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水が溶け合う 
女は悲しげに海へ帰りました
貝殻を拾い上げ 
訝しげそうにこう云います


「あなたの愛はもう飛び立ってしまったのかしら」



瞳をとじ 月夜を泳ぎ 
白い箱舟 ....
さてどうしようか
ぼくらは
歌でもうたおうか
絵でもかこうか
詩でもよみあげてみるか
恋でもしようか
旅にでもでようか
金もうけでもしてみるか

さてどうしようかぼくらは
何だ ....
やっぱりできない
ぼくにはできない
そう言い出すのはきまりが悪いが
ぼくは言うよ
残念だけれどぼくにはできない

きみならできる
やろうと思えばできる
そういうふうに人は言うけど
 ....
警察が犯人を連れて現場に来ていた
私はそれも知らずに
突然走り出し綱を引きずりながら逃げる
飼い犬を追いかけていた
もうすぐ夏になろうかという
晴れた休日の正午

追いついた山の中の広場 ....
夕焼けに飛行ねこが飛んでゆく

夕焼けに飛行ねこはあうのだそうだ

赤く熟れたトマトとクリームチーズくらいに

飛行ねこは大きな群れをつくり

それはまるでひとつの地平線を形成している ....
あなたの唇に息を吹き込む
サンピエトロ大聖堂を流れる僕の風
祈りはあなたのために
そしてピエタ像のように抱きしめて
僕はいつでもペテロになってあげたいと

あなたの唇に言葉を貼りつける ....
闇を溶かしてながれるナイルの畔にたたずむ

星の光りを映して夜は長い



地中海のあおのために漆黒の時間がある

エーゲ海

アドリア海

チレニア海

イオニア海
 ....
あの{ルビ鋼=はがね}の壁を
いつしか破れると信じて
今日まで生きてきた

壁一直線に何度も叩いた拳は
赤鬼よりも おどろおどろしく
涼しげな白の壁が 次第に青くなっていく

この一振 ....
絵本のウサギは
嗚呼 もう 本当に
楽しそう

あっちへ ピョンコ
こっちへ ピョンコ

重なる 二つの耳は
仲間同士の 挨拶

ピョコン と 揺れると
頬も 動く
ピクッと  ....
絵本の中に
私は
未来を 見た

遠い 夏の日に
陽射しを
怖がることも なく

翳る 移ろいも
知らず

飛び切りの
笑顔ばかりを

唯だ
重ねて

★,。・::・ ....
鋏をカチカチ
うごめくカマキリ娘
夏にやられて
干乾びた脱け殻
通り眼三センチ
うなだれた電線に
三拍子音符を刻みましょう


晴天日和
丸裸で記憶咲かし
毛虫のブローチしたら
 ....
のっそりのっそり 午前中
猫が歩いている
公園は 曇り空
尻尾がない そう思いながら良く見ると
ハイハイ?
1歳に満たない乳児が地面を這っている
どこから来て どこに向かっているのか
た ....
いつもの喫茶店
そこに座る。それは知っている。でも、正面きってだなんて話かけられないよ。
動きだしたい
したい-死体のような-この-こころ-----

作者不在の机を前に 作者不在の椅子に座 ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい

君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
夜の闇にまみえる強がり
朝の光を拒もうとするまどろみ
どうするんだどうする
ずるずると重い足をひきずって
まだまだ迷ってみるのか
悲しみ苦悩
そのようにみえるもの
どうするんだどうす ....
なんて幸せで可哀想な子なんだ!タカちゃん

大人用の洋ナシのタルトには
洋酒が効いている
一口もらって『辛い!』と評した
その味覚に驚いた
ひねた舌には
たいした刺激にもならない隠し味を ....
【青い鳥】

涙はない 思えば おもうほど 青い空しか
浮かばない
人は かならずしも 真正面から むきあうことで
力を その胸に宿すのではなく 
同じ方向に そっと居る
そ ....
僕の瞳の奥で
針を手に持って微笑む君

それって
拷問と呼べないか
いつの日にか 同じ道を歩いていた
あの頃と変わらぬ
人々の群れ
忙しく動くバス
排気ガスだらけのビルの谷間

いつか私が落とした心は
残っているのだろうか?

