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道は大変蛇行して居た
雲を耕して
鼓を打てば
出て来るわ出て来るわ
イヤフォンを付けた豚が
天狗の仮面をかぶって居る
目覚まし時計が鳴った
鴎が飛んだ
蛇行して居る道は
雲へと続く
....
冬の光に抱かれて
こくり と 眠るように
夢の浅瀬を渡るように
用事はすっかり忘れ
身ひとつ
見知らぬ風景
懐かしい街を往くかのように
身を切る冷たさ
かじかむこころ魅かれるま ....
もしも背中に翼があったなら
成層圏の彼方まで
冷たい風を受けて
青い地球を見てみたい
見果てぬ夢はこの胸を轟かす
もしも背中に翼があったなら
遥か億光年の銀河まで
ぼくは飛んでゆき
....
曇天の
暗い空の下
巨大な
双曲線が
空に食い込んでいる
領域は
黒く塗りつぶされている
漸近線は隠されている
漸近線の
その下に
ゆっくりとおろされた
....
【悲しい酔っ払い】
呑んで呑みまくって酔っぱらう
ひどく酔っ払って空を飛ぶ
夜を食らってゆめうつつ
寂しいこと悲しいこと
寂しく悲しいけど全てを忘れて
明日はたぶんまっさらな気持ち
無垢 ....
白く燃えている
白く
詩の言葉のなか
わたしはもはや
この世の物ではなく
白く燃えている
白く
純白の壁取り囲む
純白の壁走る
純白の耳鳴り
純白に総毛立ち
体が空だ ....
深くて暗い悲しみに
今日も小雪が降りかかる
集めた辞書に言葉無く
林の奥の細道を
震える肩を抱き絞めて
歩いても
歩いても
たどり着けない場所があり
カラスだけが空を舞う
深くて ....
それは山頂に降る一滴の雨から始まった
ポタリ ポタリと降る雨が
次第に寄せ集められ
濾過されて
泉となり
やがて谷の流れとなり
山を下り
渓流となり
清流となり
大河となり
海にた ....
毛受(めんじょ)の火災は壮大だった
宇宙戦艦ヤマトが突っ込んで来た結果の
大火に宅建業者も沢山見物に繰り出して
「火事」は冬の季語ではないのかと
喧(かまびす)しい
上野動物園のパンダまでや ....
晴天の地中海の風に吹かれ
オレンジを噛みしめ
あの歌を歌おう
飲め 食え 歌え
ピザとパスタを食おう
トマトとニンニクと唐辛子の薫る
オリーブの林の中で
できる事なら
聖な ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ
決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
厳冬の足跡が消えるだけで
乾いた夜空ではきしむ靴音も
かすれて響きはしない
遠隔地から丸聴こえである
嘘発見器の警告音がする
その信号音の哀しい振動は
或る謎を解く鍵なのかもしれない
ち ....
もちいくつ?
{ルビ価値可知=カッチカチ}の表面が割れて
どろり中身があふれ盛り上がり膨らんで――
あといくつ餅を食べるのか
あといくつ正月を迎えるのか
一生分の餅をざっと数えて
....
師匠が走り
弟子は座って
師の帰りを
寝ころびながら
将棋や囲碁を指しながら
蕎麦を啜る
師匠は鴨を一羽ぶら下げて
暮れなずむ時に帰ってきた
今夜は鴨鍋じゃな
師匠の眼尻が笑って ....
祈りと願いに摩耗した
己の偶像が神秘の面持ちを失くす頃
始めて冬の野へ迷い出た子猫は瞳を糸屑にして
柔らかくたわみながら落下する鳥を追った
薄く濁った空をゆっくりと
螺旋 ....
内なる鑑賞者
思考の小川
行き過ぎた洞察
全てが一様に見渡せる山上にて
私は時間という悪魔の幻影を読む。
いつかその名前を聞くだろう。
名づけるという思考の作用 ....
金木犀の花を瓶に入れ ホワイトリカーを注ぐ
ひと月ほどして 香りも色も酒に移った頃
金木犀の花を引き上げる
その酒は 甘い香りをたぎらせ 口に含むとふくよかな広がりを持つものの まだ ....
老婦人は、かつて、中上健二に多くの老婦人が話したように、人生を語ってくれた。
生きるのは苦だった。でも今落ち着いてる。
色彩が剥げ落ちて、シンプルな唯一なる実存とともに、あらわな姿でたった ....
あらゆる記憶は支配力を失い。
叡智ある思考は、
大空を飛翔し、疲れた魂を、より老獪にするのだろうか。
老獪ってのは、無垢だ。
気づいていること、繊細さ、慈悲。
寒々し ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた
薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた
空の低いとこ ....
青い猫を撫で
煮干しをひとつやった
彼はゴロゴロと喉を鳴らし
ぼくを猫の都に連れて行くという
彼は人では駄目だから
何かを被れという
ぼくは夏祭りに買った狐のお面を
こめかみにステン ....
捨てられた枕木の朽ちた裏側
温かく湿った光の無い世界で
無数のイキモノが暮らしていた
姿は見えないが互いの蠢く気配を感じながら
ある日ひとりのナメクジとひとりのミミズが行き当り
互いの粘 ....
手で
顔を覆って
神に祈りたくなる
Oh my God
私は二人いる
犯して
裁いて
気が狂いそうだ
生まれ持つサガは
誰にも消せない
自分でも消せない
気難しい龍は
死ぬまで気難しく
誰にも媚びないだろう
優しさに抵抗しては傷を増やし
癒す事も知らずに
暴れては傷 ....
胃が強い前田は
葛西と対決するために
山道へ向かった
ロバを乗りこなしても
山道は遠かった
前田のルーツは鰓で
魚かもしれなかった
渋い顔をしながら
葛西と対決するために
ロバに乗っ ....
幼い頃から
ぼくは時計が大好きで
何時も秒針を眺めては
朝日に光る産毛の中に
満足を覚えていた
117の電話を聴いて
今も正確さに
その美しさを享受している
多分ぼくは前世にお ....
雨が降る
風が吹く
大地が揺らぐ
雷が空を這う
海はうねり
河は流れる
ぼくたちはそれを餌にそっと囁き
三百万年以上を過ごしてきた
洞窟で薪を焚き
語り部の老人から
時の流 ....
コーヒーに混じるミルク
コーヒーに混じるお砂糖
感情の共有する相手の不在
コーヒーに混じるミルク
コーヒーに混じるお砂糖
弱者と強者
優しい人と私の求めている愛を知っている人は違う
私の ....
花と声 空気が奮えてひらく花 花の真ん中からまるでほどかれるようにゆるくゆるみ、たゆみながら、柔らかく、ほころぶ ちゅうしんに堕ちる 水滴のうるみ 太陽がまばゆくとける、髪のうるみにそってながれる、指 ....
お味噌汁に目玉焼き🍳佃煮にちょっと失敗した皮のきんぴら(*´∀`*)
今日のお目覚め朝ごはん!
家族はまだおねむです。(*´∀`*)
朝、6時の朝ごはん!
はぁいできましたよ
起こしに行きま ....
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