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空が
穏やかに弛んだ


おしゃべりなプリムラの
寄せ植えの鉢に
束の間の雨を降らせながら
君は眩しそうに微笑んだ
「は」のつく名前を持った
風の中で


時が
朗らかに ....
間違えないで、空


ざくざくと刻んで煮込む白菜も
頬を薄く赤く染める風の痛みも
機械みたいにぎこちないゆびさきも
そろそろ片付けようと思っていたのに


ちらほらと芽吹いている梅の ....
アイツが迎えに来るよ



もう随分と前に捨てちまった


あの手をふりほどいてやったはず




最近私を引き戻すために

記憶から今に飛んでくるの



お ....
二番目の器の中で
笑っている子供たち
悠久の久しさは 星と星の小径のように
細く 遠い
それでもきっと声は届く
道を横切れば
そこは尖端
けれども進む
未開の道標を踏みしめ

膨ら ....
山脈のようなオウロラの荒波に生まれる渦の中心へ
螺旋状に繋ぎ合わされた音符が捻れた旋律となって注ぎ込まれる


歓声と悲鳴 奇声と怒号
明動 脈動する大気
その揺れを揺り篭にして触れる空気 ....
お前の長い黒髪を
撫でればズルッと抜け落ちる
わたしは屈んで拾い上げ
指に集めてブーケを作る
お前のネイルは艶消しの
触ればズルッと剥げ落ちる
死んでも伸びるケラチンは
貝殻みたいな ....
雪ん子 一人 顔 見せた
ピンクのネンネコ羽織ってる
ほっぺの赤い雪ん子一人
外は吹雪で氷点下
何を目当てで顔見せた。

雪ん子 一人 顔 見せた
おまえの目と目は細すぎて
どこを見て ....
僕は月だから
太陽がないと輝けない
けれども
どうして世界は回っているのだろう
ならば
蛇行する時計に日射しを与えよう

黙殺するな、今
黙殺すれば、過去
限りなく未来を{ルビ労=ね ....
(月を黒い種に、太陽を色彩の影のない輝きの雨にして)

ほんのりと甘い、果物の匂いがした
乾いた風が吹く緑の丘の上から
眼下に広がる果樹園を見下ろす
頭上の雲から誰かに見張られていて
けれ ....
                  100309




並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
 ....
止まない雨だった

優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
ガタガタ・ガタガタ
洗濯の音がする

奴が回している
あてつけか?



外から丸見えに
窓を全部開け放し

洗濯物をいっぱいに
ひらひらと闇夜に干している 


子供 ....
{引用=

さようならを二回いった
一度目はさよならっていった
くちびるの端で酸素よりかるく、さよなら、って
昨日の二度目のさようならは
きみの眼に沈むぐらい深く、さようなら、っていった
 ....
息を吸って吐く、ということが
ぼくにできる最大限の生き方だと思っていた

  *

雨だれを視線がおっかけている
その、
背中には哀愁の目が向けられてるから
不自由を強いられる体をごま ....
トント※1の笑い

遠くの空に一握の希望
RJのブルースに語る話はない。
近くの海に一片の愛情
SHのブルースに唸るフレーズはない。

ワクワクした空間に
言葉を埋めることが
唯一の ....
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか

いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
裸眼視力 0.1なし

コンタクトをやめてから
度の厚いメガネは
常に手放せずにいた

けど
この頃

ぼーっとした裸眼が気持ちいい

慣れた自分の家
裸眼でもつまずくくらいだ ....
何気なく続けてた趣味の一つは

晴れ間から降り出す恵みの雨に変わって

おざなりな仕草も気付いた時には才能へと姿を変えていて

また知らない人の心にオアシス与える

空色に染まる澄んだ ....
{引用=

眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
{引用=


まるで

宴のような
色あせた果実

慕情だけが

途切れがちに
遠くから叫ぶ



なまじ
与えられた喜びと苦痛に

絡められて
何も出来ない ....
月の光がやさしく降りそそぐ夜明け前
星のカケラのように
ぼた雪ふたつ みっつ
急な斜面の屋根の上
ひとつ転がり
ふたつ弾んで
みっつ溶けて泡になる

