夏うた
ゆうさく

木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ


緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人になる
燃え尽きたアスファルト
僕の心と混ざり合って
また燃え上がる
めらめら燃え上がる


ゆらゆら揺れる
夏の陽炎
真夏の白昼夢の
いざな

ペットボトルの水を
髪にぶっかける
そして輝く僕、
緑と共に、
風と共に、
18歳の夏。


儚い、
夏の瞬間と
目に映るものたち
全てが混ざり合って
夏になる


全てが
またたいて
夏になる




自由詩 夏うた Copyright ゆうさく 2006-12-31 00:41:35
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