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筆を置いた


彼はしかし
ここに居たかった

墨の濃さをも知らぬ取り巻きに

筆は必要なく




そして彼は ペンを手に取った


彼が綴る言葉には
どんな言葉よ ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
<さよならのあと>
さよならと言えないでいるのは
さよならが辛いからではなくて
さよならのあと私ひとりで
さよならより狂おしいものが降りそそいできた時
それは必ず降りそそいでくるのですが
 ....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ

「僕らはこの星の火傷そのもの
 剥離する瘡蓋だ―― 」

 ――なのに捨てきれない!

抱き寄 ....
誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと

夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と案山子だけなのかもしれない

僕はきみに傾いてゆきたい
いつかきみの傾きとぶつかるまで
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など

風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉など鬱陶しい

陳列棚から取り出した飲み物
黙って値段を示せばいい
すぐに飲もうと だれと飲 ....
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
それぞれに運命を入れた容器たちの
つかの間に折々
わずかな光を胎動し
森のかたちにふくまれていく

欲しいからだを差し伸べる
天使たち
祈りをおびて瑠璃色の
小箱にひそめ ....
アートとして オブラートとして
暈しの中に一点を見極める器量を求める

100人せいぜい10色位なもんだ
大まかに跨ぐ心理のテキスト
詳細なんて気にするな 単色がラッキーカラー

君は何 ....
豪勢な夜空に見とれたまま
そこで立ち尽くしていたいのに
手を伸ばしながら、もう歩いてしまっている

夜を燃やしてくれてありがとう
そのふかふかの
つやつやの
枝のひとつにうずもれて
し ....
重力を連れて散歩に出る
途中で箱に捨てられた電卓を見た
すでに衰弱して鳴く気力もない
可哀想だったが液晶は嫌いだ
電圧に媚びを売る様が正視できず
家に連れて帰ることができないのだ
ポケット ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います

大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
さむらごうち&おぼかたが歌う
「真心」お聴き下さい

どうせ一度の人生を
パッと咲かせて何故悪い
あたしの嘘に癒された
知っているのよ
その心

祖母にもらった割烹着
先月ネットで ....
◇御用学者

原子力発電所は火
原子力発電所は火暴
原子力発電所は爆発
原子力発電所は爆発し
原子力発電所は爆発しま
タダチニ影響はありません
タダチニ原子力発電所は火
タダチニ原子 ....
4月 5月 6月 夏が来る
一冊 2冊 3冊 夏の記憶が迫る
7月 8月 9月 夏が来た
書店 売店 図書館で今日の供をみつくろう
暑い夏 山手線一周の旅に出よう
借り物の本で 時間をやり過 ....
人生が変わってゆく進んでゆく うまい具合に巧みに
護衛兵も連れ添って

一人で生きない 同じ空気の繋がる空の入り口
一人で生きない 両手を捧げる胸張る花満ちる

瞬く間に置いてゆかれない生 ....
 
空をいくど見上げてきたことか

お天道さまが恋しくて

春まできっと見上げる、恋しくて


 
冬の水道水
冬の水道水

凍てついた喉を絞めあげる
凍てついた喉を絞めあげる

冬の水道水は凍てついた喉を絞めあげる

銀色のシンクは 静かな風景を鈍く映しこむ

冬の水は 鈍い銀 ....
レンアイの卵


広陵な田園に聳える高枝に レンアイの卵は産み落とされる
おさない心ほど 枝の先にあるものを見つけてしまう
大人たちは  森が隠しているレンアイの卵のことを知ろうともしない
 ....
決別したつもりの海に
手招きをする影を見る
葉脈の震えが伝わり
白い夜に立ちつくす

コンパス
情動
頼りにならぬ
女の勘

子どもたちは梟の頭
不等号に揺れる眼球
傾いた試験 ....
二人で清く

二人で清く歩んでゆきたい
誰が邪魔しようと
きっとついてゆく
エホバの教え守りぬいて
最後の神の祝福得るまで
愛の家にとわに生きるため
雨音のしない日々を
しのぐためにも
うたわず
おどらず

足は干されて
手はくずれて
喉はかさかさ、うちわばなしに
こすれて
こぼれる

いいつたえのとおりのひとがたの
おまも ....
 
エホバと妻とわたし

夜の星空を眺め
その空の遠い彼方
エホバ神のみ座がある
妻と二人
食卓に着き

神の御名たたえるとき
胸の中に涌く喜び
小声で、聖書を読み
神の御名 ....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
家の前の道路を右にずんずん進んでゆくと
やがて海に辿り着く

幼い僕にとって海は未知の世界の
不安や驚異の象徴
大きな不思議な地球の水たまりだった

僕の中学の夏休みは海の生活だった
 ....
死語の道徳を囀る一羽の小鳥が
超高層ビルからヒラリと飛んだ
喪失した記憶 飛び方を思い出すための荒療治
ところが思い出したのは
自分が本当は魚だったということ
《しまった早まった! 》
だ ....
あの季節
自分のからだから、言葉がはがれ落ちてくのを
見てた

のりに浸した活字みたいに薄い
僕のなけなしのロマンチックを
きみの目がやさしくピンセットで
やわらかな原稿用紙に押さえつけ ....
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8823)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなた- 舞狐自由詩3*14-4-15
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
さよならのあと_など四篇- クナリ自由詩2*14-4-5
地球詩人- ただのみ ...自由詩24*14-4-4
夕暮れ- 梅昆布茶自由詩2514-4-4
余計なお世話だけれど- イナエ自由詩18+*14-4-4
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4
瑠璃唐草に- あまね自由詩1314-4-2
アートとして_オブラートとして- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-4-2
花に嵐- ユッカ自由詩414-4-1
重力を連れて散歩に出る- 自由詩1614-4-1
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩21*14-3-30
頭_胸_腹- ただのみ ...自由詩15*14-3-30
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26
さむらごうち&おぼかた- 花形新次自由詩1+14-3-15
3月11日- こひもと ...自由詩5+*14-3-11
山手線一周の旅- 佐白光自由詩214-3-8
一人÷二人駆ける三人=一人の人間- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-3-6
恋しくて- 殿上 童自由詩14+*14-3-3
冬の水道水- 臀部と昆 ...自由詩2+*14-3-3
レンアイの卵- るるりら自由詩12+*14-3-3
月に撃つ- 自由詩914-3-2
二人で清く- 生田 稔自由詩214-3-2
枯れ葉つみ- 遙洋自由詩3*14-3-2
エホバと妻とわたし- 生田 稔自由詩214-3-2
愚痴だから- 砂木自由詩21*14-3-2
海を見る- 梅昆布茶自由詩1814-3-1
歴史の礫- ただのみ ...自由詩14+*14-2-28
ポエム- ユッカ自由詩614-2-27

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