すべてのおすすめ
春の公園に満面の笑みが咲く
お花模様のワンピースでタンタカタンタカ
お砂場までもタンタカ行進だ
お日さまが照らす世界はこんなにも広い
驚くことはあっても怖いものなど何もない
ほらほら お友だ ....
風呂屋の開店時間まで、風呂屋前の縁台で2人の爺さんが将棋を指す。
ひとりは白髪、ひとりはハゲ頭。
ときどき子供が「将棋教えて!」とやってくる。
爺さんたちは子供のレベルに合わせた詰将棋の問題 ....
小さな不満を抱えたまま
私達は
少しずつ
少しずつ
距離をとって
今なら間に合う
闇に向かって
私達は
少しずつ
少しずつ
離れていって
まだ間に合う
....
想像できる範囲のあらゆる角度で
見たいものだけでいい 見わたす
想像できる範囲のあらゆる角度で
見たいものだけでいい 見わたす
その奥筒抜け視野は 決して詰まらない ....
堕ちてくる 堕ちてくる 後から
やむことなく
銀色の雨
嘘の鏡が割れて飛び散っていく
細く砕けて堕ちていく
人間(ひと)の心に突き刺さり
人間(ひ ....
もしこの世界に音楽がなかったら
寄せては返す眠りのうちに
わたしの意識は夢を見るように
この世界に背を向けて
目にうつることのない
美しいものに想いを馳せていたことだろう
音楽が鳴る
....
フローリングに月に一本
小さな指揮棒が落ちている ねこのヒゲ
夜中 寝室にも届かず
爪の研がれた肉球で プチッと抜いて
けなげに一人コンサートを開いている
....
ひとりに
ひとつ
影があるって
知ったのは
いつだったろうか
夕暮れの公園で
誰かの影を踏む
本体は
笑っていても
影は
笑わない
いつだって
静かに
かなしんでいる ....
エブリディ
夏の日の午後
蝉時雨
大瀑布
やり過ぎオナニー
狂わすリズム
ショート回路
ブラックアウト
金縛り発
入ゅううううううう神
ダイダラボッチ
すとんぴんぐVの字
胸が ....
えもんかけ
とか
うばぐるま
とか
こうもりがさ
とか
セピア色の単語帳
めくれば
ノスタルジーが
幸福な可笑しみを
連れてくる
がまぐち
に
つけた
蛙の鈴みたい ....
古代飴のような
琥珀の中に
小さな虫が
羽ばたいたまま
閉じ込められている
時が止まったままの
小さな宇宙を
私は
手のひらで
そっと転がして
スイッチをさがす
にこにこしていたら
みんなもにこにこ
むっすりしていたら
みんなもむっすり
しくしくしていたら
みんなもしくしく
いらいらしていたら
みんなもいらいら
ボーっとしていたら
みんなもボ ....
ひがまたのぼりました
おきましょう
いしきしてこきゅうしましょう
かんがえましょう
うごきましょう
ごはんたべましょう
はなしましょう
はたらきましょう
きゅうけいしましょう
....
10代
ぼくはとても淋しかった
20代
ぼくは燃え上がっていた
30代
ぼくは舞い上がっていた
40代
ぼくは打ち拉がれていた
50代
ぼくはなにもかも失った
60代
ぼくに ....
ときどきは会いたいね
ところで思うんだけど
藍色の自分がいて
それは愛にもなれるし
遇いもつかめる
2音素のaiという母音は
子音を携えて色を変えてゆく
それがあなた
....
今この瞬間に 寄せ集める手書きのランプ
間接照明の生成りの厚み 手触りに感じる
今この瞬間に 今宵のプロローグかもし出す
飴色姿の影の立体感の揺らめき ブランケット
眠れる波にハン ....
いままでで
いちばん
おいしかったものは何?と
質問した。
そうねぇ・・・
小さいころ
母とおばさんと
うみに行った
行きの電車の中で
おばさんがくれた
おにぎり
あ ....
月の画像を水が
砂漠に変えて行く
死んだ花の血を
餌と間違えた
共食いの魚達
顔が潰れている
思い出が苔になる
城跡の石垣の中
眠っている
人々の化石は
緩慢に割れていく
....
唯一が突き抜ければ
見届けてやりたい
其方が想いでしか届かぬ領域まで
見届けてやりたい
唯一が突き抜ければ
無二に近かれ遠かれ
似た色合いを乗せて ....
こがね色の麦畑に群がる恋心 戯れる
少女を追いかける青年の瞳は 青い
少女が戯れるのは 恋を問えない みつあみ
何が嬉しいのか さやさや揺れる 麦の穂の温もり
何が楽しいのか 微笑む少 ....
親心を
揺らしながら
春の野に立ち尽くしている
子どもらは
既に
旅立って
再び逢うことは
叶わないというのに
心配の種はつきないのでしょう
親心を
揺らしながら
じっと耳を ....
つきましたら季節を短めに揃え
天然に液体化を試みる
執念より地割れのひきつけが裂く
泥水の底溜まり
髪は性質上二股は気化
すぎたのが逆切れて地肌が近い
哭く哭く、四六時中あたまを掻いて ....
気をつけたまえ
背中を向けて
眠るとき
寝首をかくかも
しれ ....
雨の匂いがする
川沿いを下る道すがら
梅も桜も木蓮もまだ閉店中
一度に咲こうとしめし合わせているのだ
雨の匂いがする
....
きみは暫々それは知ってると言う
きみは暫々これは知ってると言う
きみが博識だということを
ぼくは否定する気はない
でもきみが饒舌に語る話を聞いていると
何か絵画のない額縁だけを聞いて ....
穏やかな日常が
美しく思えるのは
嫉妬や、ねたみや
細かな不安の襲来と
絶え間なく
闘っているからかもしれません
ほかの
みんなはどんなふうに
生きているのだろう
何を心に
抱 ....
好き
嫌い嫌い嫌い
嫌いになれないくらいに
あなたが好きだから
やっぱりすごく嫌い
なんだか癪にさわる
もっと全力で
私を好きになってほしいから
鏡 ....
まず魂のくせを矯正します
今世のくせも後で清算する予定ですが...
とりあえずお世話になった想いの数々に手土産のひとつももたせて
さっと湯通しをします
その際肩をおもみしても構いません
....
見慣れる
聞きなれる
無感動
読み慣れる
人に飽きる
無感動
世界を倦んでみる
これからは
いつまでも
そういう風に
生きていく
竹の皮に
包まれた
人生に
....
客観的なまなざしで見つめてくる
霧に日があたり 乾燥を加えた
チューブから煙を立ち上げ
瞳の笑わない中に 安心感を示し
まなざしを 浴びせてくる 客観的に
同性の皮膚が ....
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