すべてのおすすめ
風は吹くだけではなく
時には歌い
時には光る
風は夢を見させてくれる
水も流れるだけではなく
時には跳ね
時には踊る
水も夢を描かせてくれる
雲も浮いているだけではなく
時に ....
もみじ もみじ
てのひら もみじ
衣笠の秋の空 染み渡る
東山も 嵐山も 頬を紅く染める
ひとはあはれ 賀茂のながれ ずっと見てた
もみじ もみじ
てのひら もみじ
衣笠の秋の ....
後ろすがた かわらないね
しゃんとせんねって
相変わらず 美人だね
中洲の女王やもんね
ひさしぶり
俺は元気
左の奥歯がひとつ欠けちゃって
すこしは老けたって言われるよ
おばあちゃ ....
雨に打たれて考えてみた
意味とか理由とか
例えば私が
消えて失くなったとしたら
あなたは泣いてくれるのかな?
それとも
笑っていてくれるのかなぁ?
....
ほとんど静かになった学食で
友人三人で
明日はピクニックに出かけよう
そんな話になった
大学から駅まで行く途中
夕焼けが綺麗だった
次の日は
朝から大粒の雨が降っていた
「どうする ....
ウチは洋風じゃないから
ベッドなんて無くって
布団で寝てる
ウチは新婚じゃないから
ダブルなんかじゃなくって
二組敷いて寝てる
お天気がいい日には
布団を干すけ ....
何故だかあなたに逢うときは
いつも「はじめまして」の気分になる
どきどき胸がときめいて
顔もまともに合わせられない
声が上ずって余計顔があげられなくなる
そんな私の手 ....
夜を走る
列車から覗く風景は
何もかも止まっているようで
少しばかり
眠ってしまっても
あしたには
間にあいそうだったから
夜を走る
光の羅列は
枕元を通り過ぎて
ずっと知らな ....
この頃先生は子供の全てを把握したいのか
不審人物を排除するだけじゃ足らずに
学校内にテレビカメラを設置
見える物だけが全てではない事実を
大人は忘れてしまったのか
自分の目に映るものだけ ....
陽が落ちて夜が来る 月が出て僕は目を覚ます
僕は昼間が嫌い 太陽がまぶしい
僕はいわゆるドラキュラ 君の血は吸わないけど
棺桶で眠るのさ 昼の間眠るのさ ....
夏の土は掘り返された
今まで誰もにも見られなかった
その暗黒が
ついに地上の光に照らされ
盛られた土たちは
ふうっと息をついた
初めて受けるその眩しさに
知らない世界を知る
こんなにも ....
背中が守られている
抱擁でなく
囁きでなく
いつも見えない後ろが
守られて温かい
そんな気がしている
口元が護られている
くちづけでなく
言い付けでなく
冷たい言葉が洩れない ....
捨てられてた子猫
拾ってあげられなかった僕だから
ずぶ濡れの君を
ほってはおけなかったんだよ
優しいだなんて思わないでおくれよ
ただの罪滅ぼしだって
そう思ってくれてかま ....
?
耳障りな都会の雑踏に身を置く
誰かに救われたいと思いつつ
自分を傷付ける
深夜の静寂(しじま)の公園
月明かりに照らされて
悲しいシルエットが其処に映し出されている ....
世界の速度に背中を押されて
僕らはその歩みを止めること出来ず
黙々と前に進むしかなく
横目に座り込む人々を覗き込む
言葉の嘘に紛れ込ます優しさ
この一言が誰かを傷付けない
....
流行のウイルスは たちが悪いみたい
君のことだから 不用心なんだろう
満月だからといって 明るいからといって
女がひとり夜道を 歩いちゃ行けないよ
....
幼い頃
誰かに見つめられて
動けなくなったことがある
逃げるので精一杯だった
不思議な目だった
そんな記憶を思い出しながら
公園のベンチでうたた寝をする
家でちゃんと寝ようと思って
....
風は夢を見ている
ゆらゆらと揺れながら
青い空の夢を
気持ちよく描いている
風は夢を見ている
ふらふらと漂いながら
緑の森の夢を
心地よく遊んでいる
風は夢の中で
自分が風に ....
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで
ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか
赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど
割 ....
大人になりたくて、お酒を飲みました。
美味しくありませんでした。
大人になりたくて、男の子とキスしました。
口の中が、気持ち悪くなりました。
大人になりたくて、タバコを ....
夏祭り 寄り添うふたりで 誓い合う 永遠、、、
そんなこと 夢に描いてた 憧れを 胸に抱いてた
瞼に焼き付いた 君の笑顔は セピア色に見え ....
自分の中にある
忘れてしまっていた
言葉のアルバムを
ふと開いてみる
何でもなかったことを
こんな言葉で表したのかと
苦笑いしながらも
あのときの自分には
その言葉が似合っていた
....
せつなさ
という名の花が
いま咲いている ので
時間という
風の中で
さびしい さびしい と
泣いている ので
あなた
水をくれるぐらいなら ....
毎日同じ時間 ともに過ごしてきたけど
離ればなれに なっちゃうんだね
いつまでも みんなと 騒いでいたいけど
そういうわけに いかないね
....
朝焼けと夕焼けの色は
決して重なりはしない
始まりはオレンジの衣を纏い
終わりは朱の衣を纏う
ただ繰り返すだけ
太陽は月を照らしはしない
月は太陽に照らされてるだけなの ....
ちんぷんかんぷんの糸が
くちびるの前でもつれて
おかしなことになっている
ちんぷんかんぷんと
口に出して言えば言うほど
糸はもつれていく
ちんぷんかんぷんは
もつれた糸だ
小魚 ....
夏日を更新するはずの五月晴れが連れてきたのは
冬の残滓のような冷たさで
渺々と吹き荒れる毎に世間を震撼させている
鉄板を舞い上げてしまう風は
それでも人を飛翔させたりはせず
降下する ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る
昨日一番生きた言葉は
空だった
そこには故郷がいた
忘れていた思い出が
空の中に浮かんでいた
みんな幸せそ ....
月に咲く花は
彩をもたないの
透明は何にも
染まりはしないから
儚げで
それでいて凛として
月の花は
誰にも見られずに
ひっそり咲き誇り
ひっそり散っていくの ....
消えた小龍包
せいろの中に こじんまりと佇んでいたはずなのに
蓋を開けたらいなかった
一日の疲れを癒すあの甘い肉汁も無くなった
れんげの中で慎ましやかにしながらも誇りを持ったあ ....
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