すべてのおすすめ
風呂あがりの
ほてった身体を
常夜灯だけがともる
洋室で冷ます
妻も娘も寝静まった
夜更けに
フローリングの床に
じかに座る
柔らかな闇に身を浸すと
穏やかな気持ちになる
....
短いスカート 駄目
茶髪 駄目
この靴は 駄目
この靴下の色 駄目
ダサイから 違反しよう
太陽の光に浴びせてまで髪の色はかる先生
明日違反したらあなたはクビです
死刑で ....
明日の朝一のサプライズを準備していたら遅くなってしまった。その甲斐もあって机の中の仕込みはばっちりだ、驚く顔が目に浮かぶ。
教室を出ると、職員室の方に先生達の気配がある位で、校内にはもう殆ど人が ....
僕が女になっても好きでいてくれますか
女に生まれていても 好きになってくれましたか
姉に生まれていても 好きになってくれましたか
僕の肌が黒くなっても好きでいてくれますか
日本人じゃなくて ....
もう忘れてる。
さっき考えてたコトなのに、とても大事なコトのはずなのに、もう思い出せないでいる。
それ程ダメージはでかくはない。
おバカの特権だ。
引き換えに何を失くしたのかはアトから ....
{引用=みんなてき}
そう思っていた時期があった
へらへらと笑っている
鏡に映る自分さえも
{引用=みんなてき}
解りあえることなんてない
あなたとは違 ....
おやすみなさい
ねないけど
おはよう
余裕ないけど
今友達といる
嘘だけど
好きだよ
たぶんそれは本当
で ....
あいにくの雨。オマケに少し肌寒い。
普段通ってはいるものの、降りるのはホントに久々だ。
傘をささなきゃならないから、距離がとれてちょうどいいかもね。
街の光がいつもより沢山眼をに ....
ぬっぺふほふ
脂身 から にゅるんと 手と
煮凍り から ぬらりんと 足が
新月の 夜道を ぺたりぺたり 歩いて
軒下の 薄明かりに ぐんにゃり うずくまる
こらあげん の 垂れ ....
路地裏の傘傾げ
死ぬときは
風邪をこじらせてと決めていた
かんざしではないことを不運に思いながら
奥さん、
こっそり呼びかける
その塗箸は
やはり孤独でできているのですか
振り向いてくれない 冷たくてうすい猫の耳です
気まぐれに揺れるリズムの 尻尾を乱暴につかみます
いい匂いのするおうちに 僕もはやく帰りたい
やわらかい布団に包まって 37℃の温度を感じていたい
....
梅は前線を作らない
梅前線と決して言わない
ぽつぽつと
五月雨がやがて降りしきるように
いつの間にか咲いている
あちらこちら
あたたかな
山肌や
木々や
家々の壁を背負って
大 ....
銀座一丁目行き
まるでバスのような行き先を掲げて
開業した際に導入された電車は
千代田線のマイナーチェンジで
目新しさはなかった
けれど当時
沿線に従兄弟の家があったから
山吹色 ....
突然やってくる悪魔ちゃん
おうーーー
自分の力ではどうすることもできないし
場所によっては最悪だ
あいつは何なんだ
本当に空気読めない
たまに私をからかうくらいの振りをして
突然 ....
自由なんて
そう、
限られていて
ぼくはばかみたいに
浮かれていて
そう、
・
きみ、
いまここは
なんだとおもってる
ぼく、
いまここは ....
自分のサイズで歌って行こう。
流行りも廃りも着こなせないし、チョイスするのはボクじゃないみたいだし。
アンタ好みになりたいワケじゃないけどさ、そこら辺のヒミツはチョットだけ知りたい気分なのです ....
鼻水をたらした子供が にこにこ笑いながら駆けて来る
すれ違うとき 私の胸に飛び込んで 溶け込んでしまった
子供は まだ 私の胸の中で 笑いながら駆けている
むくむくする 暖かさと
....
薄く
霜が降りる早朝は
透き通る柔肌に
衣服の滑り落ちる音
快く耳を澄ませる
街はようやくのこと
呼吸をし始めるそうだ
ふくよかに
乳房が笑いながら
云う
喧騒のない街には
....
淡灰色の木綿
胸元に縫われた
鉤針編みの
ほんの些細な花を
両肘の下で袖をとめる
小さなボタンを
白いタイツを履いた
二つのひざに触る
生成色のピコレースを
顎の下か ....
雪女
もうそろそろ思い出して欲しいの
あの冬の日の美しい青年も
今じゃ肉色の雪だるまで7人の子だくさん
どうにも暑苦しくて耐えられないわ
今年も余計に雪を降らせてやったけど
....
寒い冬の日
凍った池の前で
あなたと二人
過ごしていた
言葉もなく
音もなく
赤色や黄色や茶色の
葉に敷き詰められた水面を
私たちは見続けていた
陽の光が緩やかに傾きかけた頃 ....
疑いを持つ正当性
それを主張する弱さ
突き詰めて考えたら
気持ちはもう
残ってなかったのに
少し疲れてくる二十五歳
現実的になる二十五歳
老後とか考える二十五歳
後輩ができる二十五歳
そんなに若くはない二十五歳
周りが結婚しだす二十五歳
子供も生まれる二十 ....
遠い 遠い 空の 空の 下
あなたはどうしているのでしょうか
ただ胸にポカリと開いた穴から
静かにトウトウと流れ出していくようで
酩酊して
街の片隅のコンクリートで忘れ去 ....
沙漠。人たる飛沫の色と喘ぐ口
そして些少の水、忽ち陽も声なき砂に埋もれ
凛として立ちつづけた女の淡い影
匂い燻る、榴弾の転がる塹壕を後に
夜の静寂が痩せた躯(むくろ)を晒して
番いの命、 ....
そっと毛布をかけて
くれる人が
居なかったら、どうする
掛けてもらうと、自分も
こんどは掛けてやる
そっと毛布を掛けて
くれる妻が
居な ....
Nice to…
ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?
あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる
完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
狐火
東京タワーのライトアップのバイトは
少し怖かったけど時給の油揚は厚かった
明日は午後6時にお台場集合らしいけど
エコとか言って体よく使われてる気がする
人はあやかしなん ....
次女を塾に送って行った帰り道
エタノールの臭いを感じた妻が娘に訊く
消毒液の臭いがしない?
それを聞いた娘は心配そうな顔で
おかあさん、ダイエットしすぎ
妻がキョトンとし ....
いつのことだったか
夜になると冷え込んでくるような
少しさびしい季節の
もっとさびしい時間
黒いドレスを着こんで
雛鳥のように歩いていた
白い脚のふくよかな
可愛らしいお人形さんに
軽 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294