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静寂
響く規則正しい音
呼名
瞼を持ち上げかすかに
見上げるあなた
いつの時をみている
そこに映るは
白き天かそれとも
遠き日のあなたか
呼吸
静かに刻む
命
それ ....
「 もしもし 」
犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか とりあえず ....
誰よりも早く死にたくて
一日に1095回メシを食い
一日に730回歯磨きをしていた
365倍速の人生を望んで
もう100歳を越えたというのに
それなのに
時間が解決してくれ ....
遠い日の記憶が
いちばん近くでゆらめいています
私たちは いつかきっと そこへ帰って行くのでしょう
もう すでに 始まっていますよ
{注傷ついたココロ=トラウマ}は ....
懐かしい人から
『元気?』と訪ねるだけのメールが送られてきた
どうもこういう内容のメールは苦手だ
ぼんやりと携帯のディスプレイに手を入れてそのメールをつまみ
炭酸が抜けて甘ったるくなっ ....
最後の最後
天命をまっとうするまで
自分の人生
勝ちだったのか
負けだったのか
なんて
分からないから
生きてみよう。
あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で
あなたのこ ....
「15分以上もここで立っているんですか?」
よその見知らぬおばさんが問う。
確かに寒空の下15分以上待ち続けるのは可笑しいかもしれません
「15分以上待ち続けるの?」
返す答え ....
印象派は光を描いた
だが、その光は眩しすぎた
眩しすぎる光は描けなかった
だから彼らは影を描いた
必要がゆえに影を描いた
彼らは互いに支えあった
影のおかげで光は輝きを取り ....
悲しくても
人に言えないことある
話したくても
話せないこともある
泣けばいいさ
気がすむまで
思う存分
泣いたらいい
気がすむまで
悲しみを
忘れてしまうまで
今夜 ....
確認しないほうが
幸せなことって
あるよね
確認しない幸せ
私はもう君に
確認しない
君も私にもう
確認しない
幸せでいよう
私の日々は
確認せざる終えない位置 ....
橋の下に
鯨がいる。
ぬっめりとした皮膚が
ゆっくりと波うった。
大きな鯨は
泳いでいる。
きらきらと
目がひかる。
いくつもあるそれは
同じ方に
向かって流れた。
....
「会いたい」
その気持ちだけが僕を動かした
遠い異国の地
彼女はそこに住んでいた
友人は毎日彼女と一緒だった
大学でも、夕食時でも、帰るときでも
そんな ....
静かに
長く連なる
落下して
地面の
ずっと奥深く
張り巡らされた手から
温かく
吸い込まれ
生命の源となる
それは
凍りついた世界を融かし
別れを告げ
訪れを呼ぶ
....
蝶がカラのペットボトルに止まっている
そこが宿り木なのか
そいついいやつだ
2リットルで1キロカロリーと告白している緑茶だ
そんな人へ着地したかったよ
翅越しのヘルダーリンと目が合った
....
ぼくたちはいつだって三人でいた
キミがみつばちを捕まえてほしいと
目の動きだけで云った時も
そうするしかなかった
キミはあいつのもので
ボクははちに刺されることでしか
キミに見つめられ ....
目が覚めると
お日さまが山の向こうから顔を出してた
ふいに
ランボーの詩の一節が
降ってきた
なんかいい日になりそう
朝日を浴びて
みかんみたいになりながら
ひとりにやけた ....
きみと出会ったあの日から
ぼくの中に何かが生まれて
「話しかけろ」
「会いにいけ」
って、ぼくに命令するんだ
命令されるの嫌なんだけど
なんか心地良かったり ....
僕はいつも幸せだった
どんなことがあっても幸せだった
友達とケンカし
彼女と別れ
職場でも上手くいかず
辛いことだって毎日続いた
けど、僕は幸せでいれた
幸せは僕 ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
....
あなたが美しすぎるから 僕らは狂ってしまう
時間も距離も歪んで 上手に掴めなくなってる
錆びないセンス ステンレス
たまたま言霊 手玉に取って
夢を見てるだけでしょう
わかってて ....
朝のはじまりが
私より早くなった
がんばろう
緩やかな変化と共に
この小さな箱庭で
生きていくんだ
大切な人たちを
大切にして
生きてゆこう
数分先の未来に
....
「ごめんなさい」
謝罪なんて要らないよ
貴方を信じてるから
とうの昔に許してる
何の見返りもあげられないけど
「ありがとう」
礼なんて要らないよ
貴方の為にやっただけで
感 ....
一面の白銀
深く足が埋まる
掻き分けて
踏み固めて
一歩ずつ、確かめて
"誰かが歩いたところに道はできる"
白い道に埋もれながら
ふとそんなことを想う
....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた
大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた
夕方 ....
こころを一部
切り取った
切り取られたこころ
わたしを離れ
苦しそうに跳ねる
しかしまたすぐ
新たな血管が生まれ
弱々しくはあるが
規則正しく
収縮し始める
もうわたし ....
「取れないのよ」
薄紫の煙草のけむりのような輪を
月桂樹の冠みたいに
ぐるり と頭にのせて
隣りの席でカノジョがボヤいている
アノヒトのことが
頭から離れないと言う
そう ....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった
バス ....
ディズニーランドの
アトラクションのおにいさんに
わざわざ
「楽しかったです、ありがとう。」
って言いに行くような
君だから
誰からも愛されるんだね。
屈折する光の中で
溶け込もうと腕を伸ばしたのは
過去と未来を行き来する
案山子に憧れてしまったから
猫の町は霜だらけで
悴んだ感情を抱き締めるのに温度が足りなくて
なぞりながら捨てよ ....
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