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今日、ひょっこりアイツが死んだ
クラスでお調子者でリーダー気取りの奴だ
いつも馬鹿なことばっかりしていた
だから、いつか何かあると思っていたが
いくらなんでも死んでしまうとは思わなか ....
私のノートには白い文字で
フラットに似た記号ばかり並んでる
決して声に出してはいけない約束が
一番目に載ってたはずなのに
白すぎるせいで見えない
知らないで言葉にしてしまうと
「ん ....
吉野屋の牛丼が再開することになった
その会見で社長が涙ぐむ場面があった
その涙の意味を考えもせずに
僕らは明日から牛丼を食べることになるだろう
ツユダクとかにしたり
卵なんか乗っけたりしてさ ....
あたしの心は見えません
あたしにだって
見えなくなることがあります
心ってどこにあるんでしょうか?
心臓にあるんでしょうか
脳みそにあるんでしょうか
あたしは思うんです
....
目が覚めると
必ず何か足りないものがある気がして
一呼吸置いてから窓を開ける
抜け落ちてしまったような
最初からなかったような
秋の始まりに吹く風が
季節に置いてけぼりにされた風鈴を鳴らし ....
ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
お前を映して
見ていた
ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
映ったお前は
....
何故 貴方を 好きになったんだろう
貴方は 意地悪で 子供 美少年でもない
なのに
私は 貴方の とりこ
貴方は 恋人が いる
私の 心は 気の抜けた 炭酸水
哀し ....
仄かに揺れ動く月光
街頭には害虫が舞う
陽炎はその音無し踊りを繰り返す
水溜りの水面を自転車のタイヤで轢く
水が左右に避けて道を作り出す
通り過ぎた後には波紋が残るだけ
....
歩道の向こう側に君の影が伸びる
車は夕焼けの向こうの闇に向かう
排気ガスで視界が切断されても
その思い出の断片を繋いで君を見つけるから
人は誰もが暗闇の中を歩く
そこで出会う人が蜃気楼
....
何の間違いか
朝にこの世に出てしまった
しかもよりよって
大都会の大きな駅の改札口にだ
どういう原理でなのかは
こっちにいる科学者たちでも
解明できていない
ともあれ
普段は生 ....
空が大きいこの町で
小さな命が生きている
一つ一つは小さいけれど
空に負けないくらい純粋で
大きな意味を持っている
空が大きいこの町で
小さな命が笑っている
一つ一つは小さいけれど
....
空を行く
風ほどに軽く満ちていたい
鳥の翼を
ささえ得るほどに
空に吹く
風ほどに軽く満ちていたい
様々な音を
伝え得るほどに
何かあるように見えなくて
それでいい
雲はた ....
詩人のあなたは本当に
私を愛せるのですか
あなたは私と同質なのであって
男と男
女と女
のよう関係なのですから
愛というより好きでいる方が
自然なのではないでしょうか
愛は異質 ....
君は控えめに微笑む
今僕がここで笑ってもいいのかなって
君はそぉっと思いやる
おせっかいにはならないかなって
まだ
子どもの大きさしかない君は
その内側で
広 ....
人が集まるコンビニに
どこからともなく一匹の
野良犬がやってくる
ドアの横に礼儀正しく
来客の邪魔にならないように
座り込む
空を見上げる野良犬の
その眼はどこか悲しげで
世の中の ....
理想というものは
一人一人にあるもので
それぞれが素敵なことを想い
それはとても美しい
理想というものは
一人一人が違うから
誰かが不満を言い始めたら
それぞれがわがままを言い出し
....
辛く悲しい時もあり
楽しく笑う時もある
変わる気持ちの一日は
時を過ごした有である
切なく想う時もあり
ときめき踊る時もある
移る気持ちの一日は
時を味わう実でもある
遠く離れ ....
仕事から家に帰宅して
「ただいま」
と言ったら
「おかえり」
と昨日の自分が出てきた
相手の自分はいたって冷静
ものすごく驚いている自分だが
自分が落ち着いているので
自分も平静さ ....
海に臨み
未来を望めば
思うままの想像が創造される
時を計るものはなく
場を治めるものもない
夜が明けるとともに
心の扉も開き
自分自身が解放され
痛んだ心は快方へと向かう
....
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない
それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない
すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ....
コンクリートの壁は
滑らか過ぎるくらい滑らかで
虚無が手を通して
伝わってくる
その平らな壁は
計算に計算を重ねた
蓄積そのものだった
自然への抵抗
しかしそれは同時に
自然 ....
時計が丸いのは
時間が丸いから
時間が回る
だから時計も回る
時間が回る
だから地球も回る
時間は丸い星だから
時間が回る
だから星も回る
時間は丸い宇宙だから
時 ....
人が創る地獄絵は
恐怖と醜さが鮮明で
人が想う天国は
幸福と美しさが不透明
人の批判は瞬時に知れ渡り
功績はすぐに消えてゆく
否定することはたやすい
ひとたび否定の沼に溺れれば
....
正しい生き方
というものがあるのなら
それは果たしてどんなものだろう
正しい生き方は
少なくとも規則正しい生き方では
ないようだ
無駄があってこそ
その人はその人になれるのだから ....
未来は雷雨とともに降ってきた
次から次へと
激しく地上に落ちてくる未来
あるものは大地に地響きを唸らせ
あるものは風に吹かれ
ゆらゆらと漂いながら
音もなく落ち
誰にも気づかれないま ....
朝から風鈴が鳴るも
どこか寂しげなその音は
いつもよりも小さく
張りがなく聞こえる
昼にはセミも鳴くも
何か物足りないその声は
いつもよりも遠く
弱ったように感じる
夕方のテレ ....
涙を流した分
人はそれだけ大きくなれるから
泣きたい時は素直に
泣けばいい
でも
涙をこらえる方が
もっと大きくなれるから
泣きたいこそ
笑顔を見せれるほど
強くなってほしい
....
一期一会のその時を
誰よりも大切に
互いに互いを認めあい
その時を尊び
行く末を見守る心を結びたい
一期一会のその時が
何よりも大切に
人を人として分かりあい
その場を敬い
共に ....
誰のためにでもなく
ひたむきに
がんばる人がいる限り
自分もがんばれる限り
がんばれると思う
結果が大事というけれど
結果にならない結果だって
大事なんだということを
がんばる人は ....
ぼくから見えるこの空は
広いというよりも大きい
首を回すだけでは
すべてを見ることができない
空の中に包まれてゆくようだ
ぼくから見えるこの空は
高いというよりも太い
そばの ....
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