すべてのおすすめ
雨に濡れて
雪で凍って
これ以上息が吐けなくなった
私を形作った何かが
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き
はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね
でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね
おかずはいいさはっきり ....
生徒はいないけれど、わたしは詩のせんせいなんだよと娘に言ったら、「わたしが生徒になるから詩を教えて」って言われて教えるものはないから書いたもの見せてって言った
あるけない ?
あるけない
このままじゃ
そう思って
靴を片方脱いだら
もっとあるけない
両方脱いだら
もっとあるけない
靴下も
脱いだら
あるけない
あ ....
夢の中から亡霊が現れ
説教をされた
生きていた頃と変わらず
エゴイスティックに罵倒された
その瞬間は
あなたが死んだことを忘れていた
骨は沈黙して
思い出は思い出にならず
今の私に ....
あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます
御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い
福袋買いに行こうか 透視 ....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった
結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
季節の車輪を転がしながら
時代の坂道下って降りて
さあ年の終わりと始まりのテープが切られました
あなたの目にはどんな時代が見えますか
世界は灰色にもバラ色にも染まります
....
世界平和なんて願わなくていい
家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい
目を見開き、そして願え!
小さなツリーに飾りつけ ケーキを食べて
プレゼントを期待して眠った子供の頃
夜中に聞こえてきたのは 言い争う声
弟達は眠っている 耳をすますと台所で
父と母が言いあっている
なんだろうと ....
主婦が三日寝込んだだけで
高く高く それは高く
見事に築き上げられた
お皿の山
洗濯物の山
子供が引っ張り出したガラクタの山
塵・埃・ゴミの山…
実家を離れて初めて知った
美味しい ....
誰かが
一礼
私は足踏みを
自分でケンエツします
大切なものだけが
落ちてこない部屋に
呪われのみちを指差し(窓だけが封鎖されてるのをみた
旋風の自白に
嘘をついたことを謝ります
....
あなたが望む世界がひとつ
彼氏が望む世界がひとつ
親兄弟とか仲間とか他人とか
でも同じコルクボードに鋲で留められる
百個は許しても一個はあなたのものだ
その一個が
大好 ....
六月の朝に好きな人に会う。
新しいときの創造は過去を手放すことなのに、音をたてて崩れる国のまえで、いまは少しも淋しくなれない。
ほんの小さな単語たちにも特権は与えられる。神は完全な意味で公 ....
クリスマス以降
全くやる気が起きなかった
どうにか今日で仕事納め
やっと時間が心に追いついたのだ
裸婦像みたいな街路樹の肩にカラス
除雪車に削られた白い壁に車を着けて
ふ ....
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
水色の瞳に黒が大きい
いつも獲物を狙う 鼻くそ模様をつけた うちの次男
血の繋がりのない拾った子供
アパートの下で必死でアピールしていた 健気な子
頭にコーヒーの染みつけた けれど匂いは獣 ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく
クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる
自分が永遠に満たされることのない
闇であることを
さみし ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる
さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
....
海まで歩いて五分
日当り良好の
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる
そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた
....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす
帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
わたしにある
他者の相
他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ
他者を脱ぐ
ひ ....
ミッキーマウスは ビックマウス
ほんとうのネズミは 目が ほとんど見えなくて
光と影くらいしか分からない
見えなくても見える方法を 知っていたり
いや 知らなかったりする
オーストラリア ....
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し
コタツに老婆がひとり
印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた
積もった雪が奏でる
静寂の夜の世界
凍えた闇を彩る幾億の星に
惹かれ、誘われ
輝く鼓動
真冬の空に駆け抜ける
吐く息は今
月の明かりに反射して
銀色に煌めいて
....
いつもとっても自分を限定しないんで欲しいんだ
つかの間の優しさだって信じて欲しいんだ
不毛を嘆くまえにかんがえて欲しいんだ
あなた自身が井戸だってこと
ぼくはいつもあなたに勇気付けられ ....
子供はお菓子でできている
あるいは機関車トーマスとか仮面ライダーとか
おとなは憂鬱でできている
打算と愛がごちゃ混ぜの変な生き物だ
一本の鉛筆の語る世界は広くて遠くて
芯の通ったその ....
月はあなたのように
影をしたがえて夜を照らす
夜はあなたのように昼をしたがえて
星のもとに戻す
愛は醸成された悲しみの塊で
いつもその貌を変える
僕の道程は幅広く豊かで優しい表 ....
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