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わたし桜の花になりたい
ふたり出逢ったころ
空を埋めつくすように咲いていた
あの満開の桜の花になりたい
わたし風になりたい
いつもふたりのまわりを取り囲んでいた
あのやわらかな風になり ....
剥ぎ取られ
た天使の笑顔と、分割された、
髑髏の気持の行方は。
飽きるほどコピー
され、スキャンされたマリア様と
の絆、
老いた初期衝動。
それは、
き ....
書きたいと思うのは
誰かに届く言葉ではなく
誰かに届けたい言葉
お気に召さなかったなら
反省はするけれど
スタイルは変えない
良い作品
悪い作品
選別され
格付けされる
....
まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われてしまった晩秋の月
きっと月の頬には
網目の痕がついているだろう
憂鬱な月の溜め息が
....
エブリデイ Hightになって
キーボード ころがり落ちる
All night long デミニッシュの不協和音
....
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す
君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる
こんなにも悲しい世界 ....
書店で
なんとなしに手に取った本を
逆さまにして振ってみた
パズルのようなものが降るかと思ったのだけれど
うんともすんとも言わずに
いや、空気はすんすん言っていた
なんだ
....
都会に迷い込んだタンポポの綿毛が
アスファルトの上で花を咲かせた
道行く人は忙しなく
誰もその存在に気付かない
それでもタンポポは咲いていた
人に踏まれても風に吹かれても ....
冷たい人ね、と
言われた彼女を
それなら
と、
温めてあげました
優しい人とはほど遠く
弱い人になっていました
おかあさんが
いないそうです
欲しかったものを
手に入れ ....
少女の面差しで
はにかんだ笑顔で
やさしく騙してあげる
上目遣いで
しなやかな手つきで
やわらかく招いてあげる
ふりむいた横顔
まばたきする一瞬
瞳の奥の冷めた光に
....
なぜだろう あなたが
ふり向く瞬間が わかる
どうしてだろう あなたが
求めたものが ここにある
なぜだろう 私が
凍らせた言葉を 知っていて
たやすくそれを 解きほぐしてゆく ....
ぼくは潜水艦になる
押し入れのハッチを閉じて
ながいながい航海にでる
まっ暗の中のひとすじの光は
消えることのない流れ星
ぼくは潜水艦になる
黒いごみ袋に入って
埠頭についたパパとマ ....
シロとクロは
相反する色をして
だけど、寄り添い
補っているようで
二匹はいつも
空き地の隅に
重なるように眠っている
実際は交ざることなく
無造作に生えた緑から
シ ....
心を正方形に切って
飛行機を作った
前を歩くあの人の背中に飛ばす
飛行機は心臓の裏側に
ピンポイントで突き刺さった
彼は気付かない様子で前を歩く
突然立ち止まり
背中 ....
増水の ために
すっかり 荒れはてて しまった
堤の かよって ゆく なかを
猫じゃらしを 噛み ながら
草ひばりの 音が ほそぼそと つづく
すすき野原を ....
夏は
出番が過ぎたのか
まだいてもいいものか
わからずに
うろうろと彷徨っている。
秋が後ろからせっついて
夏は途方に暮れる。
もういいから
夏よ、おやすみ。
ゆっく ....
あなたが
「疲れてない?」
っていえば
Yesって答えるよ
ちょっと疲れててもね
あなたが
「焼き肉食べない?」
っていえば
Yesって答えるよ
あんまり乗り気じゃなくてもね
....
夏だというのに
窓も開けられず
あの密やかな 夜風も楽しめない
相変わらず 締め切った部屋
クーラーをきかせて
嘘のような 蛍光灯の下
仮想の君に読んでもらう為
キーボードを操作 ....
ようするに
私はひどい
おくびょう者で
「貴方が好きだ」
などというたった
七文字の音ですら
うまい具合に言葉に出せず
それを誤魔化さんとするために
長々と詩なんてものを書いているので ....
終わってしまった
はずなのに
それは密閉した
重いふたの透き間から
かすかに甘くたちのぼる
人知れず心の底に
埋めたはずなのに
かぐわしい記憶の薫りは
ゆるゆると漂い
真夜中 ....
列車のベルが鳴る
どうして
どうして
僕らは旅に出て行くんだろう
小さなリュックをさげた女の子が
泣きながら
走って列車に飛び乗った
大きな声で
彼女を呼ぶ声が ....
最初の 真昼の 星が
ことばの 紀元前に またたいて いる
やってきた 9月
地には ことしの 豊穣を
やくそく した 稲穂たちや 曇った空
透明な 稲びかり ....
そこはかとなく、
北西から、遥か遠く。
足もとに見えた、紅い小さな花びら
を、
夕立が流して。
コート紙の上、並ぶ記号は、
....
あたたかな不誠実、
かいまみえる色濃い(恋、来い。)
世界の果てでなら あたしのかおは、
みたこともないほどの美人になるんじゃないかしら。
(だって世界の果てってきっと真っ暗よ。) ....
塩水を沸騰させていくと
綺麗な塩の結晶があらわれるように
なだらかな腰のラインをしたたる
あたしのためのその汗を
沸騰させて沸騰させて
もっと沸騰させて
そうや ....
白い 塗りかべの 建築や 小路を 抜けて
とまどいながら 最初の 一声が いまだ
はばたいている ように かぶさって いた
こちらがわの 無垢な 海砂の 地へ
いく ....
見送る後ろ姿のせつなさは
一瞬で泡となった
困り顔
つたない「すいません」
バスに乗り遅れたことを
早鐘打たせながら
感謝する
この人に乗り遅れてはいけないと
粟立たせながら
ココロ ....
coda.
にかわるまで、
そこまでは、いいんじゃない。
いいんじゃない。
不安と、安心と、
よろこびとかなしみと…エトセトラエトセトラ。
色々な ....
「熱帯夜」
窓を開けても風がないから空気が留まっている
モンスーンが南方から官能や昏いものの香りを
運んできたのだけれどそのリズムはこの部屋で
止まって
澱んで
行き詰 ....
誰だって あって当たり前なんて耐えられない
誰だって なくてはならない存在でありたいから
互いを伝えあうんだよ それを 選んだんだよ
与える 与えられる その繰り返しなんだね
理想は気配を ....
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