すべてのおすすめ
だから日本には
子育てを支援するための
子ども手当てが必要なのです
いや、子育てを支援するには
親が大人になることが大切です
そのために大人手当てが必要です
いや、手当の使い方が大 ....
また列車は停まらず通過していった
もう何本の列車が通過していったことだろう
早朝からプラットホームに立ちつづけて
もう陽は落ちようとしているのに
どの列車も眼の前を速度を落とすことはな ....
いろいろなことが頭上に浮かぶ
昔飼っていたたくさんの猫
わたしはみんなを捨てたのだ
私以外誰も覚えていなかった。
約束も守れない身勝手な私
....
現代を生きる平凡な私達には無言で了解していることがある。
空は青空がいいとか
平日と休日がある。スケジュールがうまっている。だから君に認められる。
「幾多の歴史がつもりつもって、その先っ ....
たねは
ねむっている
どんなゆめをみているのだろう
たねが
かぜにとばされた
すこしふあんになってふりかえる
たねのきおくは
らせんのようにつながっている
たねは
たびを ....
雨を切る
水面のふたえの眼差しを
かたちとどめるまで震わせる
水上に口寄せる雲のとうげ
向こうは見えず雨惑い
みなもとに降る縦糸の舟が
あまさず小道を払いおとし
南の淵から流れる北へ
....
私の頭に
時々帽子がぷらりと帰ってくるよ
遠い昔
だれかが
私の髪の毛をくしゃくしゃっと
した時の
あの切ないような感触を
私の頭は覚えているよ
みんな
自分のことだけで精一 ....
萎み始めた意識の片隅に
かろうじて立て掛けてある
ギターの絃はたぶん錆びついて
降り積もる時間に埋れている
僕の指は踊れないから
意味を探してしまうから
残念ながらギター弾きにはなれな ....
毎日 同じ時間 同じ場所で擦れ違う
名前は知らない
年齢は知らない
どんな声なのか
どんな顔で笑うのか知らない
知り得ているのは 君が
僕を知らないことだけ
毎日 同じ時間 ....
発情スイッチ
午前二時
インもアウトも
無造作に
妄想奇しくも
花開き
癇癪玉が
割れました
誰か食らってくだしゃんせ
骨までしゃぶってくだしゃんせ
こんな女で ....
ねえ、知ってる
ラスカルから
歌を奪うと
髑髏になるのよ
スカルラスカルラ
ロッテルダム
意味など無いよ
座興だよ
ただただ思いつくままに
ホロホロ指を動かして
....
母の愛
懐かしい恋人
僕自身
僕の血がかよっていたはずの手袋が無くなって
とてもココロと懐が寒くなってでもね
怜ちゃんとドライブに行くの
羨ましいでしょう
あのうれない詩人の土屋 ....
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅりけん
チラシを細く丸めた棒を二つ
十字形に組み合わせて
セロテープでぐるぐる巻いてあ ....
吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
実に 切ない
長靴ギリギリの雪をこぎ
通りから玄関までの細道を通りぬけ
もはや顔面がかじかみ
鼻水が垂れている感覚すらない ....
肉体労働者はバカになる。
勉強をしなくなる。
頭が働かなくなる。
寝てばかりいる。
女の事ばかり考え
ひまをもてあます。
一昨年は勉強しまくった。
資格を取らなくては
現況には ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とがらせろ
握りしめた力が
入水した紙粘土のように ....
ひさしぶりの渋谷文化村通りを歩く
フェルメールに会いに行くのだ
ハチ公前で待ち合わせて雑踏に紛れる
風は冷たくて肌に突き刺さる
沢山の愛や希望が行き交う街で怪しいふたりは浮いて ....
ふたりでいる
この静寂は なんだ
思い切り叩きつけて
ボクは
てから血を流しても
きっと後悔しない
涙を流すよりは
ましなのだから
世界は様々な色と形に溢れている
雑誌や広告にも様々な世界が散りばめられている
//透明な硝子板の上//
配置を考えながら切り分けてみた
淡い色と鮮やかな原色のポーズ
長 ....
右あし二回
ターン
左で三歩
それは
すばらしい
が
わたしには
みこすり半にしか
みえない
誕生日に
夜景とシャンパン
精子くさい
演出
おまえら
もしか ....
透き通った緑の海は
たちまち汚れる。
なにがエコだ。削減だ。
海も森も川も魚も全部
もう元どおりにはならない。
魚に足が生えたって
海が油まみれ ....
今年の漢字は“ 絆 ” ってことで
世間ではスーパーのタイムサービスみたいに
絆 絆 絆 と 声高に叫ばれている
“ 絆 ” ラーメン “ 絆 ” メイクアップ
斎場では メモリアルセット ....
わたしはロボットになりたい
身も心も疲れ果てたとき
気力を失い起き上がることすら儘ならぬときでも
いつもと同じリズムとトーンで
自分の務めを果たせるように
わたしはロボットになりたい
....
轢死した秋の残骸
溶けた雪の下から
顔を覗かせ告げる無念だ
何処へも行く当てのない私を
重ねるのは余りに不躾だとカラスは
鼻で笑いながら茜の方へ飛んでみせた
どうしたって勘繰ってし ....
Love me loudly,love me hot,
Love me madly,love me dry.
飢えた獣のキスをして
潤すためのキスをして
貪り尽くすキスをして
欲に滾った ....
どんなキレイゴト並べても
確かに
変えられなくて
替えられなくて
苦しくて
自分を変える意味。
探して
もがいて
足掻いて
言葉の積み重なりに拒絶
それはあなた ....
わたしは愚者を代表して 今日
自由と愚者と風についての箴言をここに記す
自由とは
どんな法則よりも 尊く
厳粛な 掟である
死を予感させる風が吹き
枯木たちは一斉にガサガサと喋りだ ....
感覚は、何かがあることを教えてくれる。
それはその物が何であるのかは伝えないし、
その物にまつわる他のことを伝えてもくれない。
ただ何かがあることのみを知らせるのである。
(C.G.ユング ....
最初に
魚影がよぎる
同時に
背骨が見つかることもあるが
大抵は時間がかかる
次に
尻尾が見つかるが
順番が逆の時もある
頭はどうでも良い
後で取って付ければ良いのだ ....
車椅子に座らされて
ポツンと窓辺の席に居た
病院の中は明るく
居心地良さそうに思えた
眼を閉じて朦朧としている
あなたは……
見舞いに来た
娘たちの顔も分からない
どんよりと眼を ....
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