群生地
藤鈴呼

蛍・樽・足る
君の瞳は 眠ってる
翡翠色の 淡い光を
胸に 宿したまま

何となく 美しい
ぼんやりと 夢・現に
想ったこと

どうしても 一度
感じてみたくて

君と 蛍の地を
尋ねたね

けれど 群生地は
嘘っぱちだった

いや 違う
きっと アレは
本当だったんだ

だって ボクも キミも
笑顔で 探したんだ

タイヤが 磨り減るまで
会話が 擦り切れるまで

それでもね

ホタル タルタル
まるで 流れ出す
タルタルソースみたいに

マヨネーズ色の空は
ふっと 消えた
ボクの マブタを
真っ暗にして

もう おやすみ って
呟いたんだ

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自由詩 群生地 Copyright 藤鈴呼 2011-11-12 12:07:29
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