雨の朝
吉岡ペペロ
秋なしで冬が来た
水が温めば
春の匂いがした
休みの日の朝
まだ青灰色の雨の朝
ぬれた裸木の香のなかを
肺やわらかくさせ歩いていた
抜かずにいかせたかった
ぬるぬる口紅チョコレート
男のざわめきそれだった
手と口と性器で味わおうか
秋なしで冬が来た
水が温めば
春の匂いがした
休みの日の朝
まだ青灰色の雨の朝
ぬれた裸木の香のなかを
肺やわらかくさせ歩いていた
自由詩
雨の朝
Copyright
吉岡ペペロ
2012-12-16 08:41:16