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その小さな手で
持てるだけのオモチャを抱えて
小さな小さな小旅行
まだまだ子供だと思っていた少年は
いつしか僕らを追い越していった
時の魔法をかけられて
誰も知らな ....
その小さな手で
持てるだけのオモチャを抱えて
小さな小さな小旅行
まだまだ子供だと思っていた少年は
いつしか僕らを追い越していった
時の魔法をかけられて
誰も知らな ....
あなたに、名前で呼ばれると
その瞬間自分の中の空気が変わる
私のなまえ、別の色を帯びたよう
呼ばれる度にくすぐったくって、それでいてもっと呼んでほしいと思う
だけどあなたの名前、私 ....
私は、絵を描くのが得意です
私は、本をはやく読むことができます
私は、色々な事を想像することができます
私は、新聞を毎日いい子に読むことができます
私は、ピアノを弾くことができ ....
なにかを かきたい
ひとびとが あっとおどろくようなものを
とにかく このあふれてとまらないなにかを
かかなきゃ きがすまないのだけれど
そのあふれるなにかを ひょうげんするの ....
今日
彼の誕生日を聞き出すことに
やっと成功した
彼は
かせい人だった
ありがとうと送ったら
返事が来なくなった
そっちは?
なんて
聞き返されるかな
って期待してた
....
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ....
{引用=さよなら}
無機質な電話の切断音が耳を突く。
彼の優しい声音を思い出しながら その最後の一言を口の中で反復する。
ふと 喉の奥で焼け焦げるような熱を感じた。
痛い。 こぽり。 溢れ ....
冬のよる
二人で歩いているとき
あの有名な星座の
みっつ並んだ 星をみつけた
ぼくが君に
ほら、といって指さすと君は
わぁ、と言って見あげたね
星を見 ....
ココロと瞳は繋がって居るのかしら
いつも秘め事を見透かされるの
貴方は私の全てを見透かすけれども
貴方の気持ちは閉じられて居てる気がして
すれ違う気持は
ただ切なくて 苦しくて 寂し ....
雨がぽつりぽつりと降り出した
彼と言い合いをした
よどんで居るのは天気だけじゃ無く
何処か心もよどんでいて…
けれどね
私の勝手な事情で貴方を困らせたくないの
でも迷惑かけて結 ....
■チューリップ
包むように咲く花びらは
遠いむかしにわたしの頬を覆った
大きくて暖かな手のひらに似ていた
誰のものだったかは
もうとっくに忘れた
中に隠れている ....
”かあちゃん、ゆきを、さわりたいよ”
腕の中の子が囁く
”ゆきで、ぎゅっぎゅって、やりたいんだ”
蚊の泣くような小さな声で
お医者様に、冷たいものに触っては、駄目と言われている ....
花屋敷のジェットコースターが
崩れ落ちそうに走り抜けて行く
いいじゃない
ガタガタが新 ....
大根でできた透けた奴 添え物のつまになりたい
がりがりはいやだから
糸みたいに細くなくっちゃダメ
ふわふわしてなくっちゃ ....
すべてを
守るために
命を
守るために
君は戦う
君は
英雄
かっこいいね
心壊れた
大切なものを
踏みにじられた
裏切られた
悲しむことも
知らない
己が汚されるのも恐れない
奴は悪魔か?
死神か?
刃物で
人を斬り
滴る血を見て
うすく ....
誰も信じられない
誰とも話したくない
顔も見たくない
全てが
うそ臭く見えて
全てがきたなくて
大人と言うものが
信じられない
傲慢に見える
卑怯に見える
仮面をかぶった
....
厭なコトが明日あると判ったぼくはずっと
駄々を捏ね 打開策をねっていたけど…
けれど、皆は厭なコトが有ると知っていても
ひた向きに一生懸命に乗り越え、死に物狂いで働いて居る事
それが彼等に ....
幼い頃何度も遊んだ
川の上流
大人になっても
いまだに何度も夢に見る
里帰りをしたとき
久々に行ってみようと思い
散歩道がてらにあの場所へ
田んぼの中を歩いていく
吹き抜ける温 ....
君は一気に青春を駆け抜けた
四月の朝のことだった
誰も止めることなど出来なかった
君は光り
青春という言葉も輝いた
そして君は安らかに逝ったね
誰も君のことを忘れられない
葉桜の下に君の ....
青春は
まだ青いカジツだから
たべてみると
苦くて
涙がでてくるね
「あのねぇ、わたし、モテないんですよう」
はぁ、そりゃまたなんで?
「わたしてきにはね、そんなにブサイクというわけでもないと、おもうんですけど」
ふん、ふん
「クラスのなかで、 ....
彼から連絡がなくなってから
一週間が経った
昨日の夜
急にさみしくなって
くだらない内容のメールを
送ってしまった
朝になっても
返事はない
送るんじゃなかったなあ…
....
少年は
死んだ
白血病と戦い
そして倒れた
外にも
出られず
歩けなかった
車椅子に
乗ることが
多かった
少年は
明るく
生きた
素直だった
やさしかった ....
心無き人よ
安らかに眠れ
誰も恨むこともなく
自らを
悔やむこともなく
安らかに眠れ
心無き人よ
思い出すがいい
己の未熟さを
心無き人よ
悔やむがいい
己のために
心 ....
人と
争っても
つまらない
喧嘩してても
もめても
何も良いことはない
最近
はじめて
気が付いた
自分を
大切にしていく
これから
したいことだけを
していく
....
きみは涙をなしながらつぶやく
『変よね。悲しいときに、目から液体が出るなんて』
ぼくは
そうだね、
といいながらきみのかみをすいた
きみは涙にぬれたま ....
ふと、おもいたって
じぶんの未来を予想して
図にしてみた
どこの大学にいって
どこに就職して
いくつでけっこんして
こどもはなんにん・・ ....
トビラは固く閉ざされた
私の手によって
決して開けられる事のないトビラ
開ける必要の無いトビラは南京錠で固く閉ざされ
私の手の中には鍵が無く
もう二度と開かなくなった
いや、開 ....
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