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僕の瞳の奥で
針を手に持って微笑む君
それって
拷問と呼べないか
いつの日にか 同じ道を歩いていた
あの頃と変わらぬ
人々の群れ
忙しく動くバス
排気ガスだらけのビルの谷間
いつか私が落とした心は
残っているのだろうか?
薄汚れた歩道橋の階段は ....
麗しい時代は終わって君も魔女になるのだろうか
いまでも充分怖いが
僕は亀仙人にでもなってやり過ごすとするか
ボブディランが時代は変わると歌った
僕は生命は変化だ ....
ああ
恋しいあの人の海で溺れたい
そして
きつく抱き締められながら終わりたい
秋の夜は
ロマンチックに
エロチックに
milk色の雲 わたしのブレーカーが落ちる音
ひろって そばかす
氷の溶ける間に ひろって
さわって
曲線を描き 瞬きを交差させる 光景
ゆうぐれの歩き方を
わすれてしまいま ....
木枯らしが吹き
去って行った男たちを
つらつらと思う
あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い
熱くなる
ほめ言葉
リフレインする 声
声 ....
降り積もる季節になりました
おもいが
私は忘れていた何かを思い出し
振り向いたり振り向かなかったりします
移ろう
というのは少し悲しいことかもしれません
それとも私は悲しいということば ....
茶色い段ボール箱
何を入れてあげようか
寒くなってきたから
やわらかい膝掛と
寒くなってきたから
暖かい手編みのマフラーと
あの子が寒くないように
茶色い段ボール箱
....
暗い
クライ
夜のものおと
かすれて
滑稽なホイッスルが音を上げて
町ぢゅうの
道みちを
めぐりつつ
そのおとに
くらい夢の中のごとく
深夜の
現実空間が
めぐりつ ....
ただいま
大きい声で叫んでみた
あなたにも
あなたにも
あなたにも
会いたかったんです
ずっと
でもね
詩の神様が留守だったから
ただいまが言えなかったんです
....
わたしは、また、根をおろそうとしている。
移ろわないことに、安定と安心を見出だしつつ、反面、息苦しさも感じている。何をどうしなければならないか、決まっているところがある。それ以外に、わた ....
おおらかだ
笑い声って おおらかだ
笑い声に出会えた日は 幸せだ
高台にある 小学校に
ソプラノの歌 響いて
ひざしが からっぽになる
水は だしっぱなし
生けすの 魚がはねた
....
きみが覆いつくした 世紀は輝く
きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう
きみは光と水を 調合する
きみは招待で
振向くきみは侵食のようだ
きみは廃棄物マニフェスト ....
下弦の月が押し殺した笑い声で見降ろしている夜は
やり場の無い紅い狂気がぼくを支配する
沈潜する魂は追いつかない時を追いかけて
それでもワインの薫りがなつかしいのだが
1 ....
青く光る水槽に逆さまに泳ぐ魚
聞こえるのは酸素の音。
ずっと一人で魚を見ていた。
この水族館には人がいないから
あなたもいないから。
生きているモノもいないから。
なぜ私はここ ....
月夜の晩
森の駄菓子屋で
自由を買ったら
孤独がおまけでついてきた
晴れた朝
海の駄菓子屋で
自由を買ったら
涙がおまけでついてきた
月夜の晩
森の駄菓子屋で
束縛を買 ....
色んな事で
頭が胸がいっぱい
誰かに聞いてほしいけど
誰かに聞いてほしいのに
誰にも言えなくて
まるで湖の底で
蝶を探しているような
ビルの屋上から
釣り糸をたらして ....
私たちの救いとは何か?
共感か、賛辞か、批判か、自己満足か?
私たちは何を求めているというのか?
世間の目か、玄人の目か、仲間の目か、自己満足か?
私たちのゴールは何処にあるのか?
....
いっしょに
としをとっていこうと
きみが
つぶやいたのは
わたしの
うまれたひ
かんそう
ちゅういほうの
あきばれのそらのした
あかい
ばらをいちりん
きみが
わたしに ....
血を流して働くのだね
愛のために
世界はとても素敵なシステムでそれを搾取してゆく
欲望は限りない狡さをもって知恵を滅亡させようとするのだね
世界は愛ではなりたっていない ....
きみにメールを送る
会社でたまさか遭遇した雨蛙の写メそえてね
いつまでも距離の縮まらない亜空間を超えて
ぼくの小さな宇宙船は緑色に飛翔するんだね
カエルgoods好きの ....
眠気眼のサラリーマンは
今日も大きなあくびをする
長いコートに包まれた
少し猫背なその背中
「いってらっしゃい」と声をかけたら
「いってきます」と言って
背筋をピンとのばした
....
場が照りつける炎天下
文学は言語の恐ろしく立体的なホモトピーだよとぼやいていた
あの方達はお元気か
あついあついこんなに暑くてはかき氷も冷めてしまうよ
しかし衝突が起こりますなあ
....
蛍・樽・足る
君の瞳は 眠ってる
翡翠色の 淡い光を
胸に 宿したまま
何となく 美しい
ぼんやりと 夢・現に
想ったこと
どうしても 一度
感じてみたくて
君と 蛍の地 ....
朝ひとつ
文鳥を買う
老朽の小鳥店で囀るけたたましさに呆然として
毱のような歪んだ標(まと)を見上げた
アクリルを
内側を
痛めつけながら悲鳴(いのち)は
雛たちから剥 ....
なだらかなおかがつづいているこの辺りは
雲雀のさえずりが静かに雲にとどいている
きのう釣ったさかなをみずに帰してやるといっしゅんキラリとひかりを含んで消えた
春になるとれんげ ....
扉をたたいて
問いつづけよう
自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか
魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
お空にうかぶお月様
まあるい大きな傘さして
明日はすねて出てこない
足元で咲く小さな花は
精いっぱいに背伸びして
きれいでしょ?と自慢顔
隣のあの子は憂鬱そうに
あくびと一緒に涙 ....
コンビニでお昼におでんを買う
予算内に納まるように三つだけ
出汁はたっぷり
冬が近い
お腹の中からあったまりながら思う
ああ 関東炊きが食べたいな
おでんじゃない 関東炊き
ここ ....
84歳の母に蛍光灯の豆電球が2つとも切れているのに
と言われた
そうなのだたぶんちょとおかしい彼女とデートするよりも
よっぽど切実なもんだいなのだけれど
ぼくは恣意 ....
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