すべてのおすすめ
鉄棒に細い両腕とあごを重ねて
校庭の向こう岸に
風が波になって集まるのを
見ていた

帰り道の友達は
黒い袖をはためかせ
くるくると帽子を回しながら
林の陰へ消えていった

頼りな ....
ふるびた喫茶店で飲むコーヒーは

なぜかいつも飲むコーヒーとは

全く違う味がしたんだ

人が全くいない地で

ただあるのは風化しボロボロになり

今はその姿をひっそりと

浮 ....
仕事から帰ると 
三ヶ月前に世を去った祖母の 
妹のI叔母さんが 
ソファーに腰掛け 
親父とお茶を飲んでいた 

母ちゃんが 
「お茶をもう一杯・・・」 
と言うと 

I叔母さ ....
私の小鳥が死んだ
何度か獣医さんに診てもらったりしたけど
これが胸騒ぎなのだろうか
部屋の錠を開けるのももどかしく逆光に沈む鳥かごへ駆け寄れば
初夏の陽射しのなかで彼は小さな亡骸と化していた
 ....
燦々と降る光で

指を切った私には

流れ出す物など

何も無いのに
 
{引用=いきなさい}
そう言われて
ここまで来たと言った

うすぼんやりとした目の奥で
覚えていた景色はたぶん
泣いていたのだと思う


赦されないと解っていたから
一度も振り返ら ....
誰とも話さず曇りになって
ざんざんと夕暮れが過ぎる日は
きまってしじまがおとずれて
そういう日に
ステレオは死ぬんだ


くちのわるいひとが 正しいこといってる
やさしいひ ....
あなたのひざっこぞうの
上でおどりたい

あなたのジャージの
がざがざにもぐりこみたい

わらってるなら
あたしをたべてよ
その歯のひとつひとつの
感触を覚えとこう


手をつ ....
塗り絵のカウボーイに色を付けた


帽子は青と紫
ズボンは赤 靴はオレンジ
肌は黄色に口は黒

服は黄緑 チョッキは真緑ボタンも緑でベルトは水色
そして口の中は真っ黒

そこに隠さ ....
人の子たちは時間をうまくやり繰りして
表側を重ねるだけのヨーグルト(乳清だらけ)になってしまったね 昼間から
ほのかに腐った匂いにときめけ すぐに腹を下せ

酔いから醒める 体脂肪も減る
 ....
夕暮れまで遊んで
楽しく笑って
喧嘩して泣いて
何と無く時は過ぎて


帰ろうとする
私の手をとり
「もっと遊ぼうよ」
震える手に
私も肩を震わせた


本当は
「バイバイ ....
少年誌の山を崩し
初めて手にしたビニ本をめくることで
成人女性の身体には
モザイクという器官があるのを突き止めた
未知の感情に駆られ 求めた場所は
服を着ていたり
声すらかけられなかったり ....
ぼくの部屋にきみはいらない
きみの部屋にぼくはいらない

そう いくら距離を保とうとしとても
君はまだ飛び道具を使うし
君は僕の煙を避ける
週末が億劫で 眠くて眠くて仕方ないんだ
どうせ ....
{引用=
目の前が滲んで
晴れた日が怖くなった



何でもいいと思っていたけど

やっぱりそれじゃ
上手くいかなかったよ


{引用=雨が、降るのを待ってる}


見 ....
皮膚の下に
いつも消えない断絶がある
電気が切れて、30分は
花嫁の
夢に用意した砂の中で
炎症している水を「見つけて

逃げてゆく
赤いキャップ、海の貝がら
いま此処には無い
心 ....
ちらかった部屋で

宝物を探していた

いつからか欲しいものは直ぐにテノヒラはを開いたら

そこにあった

暗い独りぼっちの部屋で

僕は人形と一緒に住んでいた

いつも鉄の檻 ....
何時か私は朽ちるわ
 
何時か意思は果てるわ
 
何時か涙は枯れるわ
 
何時か貴方も気が付くわ
 
物語が終れば
 
何時か私は朽ちるわ
 
何時か意思は果てるわ
 
何 ....
ななめってでかく
でかく見せようって
すうはあ
すうはあ
すうはあ
すうはあ
シンコペーションヌ
クワウクワウクワウクワウ
ギターで埋める
たいへいようひろがりーっぱい
ゆれるレー ....
駅から我が家への道の半ば
江戸時代に開基された由緒ある寺で
お通夜が営まれている

