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{引用=
さようならを二回いった
一度目はさよならっていった
くちびるの端で酸素よりかるく、さよなら、って
昨日の二度目のさようならは
きみの眼に沈むぐらい深く、さようなら、っていった
....
息を吸って吐く、ということが
ぼくにできる最大限の生き方だと思っていた
*
雨だれを視線がおっかけている
その、
背中には哀愁の目が向けられてるから
不自由を強いられる体をごま ....
トント※1の笑い
遠くの空に一握の希望
RJのブルースに語る話はない。
近くの海に一片の愛情
SHのブルースに唸るフレーズはない。
ワクワクした空間に
言葉を埋めることが
唯一の ....
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか
いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
裸眼視力 0.1なし
コンタクトをやめてから
度の厚いメガネは
常に手放せずにいた
けど
この頃
ぼーっとした裸眼が気持ちいい
慣れた自分の家
裸眼でもつまずくくらいだ ....
何気なく続けてた趣味の一つは
晴れ間から降り出す恵みの雨に変わって
おざなりな仕草も気付いた時には才能へと姿を変えていて
また知らない人の心にオアシス与える
空色に染まる澄んだ ....
{引用=
眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
{引用=
1
まるで
宴のような
色あせた果実
慕情だけが
途切れがちに
遠くから叫ぶ
2
なまじ
与えられた喜びと苦痛に
絡められて
何も出来ない ....
月の光がやさしく降りそそぐ夜明け前
星のカケラのように
ぼた雪ふたつ みっつ
急な斜面の屋根の上
ひとつ転がり
ふたつ弾んで
みっつ溶けて泡になる
月の光に吸い込まれ
色を音を時さ ....
君がオールを漕ぐ
水色の湖にガラス底のボート。
ゆらゆらと
水面に浮かぶ午後の光が
君を映す柔らかな鏡になる。
水中にはいくつも
小さな白い花
手を伸ばして拾いあげる
頬と頬を寄せ ....
3月、無心な空でしたがそこに慈悲はなく
みな不寝の顔をして今日を倦み
姉はウィスキーのミニボトルと5号瓶を入れました
兄はマルクスの共産党宣言上下巻を入れました
私は書きなぐりの長い手紙を入れ ....
髪を束ねた
まだ十代の古典的なわたしが映る
露わになる輪郭が湿らせる傷痕
二度と同じ過ちを冒さないために
今がある現実に撫でまわされるこころ
束ねるという行為は
過去を受け止めるという ....
道の両側には並木
薄いピンク色の蕾が
枝枝にたくさん付いて
陽の光を透かしてピンク色の靄が
いま少しで満開の桜のトンネルになるが
しかし道の先は断崖だ。
そのまま並木を眺めるのは ....
何もかもが無意味に思え
何もかも信じれずにいる辛く切ない夜
考えないで感じて
確かな答えなんて見つからないでいい
曖昧なまま形を変え続けるその行方
少しずつ確かめていけば ....
高崎線の電車はスローダウン
ターミナル駅にゆっくりと進入する
携帯電話から窓の外へ顔を向けると
常磐線の線路上をこちらよりもゆっくりと
白地に赤帯の見慣れない電車が
高架ホームに進入しよ ....
小さな後悔を
ひとつずつ折りたたみながら
冷たい雨の中を歩く
しつこい雨音を
ことごとく無視しながら
答えをクシャクシャに丸める
痩せた街路樹は
桜並木になろうとして
つれ ....
2010年
わたしの21回目の春で
年が明けてからどうにか
一粒の睡眠薬と二粒の精神安定剤を飲まないままに
すこしずつ
からだのなかに春が沁みていく
2010年
きみに出逢ってから八 ....
ああ・・・ きみと
ぼくの絆が 常世にあることを
罌粟が流す 白い血 その血判として ここに記そう
そう
自我を 神秘化学的に汚辱しよう
そして溢れて落ちる 自我の原子
....
しあわせになれば
しあわせになるほど
こわくなる
しあわせになれば
しあわせになるほど
うたがってしまう
しあわせになれば
しあわせになるほど
なみだがでる
....
自転車で
それは
全身がうす桃色に塗られており
まるで幸せを知った少女みたいだった
現実に乗っているものとは違い
錆なんてどこにも見当たらなかったし
ペダルはきいきいと不快な音 ....
あなたを狂わすあたしのカラダが
あの人のことも狂わしてるって知ってた?
2こ上の先輩も
行きつけ飲み屋の店員さんも
テレビの中のあの人も
あなたとブラザー
世界平和 ....
ひらゆらと青いてふが飛んでいる
重なるように紫のてふも飛んでいる
白いのも黄色いのも黒いのも飛んでいる
昏い夜空に交わらないように
自分たちの屈折率を守っている
腐心 乱 ....
星屑に夢を抱いた
光り輝くその存在は
とても美しいものに
見えたから
雲に夢を抱いた
自由自在なその存在は
とても優雅なものに
見えたから
星屑と雲と夢
....
人魚が落とした真珠のピアス
水の都の旅人を
沈む陽が遠く海を染めるまで
静かな寂しさに導いてくれる
遠い日の面影だけ映して
消えた貴女を追いかける
黒く塗られた渡し船は
揺れる水面の ....
退屈という時間を抹殺したい
エナメル線に火をつける
行きつく先は爆発だが爆発の恐怖を忘れている
錠剤が、錠剤があれば大地震も大丈夫
(あのね、良い詩を書くときは服用をさぼるの)
錯乱 ....
さようなら
ずるり と 剥けた
わたくしの肌で
少女の血は
かじられた林檎
果汁のやうに
べとべとと
しみわたるまで垂れて
失ったものの大きさに
....
夜空を魅せる数多の星
見上げた先には未来がある
流れ星が描く放物線
心に描きたい
自然がくれる限りないもの
その全てを届けたい
虚空に放たれた言葉
誰かの ....
よーい、ドンで走り出す
無機物の連鎖を断ち切り
心臓の鼓動だけが確かに教えてくれる
心臓から指先まで回る回る
限界のモット向こう
アドレナリンがかれるまで
あの扉の向こうまで
....
懐かしく感じることができる瞬間
とても「帰る」がふさわしくない帰宅
雨の匂いに鼻をくすぐられ
遠くからやってきたビル風に目をくすぐられ
何枚ものフィルターの向こうの夕焼け
決まっ ....
ひと夜の
ひと月の
いちねんの・・
同じ星が巡っているだけなの
深い 井戸の 底みたいに
深く 底の ない 瞳におちて
ひと夜の 永遠を 閉じ込める
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