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沈丁花の、
高音域の匂いがした

夜半から降り出した雨に
気づくものはなく
ひたひたと地面に染み
羊水となって桜を産む

  きっと
  そこには寂しい幽霊がいる

咲いてしまっ ....
海にあった
窓辺にあった
グラスにもあった

体内で宿し始めた
誰にも見えないままに

春だからではない
出世したわけではない
懸賞に当たったわけではない

その光は
僕だけの ....
すべては初めから闇へ向かっていたのかもしれない
すべては初めから終わりを速めたのかもしれない


視界は灰色
NASA宇宙ステーションの外壁よりもくすむソレ
ダルトーン
あま ....
キラキラと雪の結晶が落ちていく

寒いこの季節に僕は人恋しく

あなたに会いたいけど

どうしても届かない位置にいるあなた

僕の心に刻まれた深い深い傷は

今も癒えぬま ....
どうか私に惚れないで下さい

あなたとは結ばれることは決してないのですから
どんなに想いは通じていても住む世界が違うのです
それは許されないことなのです

どうか私に惚れないで下さい

 ....
   *今日

今日の私にバイバイ
なんて
簡単に出来ない
とりあえず
昨日の私にバイバイをする




   *昨日

昨日の私は泣いていた
いつまでもいつまでも
泣い ....
ころんで転がってこげ茶色のパウダーでくるんで
ぱしってぱしられてあったかいポタージュ握りしめて
ゆれてゆれすぎてブランコを壊して

使い慣れたノートに一行だけ
本音らしい文字を何色で
 ....
あれ?ってなって、そしたらぎゅうぅぅっと胸が締めつけられた。
それからドキドキがしばらく止まらなかった。


駅のホームで好きな人を見た。


…というのは少々語弊があって。本当は前に好 ....
現地時間13:06
日本時間26:06
エセイサ空港を後に
呼んでいたジープを飛ばす
スカっとした青空
UVカットのブラックで見れないけど判るぐらい
久々に触れるギア  ....
どこかの知らない住宅地で流れている

いびつなサウンド

それはまだ若い男が夢をあきらめず

努力ということをしている

それでも夢という狭き門に

自分は通れない事はし ....
雨あがりの空に虹が架かったなら

それを渡ろうと思ってた


でもなかなか止まないから

知らないうちに眠っていたの

ずっとずっと


夢をみてたのかな?


そこ ....
昼下がりの陽射しが
雪のじゅうたんをめくって
春をたたきおこす


小さな飾り気のない
窓の外では
ゆきんこたちが
まだ
ぺちゃくちゃ
おしゃべりしている

それでも
待 ....
そんなとき
わたしは、ふとおもう

たとえば、いまはいているくつ
をぬいで、みなもにたったらしずまずに
わたりきることができるかもしれないとしたら
それが、わたしのこころをすくってくれる
 ....
「平穏」という名の

鎖に繋がれていれば安全で


私はいつも、じたばたと

鎖の届く範囲でもがいてた


日の当たらないこの部屋は

いつでも、じめじめと湿っぽく

私は ....
『居なくなる』って自殺みたいだ
其処に並んだ体の良い言葉たちから
『。』を無理矢理剥ぎ取ったような 途端
奇怪さとむず痒さが僕の胸に横たわる
ふてぶてしく
『ほら僕 こんなに……こ〜んなに』 ....
幻想的な世界は

常に頭の中で回っている

いつしか幻に見せられて

気づいたらもうそこは知らない

隙間から見つめられている世界

回る地球は常に球体

まだあま ....
クッキーを半分こするときはこっそり自分のが大きい
{引用=意地汚いよくばりさん}
負けた人を慰めてる心の中では豪快なガッツポーズ
{引用=自分が負けたときは思いっきり憎むのに}
自分じゃ無理だ ....
そろそろ年かなぁ
そんな思いを抱えながら前足を丁寧にペロペロと掃除する
生まれた時にいただいた名前は清四郎
炬燵の中や庭先の陽だまりの中で寝ていても
この名前を呼ばれると
一先ず ....
この街でいちばん美味いという
来々軒のラーメンを食べていたら
いつまですすっても麺が途切れない

適当なところで喰い千切ると
あなたはひどい人だ
という声がした
たぶんメンマが言った ....
いつもの朝の中いつも同じ時間に起きていつもどうりに学校に行く
何故俺はそんな決まり切った世界で生きている
どうせ大人になってもこんなのと同じせかい
一生変わることない景色を見てやがて老いて死に行 ....
貴方が私を嫌っても
私は貴方が一番好きよ
貴方が私を忘れても
私の中は貴方だらけよ

でも
貴方が私を愛するのなら
私は夢の中に消えるわ

ね、悪い女でしょ?
思えば


それは


水面に映る月のように


おぼろげに綺麗で


悲しい夢






何だかわからないよ











 ....
           (乱太郎)

この空は
海の青

この海は
空の青

見えない鏡で映し出す
決して重なることのない肉体

 ....
どんなに忙しくても


心の余裕をなくしたくない。


爪をキレイにしたり、
耳で音を楽しんだり、
口元が緩むような物を食べたり、


日常においてマンネリ化するような、そういう ....
とくとくとく

ガラスコップ
なみなみ注いだ酒
口を最初に持っていく
そんな奴等が集まる暖簾下

肴は
からっからに渇ききった
それでも棄てきる事のできない夢の断片(かけ ....
考えるな前に出ろ攻めろ

商店街を全力で駆け抜けろ

風よりも早くもっともっともっともっと

一番高みまで飛べ

そして叫べ吼えろ衝撃

汗は俺らの勲章さ

僕らの衝動を抑える ....
流れ続ける川は
いつしか海へと流れ込む
山の中腹にある
大きな岩は
長い 長い 年月の間に
少しずつ 少しずつ
その身を削られ
円く滑らかになっていく


隣の町では
 ....
わくわく
サクサク
ぽかぽか


鼻をくすぐるよ。

春の匂いはどんな香り?



ふわふわ
さわさわ
そよそよ

風が柔らかくなるよ。

私の頬をやさしく撫でるの。 ....
言えた!

言いたくて、だけど言えなかったこと
ついに言えた!


「お母さん。」
どきどき

「ん?」

「この間は居ないって言ったんだけど…」
どどどどどどどど
ドドド
 ....
例えば
柵があるとして

気軽に助走をつけて
ひらり、と跳ぶひともいると思うんだ

でもボクは
柵の前で
怯え躊躇して
うずくまってしまう

そして
耳を澄まして
遠く遠くの ....
ペポパンプさんの自由詩おすすめリスト(5651)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さびしい幽霊- 銀猫自由詩24*09-3-5
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セピア2- ひとあめ自由詩609-3-2
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「笑」- 長谷川智 ...自由詩4*09-3-2
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深爪- 三奈自由詩5*09-2-22
- きりえし ...自由詩5*09-2-22
手書きの羽- こめ自由詩609-2-21
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剥奪されて自由- 川口 掌自由詩3*09-2-20
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春の気配- 川口 掌自由詩3*09-2-17
春ってどんな?- つゆ自由詩3*09-2-17
打ち明け話- つゆ自由詩2*09-2-17
あの柵(跳べ)- 風音自由詩409-2-16

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