月の光に吸い込まれ
色を音を時さ ....
君がオールを漕ぐ
水色の湖にガラス底のボート。
ゆらゆらと
水面に浮かぶ午後の光が
君を映す柔らかな鏡になる。

水中にはいくつも
小さな白い花
手を伸ばして拾いあげる
頬と頬を寄せ ....
3月、無心な空でしたがそこに慈悲はなく
みな不寝の顔をして今日を倦み
姉はウィスキーのミニボトルと5号瓶を入れました
兄はマルクスの共産党宣言上下巻を入れました
私は書きなぐりの長い手紙を入れ ....
髪を束ねた
まだ十代の古典的なわたしが映る
露わになる輪郭が湿らせる傷痕
二度と同じ過ちを冒さないために
今がある現実に撫でまわされるこころ

束ねるという行為は
過去を受け止めるという ....
 
道の両側には並木
薄いピンク色の蕾が
枝枝にたくさん付いて
陽の光を透かしてピンク色の靄が
いま少しで満開の桜のトンネルになるが
しかし道の先は断崖だ。

そのまま並木を眺めるのは ....
何もかもが無意味に思え

何もかも信じれずにいる辛く切ない夜

考えないで感じて

確かな答えなんて見つからないでいい

曖昧なまま形を変え続けるその行方

少しずつ確かめていけば ....
高崎線の電車はスローダウン
ターミナル駅にゆっくりと進入する

携帯電話から窓の外へ顔を向けると
常磐線の線路上をこちらよりもゆっくりと
白地に赤帯の見慣れない電車が
高架ホームに進入しよ ....
小さな後悔を
ひとつずつ折りたたみながら
冷たい雨の中を歩く

しつこい雨音を
ことごとく無視しながら
答えをクシャクシャに丸める

痩せた街路樹は
桜並木になろうとして
つれ ....
2010年
わたしの21回目の春で
年が明けてからどうにか
一粒の睡眠薬と二粒の精神安定剤を飲まないままに
すこしずつ
からだのなかに春が沁みていく

2010年
きみに出逢ってから八 ....
ああ・・・ きみと 
ぼくの絆が 常世にあることを
罌粟が流す 白い血 その血判として ここに記そう 


そう
自我を 神秘化学的に汚辱しよう 
そして溢れて落ちる 自我の原子 
 ....
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はる- nonya自由詩6*10-3-11
春のてまえ- あ。自由詩10*10-3-10
過去の襲来- サワメ自由詩310-3-10
二番目の夜にスクロール- within自由詩6*10-3-10
禁弾_/_****'04- 小野 一 ...自由詩3*10-3-10
絶唱_貞子- salco自由詩2+10-3-10
雪ん子- ……とあ ...自由詩9*10-3-9
あさやけ- within自由詩4*10-3-9
果樹園- 楽恵自由詩1710-3-9
- あおば自由詩10*10-3-9
同心円状のバルコニー- 中原 那 ...自由詩1410-3-9
開け放たれた窓- 森の猫自由詩4*10-3-9
だから、さようなら- あぐり自由詩5*10-3-8
降りしきる、雨に触れてみた- 窓枠自由詩8*10-3-8
トント- ……とあ ...自由詩9*10-3-8
理由(わけ)ありなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-3-8
裸眼- 森の猫自由詩4*10-3-8
パズル- ☆くるみ ...自由詩110-3-8
ウミネコの部屋- 月乃助自由詩17*10-3-8
保護- 真島正人自由詩2*10-3-8
ぼた雪- ルナ自由詩610-3-8
ガラス底のボート- 楽恵自由詩1410-3-7
川流し- salco自由詩310-3-7
『束ねる』- あおい満 ...自由詩3*10-3-7
見るまえに跳べ- ……とあ ...自由詩7*10-3-7
- ☆くるみ ...自由詩310-3-7
5分だけ鉄ちゃん- kauz ...自由詩7*10-3-6
桜前線- nonya自由詩15*10-3-6
沁みていく春- あぐり自由詩7*10-3-6
酔歌_-_2_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5+*10-3-6

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