すべてのおすすめ
控えめに訪れる
波の繰り返し
耳鳴りは怒りを洗い流して
眩い光りの群れが
手のひらで踊り出す
地平線で別れた
青と蒼が
波打ち際で
何億年ものの歴史を
そっと置いて行って
未来 ....
しあわせを数えて
ありがとうを発信する
予報よりも少し早めに
桜のつぼみが開き始め
相変わらず月も綺麗で
喉の奥がきゅっ、と鳴る
ひとりでもふたりでも
ひゃくにんでもせん ....
父の命日がある季節
春
お墓参りもあまり行けず
貴方がどんな人だったか
よく知りません
私が私として生きている中で
一番イヤだったのは
貴方の世界に引きずり込まれ
貴方の ....
悲しい流れ星はただひたすらに
空を駆けては消える
初恋なんて基本的に細胞戦争
港で起きる波は
一定の旋律を奏でながら波をうつ
彼岸花が咲く季節に人は死ぬと
....
私の苦手な春がやってくる
暖かい風に誘われ
木々が芽吹き
やわらかい日差しに
恋が飛び跳ねる春
陽気な笑い声に
振り向けば
そこには春がいた
ガラスの向こうなら
....
虚空
イラつくタイムラグ
コーラの空き瓶
晴れた空
偶然はいつしか奇跡にかわる
コンクリートとコンクリートの間で
巻き起こる突風を浴び
どこかからながれる
なんらかの原因で流れ込む黒いガスを
僕は吸い込み体内にと ....
カルピスの底みたいな白濁色に
おぼれてしまう人を笑うことなど出来ない
明かりがいつも灯っているわけではなく
でも闇ばかりというわけでもない
はっきりしない色に囲まれて
遮られた視界を ....
大きな声を上げて喜ぶ子どもと肩車する父親
隣でカメラを構える母親
恐らくまだ若いのであろうカップル
日曜日の動物園は賑わう
君の口からは
たくさんの刃物のような言葉が発せられ
こん ....
からっぽのぼくだけど
きみでは満たされない
本を読んだら
真っ黒のジュース
ぼくに満たされる
からっぽのぼくだけど
よれよれにはなっていない
天日干し一夜干し
流れ星がいいな
目 ....
ぼんやりした世界には、そこにしかない風景がひろがる。
つるんとして、水色がかったウロコ外して
酸素を与える。
ほらほら、たっぷり吸いねえ。
なーんも見えない世界。
私と外界を ....
思ったより簡単に得られた評価に
少し戸惑いながらも
ほくそ笑みを浮かべてみる
あぁ なるほどこうすれば
良かったのかというよりは
たまたま天邪鬼だった日に
思った事と逆の事を
口 ....
甘い香りに全てを奪われ
何から伝えたらよいのかわからなくなった
不意に瞳に触れるのは
隅に佇むすべりだいと
少し汗ばむわたしの右手
人の手では作ることは出来ない
きっと生ま ....
私は弱虫
だからいつも笑ってます
悲しい事があっても
苦しいトキでも
私は笑う事をやめません
馬鹿にされたって
下げずまれたっていいんです
笑 ....
赤い紅した微風吹いて
柔らかい肌した土の香りが
スギの種と一緒に
舞い踊る
君の鼻のてっぺんだけは
赤ら顔だけど
目尻はすっかり
春うらら
コートを脱ぎ棄て
日和に飛び込 ....
例えば
絡まった糸を
丁寧にほどいていくように
例えば
築かれた壁を
一つ一つ壊していくように
話して、泣いて、理解して
受け止めて、笑って
....
光があっての闇
正義があっての悪
影があっての暗闇
君があっての僕
世界があっての僕
人があっての愛
音があっての思い
感情があっての性格
....
(地下の喫茶店ではジャズが流れ)
しかし、あれですな。
どうしました?
最近の禁煙推進運動にはほとほと困り果てております。
そうですね。
我々喫煙者の肩身がとんどん狭くなっておりますよ。 ....
この胸ん中にある
なけなしのやさしさと
かろうじての純粋さ
しぼり出す勇気とトキメキを
余すとこなく預けておくから
好きに使っていいよ
いつでも自由に欲しいまま
....
夕方。
駅のトイレ。
手洗い場前に立つ。
お化粧直し。
パフをはたく。
アイライン引き直し、チークで女の子。
マスカラだって忘れない。
長居の化粧は邪魔になっている。
わか ....
いってしまいましたね
電車で3時間くらいだからとかいっても
たぶんもう二度と会えない気がするよ
君とは一年しかクラスが一緒ではなかったけど
いつも笑って笑顔で元気で
....
下を向くな。そんなところにあなたの欲しいものは転がってはいない。
あなたがうつむいている瞬間にも、楽しいことはあっという間に駈けていく。
乙女よ、頭をあげて歩くのだ。
ゆらゆらと歩く空中で
カメラのフラッシュでできた影が
一人で先にあるいていった
僕は世界の呼び声で起きる
僕はここにいるけど
世界は何処にある
昨日の事 ....
月がきれいだった。
ぼんやり見上げた空に
ぽっかり浮かんだ月が
ぽっちゃりで
デブで
まん丸で
黄金色で
満月だった。
寒空の下、月を眺めながらあの日の ....
春を告げるなら
サヨナラの前にしよう
白い息を吐いて
抱き合ったぬくもり
競争して
部屋への帰り道
笑いあって
息を荒くして
そんな
冬の思い出
寒いのに
暖かな思い ....
美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている
驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えて ....
果てるなら
果てるなら
あなたの瞳に
溶けて
今夜だけは
今夜だけは
あなたの唇に
触れたかった
桃より
柔い肌の傍ら
くちづけたなら
あなたの導くまま ....
肩を叩かれた気がして振り返ると
日が沈もうとしていた
曖昧な藤色の空にうっすらと月が照り
のっそりと歩く野良猫の姿も徐々に溶ける
全ての輪郭がぼんやりとしており
書きかけのデッサンの ....
耳たぶにそっと触れる。
私が手に入れた私だけの世界。
通り道が出来たら何か変わるかな、
道を作るから今までと同じじゃダメだな、
強くなりたい。
いろんな想いが ....
「愛されてる」なんて
思った事はありません。
被害妄想はいつだって
私の脳を駆け回って
私の中の弱気な悪魔が
「君は邪魔だ」とささやくの
悪 ....
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