触れる存在があっても
ふとした瞬間に
冷たくなる
魂がある
その証しに
もう
ふたつ ....
地球のマグマと深海に眠る鯨の死骸。
誰も悪くない。けれど誰もが嘘つき。
地表の大気と地を這う生き物。
誰も愛せない。けれど誰かに愛されたい。
終わらせてしまえば何もかもが単純で。
優 ....
おいっ
おいらたちを拾うんじゃない
可愛いからって 持って帰るなっ
おいらたちは種なんだ
ちゃんと土の中に埋めてくれよ
いつかは立派な
どんぐりの木になるんだ
池に放りこむなっ
....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ
おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
....
水たまりにふれる金管のくちびる
降りやまず続く日
いちばん始めの地球に戻されたような
ゆりかごの上をたどる
ひらいた傘は鳴りきし ....
妖精サイズの封筒に
雨模様のぼたん
さぐり打つ鍵かけて
差し出そうとする腕をほどき忘れている
ちらちらと縫う
意識の合間、四辺形の薄明かり
落ちた視力にささる脈動星
猫を
弾い ....
左バッターボックスから走り去って行く
塁を目掛け
片手には指輪をしのばせた花束を
スパイクには脛を
脛には花弁を
唇に口付けを済ませたなら
左バッターボックスから走 ....
怒りと感謝は相反するものでありながら
どちらも無くては存在できないほど惹きあう物
怒りの裏に愛と感謝があり
悲しみの裏側に喜びと慈しみが存在する
善と悪が裏表であるように
紐解けば ....
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