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好きよ
ねぇ もっと好きよ
いつか切れてしまうの?
知らないふりをして
くっきりと笑う裏では
欠片を必死に集めているのよ
それはまるでお天気雨に似て
光の中私 ....
あなたにとって幸せとは何ですか
仕事、家庭、もしかしたら生きている事
私にはわから無い
ただ
悲しくは無いのに泣いてしまう時や
意味も無く笑える時
もしかしたら幸せなのかも知れない。
気づかぬように
ゴルフに行き
気づかぬように
帰宅した相方が
また 洗濯物を回している
音で目が覚めた
うざい うざい
目覚めたくない
あたしは
倒れこんだベッドで
....
あなたは多くの餓えだった
身長体重は言うまでもなく
学歴年収家族祖先話術 なにもかも優れ
アイドルチックな笑顔で私を魅せた
大きすぎても長すぎても またその逆でも
着なくなる服がある ....
へえ、そうなんだぁ
今はもう小さな児童公園の近くに祠があるだけで
不忍池と同じくらいの池がここにあったなんて信じられない
畔にあった茶屋のお玉さんが身を投げたのでお玉が池と名づけられたと ....
すでに巣食う私の心には
あまりにも重い言葉だと思うのです
色に例えるなら、情熱的な赤
でも、静かに降り続ける霧雨のように
柔らかくこの手を濡らすもの
傍から見れば「幸せの象徴」のよう ....
篠突く雨の肌寒い日を過ぎて
惨い風に揺さぶられては砌を過ごし、
未だ、未だ幾日かの――
いつとも知れぬ散りぎわを
華やかな夜の影に埋もれ
ふたたび音もなく舞う、桜吹雪
いつか濃い朝靄に ....
ぼくのだいすきなキリンは
いまは海の底に居る
まだぼくの魂が
果実のようにやわらかだったころ
キリンが夜泣きをやめられないぼくの
なみだをそっと舌でぬぐってくれたのをおぼえている
キリ ....
1
明るい陽光を浴びて
僕の黒猫は
幸せそうに膨らんだ
黒い鞠となって
朝から眠り込んでいる
彼女の黒い体毛は
朝の陽光を吸い込んで
幸せ一杯に膨らんで
....
愛すべき友よ
友たちよ
あたしには
君たちが
必要不可欠だ
この1年で
個性的で
魅力的 魅惑的な
友が数々できた
うれしいことだ
まさか
人生半分を過ぎようとす ....
触れた指先についた
微かな傷みは
徐々に広がる
静かな想い
春宵【しゅんしょう】の風に
揺れては 舞う
桜の花びらに
解かしてゆく
昔 ....
あ
声にならないひとこと
君はテーブルに突っ伏す
修学旅行で撮った百数十枚の
写真をテレビに映して
得意げに/楽しげに
拡大したり縮小したりして
鑑賞していた時のことだった
....
またぞろ、首都に恐竜の骨が現れた。
しかも泡の抜け殻で
唸りを上げて
ブロントザウルスの首の骨は
子供達の学んだ校舎を
子供達の遊んだ公園を
今は髭の生えている
今は化粧の香 ....
南西
紅い沼
ヴェントリン
秋色
誰かの禁断症状
不潔な針
バスタブの汚れ
落葉色の血
アスピリン
惨酷な唯識論
震える轍
美
シリンダーヘッド ....
嵐の夜である 怒号のごとき轟音をおかし、風神が迫ってくる
木々はざわめき 雨粒が塵界を激しく撃つ
石が転がる トタンが舞う 風見鶏が忙しくはばたく
血気はだえに迫るいきおい
カンカンカンカ ....
どうしよう
好きだ!
好きすぎる!
触れるのも怖いぐらい好きだ!
こんなに好きなのに
まだ指1本触れたことないんだ
時代錯誤だね?
誰も好きにならんと思ってた ....
遮られた色は
混ざることなく
孤高を持する
捲【めく】られた刹那の中に
存在した その色は
彼方まで
変わることはないだろう
あなたが秘めてた色は ....
愛しい人をうしなったとき
海のさざなみをきくと
こころにぽっかりと穴があくような気がするのは
なぜだろう
もう戻らない想い出が
心を駆け抜けるわけでもなくて
愛 ....
廊下であなたと会う
あなたは私の後ろの子に手を振る
顔はあの子を向いていたけれど
ひとみは私をみつめていた、と
思うのは
自意識過剰でしょうか
流星群が来るんだって
ベランダで受話器を耳につけて
ぼんやりとあなたの声を聞いている
広がる夜空を見上げながら
....
空色が失われた夕暮れ
プラタナスの老樹は幾重もの
たわんだ ながい枝
微風が、
せわしなく滑り抜ける
教会につづく坂の並木は、
夕日に染められ
刈り込まれたばかりの
青い芝生の ....
初めて君と会ったのは
空の碧い夏だった
君は微笑みながら
僕の元に駆けて来て
....
退屈な三つのピリオド
(現在、過去、未来)
空虚なモチーフ
脆弱な論理、
贅肉な表現
傲慢な符丁
無意味な玩具
高笑い
(ちょっと浮いている)
弥勒の雨の降り初め
緑青の音階が透きとおった
川はもう
市街地に集合して海に戻りたがっている。
手のひらに(砂の塩)
29℃の残り香が開け放たれた窓を過ぎ、
鉄の雨が降った
クリーム色を ....
生まれた時から
ずっと抱えたままだった
空しいキャンバス
君の絵具と
迷ってばかりの絵筆で
永遠に愛する
なんて
私の白々とした
嘘さえ
染め上げて
私は娼婦か
それ ....
-G・Tへ捧ぐ -
子孫よ
白い鍵盤が赤く汚され
衛生兵が興奮剤に溺れる時
歴史ある一族の名のもとに お前たちは 滅びる
旋律が止む
静寂
銃声
....
何度も何度も思い出すごとに
それは刻みこまれる
頭の中の隅々まで沁み込んでいく
忘れなよ 過去のことだろう と
誰かが警告を鳴らす
大切なものを取り零してしまうよ
深く深く刻み込まれた ....
無色の眼光に崩壊した空は いまだ自転の歯車を回し続ける
微かに揺れている 渦巻いた日蝕の環に 写影機は 操られている
非具象絵画が 乱雑な閃光に 連写される
既に太陽と月は 暦を稼 ....
今夜もまた 不意になった想いがひとつ
出店の焼きとうもろこしと一緒に胃の中に消えた
溶けたでんぷんは腸を渡り吸収され
明日を生きる活力となって
新たな恋に動かせてくれるだろうか
みんなで始め ....
目の前に海があった。
白く塗られた桟橋を、水着の上に服を着た人たちが歩いていく。
コーヒーカップは私の皮膚を透過せずに、指先でとどまっている。
すれちがいも融合もせずに、触れあえることを不思議だ ....
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