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ねんねんな
ねんねんな
耳元近く響いて
優しく鼓膜を揺らす
ねんねんな
ねんねんな
もう歌ってもらう
年でもないけれど
ねんねんな
ねんねんな
....
過去も未来も
空に還っても
あなただけを
愛してる。
歩いていく
あのひとの背中が見える
ふと
立ち止まって
花に顔を近づけて
思い切り息をすいこんで
花の香りが
たくさんあのひとを
満たすだろう
そんなところが
好き
十年ぶりのあなたを見て
すこし寂しくなりました
わたしが
紅く染まり
散っていくさまを
じっと見ていたあなた
その輝かしい憂いを失い
探しているように感じます
....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること
食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう
コールセンターに勤めれば
クレ ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?
妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない
娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても
しあわせなら
よりしあわせになるように
そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように
できることなら
あなたの ....
灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて
薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて
茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて
青 ....
もう
何もいらない
あのひとさえ
こころから遠ざかって
あの過去の記憶も消えうせて
ああ
そうなれば
どんなにいいだろう
わたしという存在
それは無用なものなのに
寂れた教会に嘆きの歌声が響く
優しい旋律が辺りに流れ出す
顔の半分が壊れた銅像
それでも神に祈りを捧げる
老婆は今日も来る
一縷の光が導く明日への階段
希望の後の絶望を ....
刹那の叫びの声のする方
深紅の瞳をした少女が
何も言わずにこちらを見ている
赤い扉は未だに開くことはない
指を売った少年が残りの指を売りに出す
手の中には掴む事の出来ない金 ....
いつか、迎えの時が来る
そう信じている
だが、実際の所は何も来ない
遠くの街から響く鐘の音
その鐘は見たことがない
僕らは未だその街に住むことを許されていない
想像の中の街の姿 ....
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い
身体に染付いた
病院の匂い
金木犀でもなんでもいいから
どうか消して
いい香りで
わたしをいっぱいにして
どうせなら
完全に見捨てて
おねがい
半端にやさしくしないで
やさしくするなら
もっと
精神病院に
ずっと閉じ込められていると
雨にうたれたい
日の光を浴びたい
霧の中を歩きたい
足の裏で
土の感触をたしかめたい
なんて贅沢な時間だったんだろう
自由って
....
ホットミルクを片手にベランダへ出た。
闇夜に広がる無数の星たち。
腰を落としてホットミルクをすすった。
湯気と息が白く見える。
空を見上げたら あまりの綺麗さに溜め息1つ。
それと同時に ....
目の前に横たわる死体から
なにを手に入れた
喉を縊ったその手は失ったはずだ
束縛を解いたその心は手に入れたはずだ
保存エネルギーを
{引用=
電柱の上にとまった黒い少女
クス ....
無いものねだりをするよりはと
秋の白い雲流れる堤防で
ひとり
清貧ということばの意味に思いを馳せる
それはあまりにも懐かしいことば
仄かなランプの灯かりを頼りに
見果てぬ夢を追い続けら ....
恋人のお母さんが睨みます
子供の恋人が苦笑いします
なぜ??
私には学歴がないから..
こんな世の中にしたのはだれですか
名乗り出なさい
そう言っても
....
秋を肴に一編の詩
まずいな
無口な月が雲隠れ
うまい酒は
そうあるものではないからな
あのひとがいなくなった
突然 ぼくには
あのひとにはもう会えない
おそらく ぼくには
辛い肴 ....
濁った太陽が
地上に灼熱の渦をもたらす
手にしたソフトクリームは
一瞬にしてドロドロに
アスファルトはうねり
猫は爪先立ってそっと歩く
消費電力はうなぎのぼり
エアコンの熱風が
....
夜のまんなかで
佇んでいるあのひとを
みつけた
何ヶ月ぶりなのかな
なにも考えられなくて
考えるなんてとても無理で
でもこれは
必然でも運命でも偶然でもなく
ただそこに ....
むりしないでいい
背伸びしなくていい
つまづいたり
転んだなら
空を見上げて
蒼を焼き付けて
目を閉じる
風を肌に感じて
吸いこんでみれば
ささくれだらけの心が
....
まよなか、ドウナツを食べる
(what do you think about?)
ぼくの好物、茶色いドウナツ
(do you feel happy?)
金色の砂糖の粒が散りばめられた
....
貴方が飛びたいと言うのなら
私が翼になりましょう
どこまでも高く
どこまでも遠く
あなたの望むところへ
私が連れて行きましょう
そしていつかそれが汚れたなら
かま ....
私は自由です
何をしてもいいんです
好きな事をしていいんです
ワガママも言いたい放題です
他人の事なんて気にしなくていいんです
・
それはもう
境界線 ....
さよなら
気泡みたいなことばを
無造作に夕暮れに飛ばしてみると
橙にすっと溶けていったのは
声が震えていたせいかもしれなかった
車輪の音、渇いた
ペダルを思い切り踏みしめて
陽炎 ....
血を流しながら
涙を流しながら
それでも笑顔で
元気だよって言う貴方が
愛しくて
いとおしくて
ぎゅっと抱き締めたくなる
ぎゅっと抱き締めて
貴方の痛みや苦しみが
私 ....
生きている限り湧き上がってくる
もう駄目だと諦めかけた思いを
励ますかのように
五体のひとつひとつが
出口を求めようとさざめきだすのを知覚し
もうひとつの確かな意思
本能だとか呼ば ....
波打ち際で
砂に埋もれかけた
木製の小舟が
少年の夢にたたき起こされ
夕映えに浮かぶ
かもめが船頭になって
赤く染まった海を進んでいく
静まりかえった海面に敷かれた
赤い絨毯は
....
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