薄汚れた歩道橋の階段は ....
麗しい時代は終わって君も魔女になるのだろうか

いまでも充分怖いが


僕は亀仙人にでもなってやり過ごすとするか

ボブディランが時代は変わると歌った


僕は生命は変化だ ....
ああ
恋しいあの人の海で溺れたい

そして
きつく抱き締められながら終わりたい


秋の夜は
ロマンチックに
エロチックに
milk色の雲  わたしのブレーカーが落ちる音
ひろって そばかす 
氷の溶ける間に ひろって
さわって 


曲線を描き 瞬きを交差させる 光景
ゆうぐれの歩き方を
わすれてしまいま ....
木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声  ....
降り積もる季節になりました
おもいが
私は忘れていた何かを思い出し
振り向いたり振り向かなかったりします
移ろう
というのは少し悲しいことかもしれません
それとも私は悲しいということば ....
茶色い段ボール箱
何を入れてあげようか

寒くなってきたから
やわらかい膝掛と
寒くなってきたから
暖かい手編みのマフラーと

あの子が寒くないように



茶色い段ボール箱
 ....
暗い
クライ
夜のものおと

かすれて
滑稽なホイッスルが音を上げて
町ぢゅうの
道みちを
めぐりつつ

そのおとに
くらい夢の中のごとく
深夜の
現実空間が
めぐりつ ....
ただいま

大きい声で叫んでみた

あなたにも
あなたにも
あなたにも
会いたかったんです
ずっと

でもね
詩の神様が留守だったから


ただいまが言えなかったんです
 ....
わたしは、また、根をおろそうとしている。



移ろわないことに、安定と安心を見出だしつつ、反面、息苦しさも感じている。何をどうしなければならないか、決まっているところがある。それ以外に、わた ....
おおらかだ
笑い声って おおらかだ
笑い声に出会えた日は 幸せだ

高台にある 小学校に
ソプラノの歌 響いて
ひざしが からっぽになる
水は だしっぱなし
生けすの 魚がはねた
 ....
きみが覆いつくした 世紀は輝く

きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう

きみは光と水を 調合する

きみは招待で

振向くきみは侵食のようだ

きみは廃棄物マニフェスト ....
ペポパンプさんの自由詩おすすめリスト(5651)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の女- マーブル自由詩411-11-22
ぼくらのちから- シホ.N自由詩211-11-22
できないこと- シホ.N自由詩311-11-22
ある初夏の日の身震い- 相差 遠 ...自由詩5*11-11-21
平行世界、飛行ねこの沈黙- 宮岡絵美自由詩611-11-20
吹きかける- 乱太郎自由詩1011-11-20
ナイルの畔にて- 梅昆布茶自由詩311-11-20
- subaru★自由詩16*11-11-20
絵本のウサギ- 藤鈴呼自由詩2*11-11-20
絵本の中に- 藤鈴呼自由詩2*11-11-20
- マーブル自由詩111-11-20
一大事- 空丸ゆら ...自由詩1211-11-19
ゆれる根- るるりら自由詩13*11-11-19
消しゴムの詩- 森未自由詩21*11-11-18
生き刻む- シホ.N自由詩211-11-18
幸せで可哀想なタカちゃんへ- 相差 遠 ...自由詩5*11-11-18
青い鳥- るるりら自由詩9*11-11-17
想い- 乱太郎自由詩911-11-17
記憶- 菜穂自由詩5*11-11-17
魔女の季節- 梅昆布茶自由詩411-11-17
秋の夜は- 舞狐自由詩4*11-11-16
夕暮れ- マーブル自由詩111-11-16
去って行った男たち- 森の猫自由詩10*11-11-16
冬眠しないことば- かんな自由詩12*11-11-16
- 舞狐自由詩9*11-11-16
Cry- シホ.N自由詩211-11-15
ただいま- 舞狐自由詩4*11-11-15
ホーム- はなもと ...自由詩711-11-15
ただいま- るるりら自由詩13*11-11-14
アイビー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩13*11-11-14

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