普段は併設された幼稚園の園児が
遊んだり運動したりしている地蔵堂に
祭壇が設えてあって

地域の生活 ....
 寂しむザリガニが一匹、紅一点鮒達の中で泳ぐ金魚に見蕩れていた。今まで見た事の無かった金魚の美しさに唾を呑みながら、ザリガニは近寄る事のできない自分にもどかしさを感じていた。
 そこに金魚が、鮒達の ....
{引用=嬰子の褥


闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えない手のひらに止まって
私の身体に続いている
いやへその緒はぜんまい状に闇に溶けて
それはもうわ ....
君という人間が分からない


掴めそうで掴めない君。
手を伸ばしても
あと数センチという所で
泡のように消える。


君という人間が分からない


必要とされてるのか。
され ....
大きな音楽のくぼみに
海洋の裸体は何故有るのだろう、
ぼくといる
光る種は、美しいとは以前に
何て億劫で
すかすかに目詰まりした頭髪が
金星の毛玉を噛み込む、
これを着ては
もう外を  ....



ちゃぶ台をひっくり返す
それって池田屋階段落ちのカタストロフィなのか
それとも寺内貫太郎の癇癪玉が破裂したのに似ているだけなのか
亡くなった父親がちゃぶ台をひっくり返したのに一度だ ....
朝露が
草花に抱かれて


喜びの
ため息を吐く


だから、
わたしは
はっとして


朝の忙しさを
暫し忘れてしまう








{引用= 即興 ....
Hello、絶望。
good-bye、希望。

こんな時にヘラヘラ笑うなよ。
あ、はにかんでるの?
そうなの?

幸福そうな三匹の小ブタ。
狼さんに食べられなきゃいいね。
人間に食べ ....
朝起きて
朝食もそこそこ
新聞開らけば
頼んでも無いのに
暗い時代が
飛び出して
今日もスタートで
躓いた気分


思えば
暗いの明るいの
今日も昨日も明日も
会社でも学校で ....
かみさま、が、寝たふりをしている世界。

僕の空っぽに穴が開いた場所にレールが敷かれて電車が通る。
空っぽに穴が開いた場所には心臓があったんだ。
心臓?家出した。

君に話したい事は山程あ ....
千の天使がオーバードーズする。
ヒャハッ!

クリアな眼球でピストルを扱ってる。
飯にありつく為だけに、にこやかに笑う隣人を殺す。

例えば私は貴方達が思っている以上に背が低い。
猫背だ ....
歌舞伎町
変わらないのは開け放たれた門戸だけ
以前何度も往復した場所

歌舞伎町
銘打たれた鳥居をくぐる
この町を守護するかのように
それだけは変わらずここにいる

歌舞伎町
時に ....
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄棒に両腕と- オイタル自由詩7*09-5-5
街と空と喫茶店とお爺さんとコーヒー- こめ自由詩409-5-4
「_祖母の部屋_」_- 服部 剛自由詩709-5-4
止まり木のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-5-4
空洞- 徘徊メガ ...自由詩309-5-4
いきなさい- 自由詩3*09-5-3
prius- あすくれ ...自由詩8*09-5-3
わすれちゃいけない- はちはち ...自由詩4*09-5-3
0896- 1486 106自由詩3*09-5-3
根ナシ草- 佐藤真夏自由詩609-5-3
別れの詩- 三之森寛 ...自由詩4*09-5-3
モザイク- 佐々木妖 ...自由詩5*09-5-2
着信拒否- 佐々木妖 ...自由詩5*09-5-2
うりずん- 自由詩4*09-5-2
夜を思い出すために立っていた- 梶谷あや ...自由詩709-5-2
荒野の城のてっぺんから- こめ自由詩409-5-2
対象- 徘徊メガ ...自由詩109-5-2
猫、のぼる- ともちゃ ...自由詩609-4-30
帰り道- kauz ...自由詩5*09-4-30
恐ろしい生き物- 光井 新自由詩8*09-4-29
「嬰子の褥」返詩_胎児のわたしから母へ- 夏嶋 真 ...自由詩30+*09-4-28
鏡の前にて、結論。- 三奈自由詩709-4-28
化身- 梶谷あや ...自由詩709-4-27
めでたし- 恋月 ぴ ...自由詩15*09-4-27
眩しいため息- 小原あき自由詩5*09-4-27
ハローグッバイバイ、ベイビー。- 菊池ナン ...自由詩409-4-27
飛び出す絵本- 三之森寛 ...自由詩7*09-4-27
神様と心臓。- 菊池ナン ...自由詩509-4-26
千の天使はバスケットボールをしない。- 菊池ナン ...自由詩209-4-26
歌舞伎町- 佐々木妖 ...自由詩4*09-4-26

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