すべてのおすすめ
各村の長が
たいまつを掲げ
占い婆の元に
かけつけた
ときがきたのだが
口を開いたのは
一刻たってからだった
これから起こることを
聞いてくれるね
みんなも
....
君にとって光るものが僕には光らない
難解な言葉は冬の窓ガラスに消え
奥歯の奥に冷気が浸み渡っていく
アイ・ワズ・サッド
アイ・ワズ・サッド
唇
くるしい
口づけ
悔い
苦しみ
食い合う唇
エッシャーのように
連続し接続し食い合う
食いちぎる
唇を吸う
吸い合う
吸い寄せあい
吸われ
ここに座れ
そして耳を
耳 ....
ここに今
セミのヌケガラがあるからといって
私だと思わないでください
私はそれがないところにいます
陽ざしの中で
水の粉しぶきをあびた
綿毛の舞う先に
私はいます
私は
いま死ん ....
僕の
君の中の誰か
誰かについて
誰かしら
思い返している誰
誰
誰かしら
思い返しては
維持することの出来ない
記憶を記録して
記録を
記憶する
冷たい水銀灯の光
冷た ....
かつて少女であったものの断片
ある切れ端
突端から眺める切れ端
破片
かつて少女であったそれ
その部分
少女の一部分
白い影を波間に
少女らしいたおやかな
少女らしい生臭い
少女ら ....
+
花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた
+
花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
眩暈がする
粒のそろった
音の洪水
言葉の洪水
音像/位相/破綻/逸脱
シームレスで繋がる
流れ/溢れつづけるメロディ
美しい旋律
降りしきるノイズ
全てを呑み込もうとするコーラス
....
睫に触れるしずくにまで嫉妬していた
外は雨が降っているらしい
冷たい手のひら
コートから湯気がたつ
ベッドから身動きもせずにそっと盗み見る
ソファーに腰掛けて
上着や靴下は ....
あたしな ずっと言いたいことがあったんよ
だけどな おかあちゃんは背中やった
顔を見つけるまでに 後ろむいてたから
声 かけれんかった
あたしな ずっと先に言いたかったんよ
だけどな お ....
大きな夕日の線状に放射される
赤い光線の先に
黒いシルエットに変わるまばらな家並みが
山並みにより既に陰っている
表面のうねっている畑の中にあった。
その中を疾走する人影一つ
帰るので ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば
手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです
重 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった
どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい
タマネギもペコロス ....
壁の土がぼろぼろとくずれてきた
かつて誰かもこの壁をにらみ
抜け出そうと足掻いていたはずだ
僕は透明なチューブの中に住んでいる新種だ
外の世界は吹雪 街路には名前の失われた
作家の墓碑銘 ....
なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどんな場所
数百のことばがある国よりも
君と過ごした空間の方がインスピレーションに良いねと
分かっ ....
聖なる夜の歌が聴こえる。
星々が「おかえり」と囁いている。
舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、
母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。
此の日の ....
私の内側には、聞いて貰いたいことばかりある
私の頭には、聞いて貰いたいことしかない
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった
花火職人の与作は
世間から
つまはじきにされていた
よく肩をふるわせながら
顔を洗って ....
始めは静々と歩み始めた恥掻きっ子は、
獣道を中腰で歩き続けて、
水のある川岸まで
キョロキョロしながらたどり着いた。
川岸の潅木は少し腐りかけていたが、
得意の木登りで川岸に張り ....
映画館の観客席で
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり
その鳥を1羽
少女が肩に乗せている
枯草と砂 ....
ちょっと 運転手さん
運転手さんって
あのね
なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?
どこの国なの?
どこを走ってるの?
たしかにね サンタさんに ....
おひさまは
毎日うまれて
毎日しんでしまう
しんでしまったおひさまは
地球の裏側を
じつは照らしていることを
わたしたちは
ちゃんと知っている
しんでしまったひとさまも ....
人知れず錆びていく駅の鉄の柱達
開線当初の嬉々とした輝きは
今や夕暮れに溶け込んであまりにも静か
僕らを囲むすべてが知られることのない歴史を持ち寄って
今日を構築してる
遡ればほとんどの ....
いうなれば愛は無限の
ススキのなびく秋の平原で
近く遠くチラつくフィルムのフリッカーを
懐かしく水面に浮かべて掬う
木漏れ日はマンションの壁を暖める
窓枠は世界という景色を作品に仕立て上 ....
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。
}
....
家に帰っても会社員の彼は
パソコンを叩きながら
テレビを見ていた
番組では
「本邦初公開
自分を捜しまわる日本人形」と
画面の端に銘うってあった
スタジオに
日本人形の入った ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を
聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
「おじいさん こんにちは
また会いましたね」
おや あんたかい
また会ったね
「こんな坂道で
今度は何を拾ってるんですか」
おったまげたねぇ
分かるかい
....
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった
Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
....
なんで泣いてんの
と 姉がきく
ずけずけと 真っ直ぐに見つめて
あのときもそうだった
私をみて 手をふった姉がいた
特殊クラスって言葉の意味が
わかりはじめた頃の
私には はずかし ....
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