すべてのおすすめ
少し早起きした日曜日
気を利かせたつもりで
洗濯をしたら
真っ白だった
タオルやTシャツが
真昼の空のような
とりとめのない空色に染まった
それは一緒に洗った
....
一二の時まで、わたしは発光していました。
ちいさなわたしは
空き地のハルジオンの隙間に落ちていた
たくさんの欠片(かけら)を
拾い集めては、
序序にじょじょに発光していきました。
....
忘れていたもの全部思い出して
今までのもの全部集めて
明日、地球が終わるって話をしよう
明日はもう来ないって言われても
もう、十分だよねって皆で笑いあって
そうして、 ....
気がつけば冬のさなか
襟をあわせ
交差点で君を待つ
知らぬ間に季節は
僕の髪が肩に届くほど
遠く過ぎた
誰にこころ奪われていたの?
いつもそばにいたはずでしょう?
誰の幻に焦がれて ....
選べないのは分かっているのです
でも、もしも許されるなら
別な日であったら
それが難しいというのではないのですから、
三百もの日と夜があるのなら
どうしてこの日でなければなりませんか ....
今日は
夏祭り
何を買おうかな
綿菓子
お面
おもちゃ
焼き鳥
たくさんあるよ
みんなで
踊ろう
盆踊り
マーくんとマーちゃんは
幼稚園で知り合いました
家はご近所で
よく公園で遊びました
二人とも照れ屋で
最初は大人の足に隠れ
一言も話しませんでした
ようやく砂場で
山を作りあう ....
ゆるやかに
どこまでも登ってゆく
木の間道
(日は暮れかかり)
一足は
永遠みたいにながい一瞬の
連続する軌跡を のこして
ひびく
ひびく
ぱたん ぱとん とたん ぐ ....
恋人よ
僕と君は
不確かな
連続性に恐れをなして
足の指先まで震えているのだ
髪の柔らかい幼子が
高い峠から降りてきて
彼の足元に
夕日の影が
せせら笑う
ビルの切れ端に
....
手のひらにあなたを
降りしきる雪を
言葉を 悲しみを
受け止められるなら
時間が過ぎて
見失うものも
惜しくないとさえ
思えるんだ
行方は誰にも分からぬ夜の旅路で
本当に愛し ....
それぞれの親がしんだときのことを語った
それが約束のように
背負っていると思い込んで
なにかを決めようとした
自分がしぬなんて考えもせずに
残ることを話した
それがどんなことなのかなん ....
四葉のクローバーを見付けて
一枚葉をひき千切った
するとどうだろう
さっきまで幸せの幸福の四葉のクローバーだったけど
今はそこら辺にいる普通のクローバーになっていた
気味 ....
握り締めることなんて出来ないってわかってるのに
風に翻弄されて舞い落ちる粉雪をつかまえて
その結晶を手のひらに刻み付けたいと思った
この冬最初に降る雪を見たのは
帰省先である少し北の街 ....
新しいドアの前に辿り着いて
ノブを回してドアを開ける
中に入ってからばたりとドアを閉める
今入ってきた場所と薄いドアの一枚で遠く隔てられた世界
ドアのこちら側でしばらく立ち止ま ....
私をヒロインに小説を書くのは
はなれているからでしょうか
そんなあなたの足を
歩いているとき
掃除機でからめたいです
前に言い切りましたよね
みんな命でつながっていて
よりかかること ....
出来損ないのタイガー。
オレンジジュースちょうだい。
マイセンなんてオッサン臭い。
温室で育て上げられているジェームス。
性教育は、ちゃんと学んでいるかい?
ボーダー・コリーは毛並み ....
少し甘くて少し酸い
あなたを好きになった
あなたは少しだけ優しくて
時にまた、ほろ苦いけど
本当はとても甘いってことを知った
その甘さはどうしようもなく
{引用=
例え、偽りでもそれでい ....
もう
おしまいにしよっか なんて
言わなくてもいいことは
空へ 空へ
さみしさは
出来の悪いコピー機みたいに
あやふやなものが
伝達されない
寒いね
寒さだけが本物だ
....
こんばんわ
強盗さん
金を出せと言われても
ご覧のとおり何もないわよ
あなたに渡せるのは
この部屋の暖かさだけ
求められたら
声は聞かせてあげる
耳元でささやいたら
強盗さんの右 ....
オウムの缶詰めを砂漠で開ける。
月が、ゆるやかに実ってる。
こんな時にはリンジーの事を思い出す。
彼女は今でも俺の事を史上最低のボーイフレンドと思っているだろう。
クレイジー・タイ ....
その握りしめた手の中にあるものを
一緒に両手で包んでいたかった
あなたの左手に握りしめている過去
そんなに見つめて手を開かないで
砂のように指の間から落ちてしまう
例えそ ....
花弁が
閉じられていくように
終わってゆく
それは、けして植物をたのしむ
観賞的な終焉などでなく
冬空のきびしさに
指先をこごえさすように
手をのばそうと、
やってくる ....
アワアワと
動いていると
アワアワが増えて
ランランと
歌っていると
ランランになった
同じことをしているのに
不思議だなぁと思いつつ
モグモグと
食べるゴハンは
....
千年の命をもらえたら
あなたならどうする
千年も生きれたら
どんなすばらしい人生が待っているか
と あなたは思うか
でも
千年も生きたら
あなたの妻も子供も孫も
すべて死んでいくのを見 ....
星は知らないという
星にひとが名づけた名前があること
ではひとは知っているのだろうか
星にひとが名づけた名前があること
星に名前がついているわけ
幾通りもの答えがあっていい
たとえ ....
視神経が悲鳴を上げる
肺が酸性に降参する
皮膚の断面がずれてくる
もうピントが合わない背骨
ここからが始まりだとは
勝ち目のない戦争のような
この場所から始めるとは
どのような自殺行 ....
【タナトス】
ああ、くちづけて…命の終わりに。
さあ、くちづけて…命があるうちに。
ほら綺麗だろう、月が夜を照らしている。
星が瞬き語りかけている。
....
あのとき踏み切りの前で思いとどまらせたのは
お前の もう帰ろう
というひとことだった
母は繰り返す
私をみていない目で 私を語る
お前はぎゅっと私の手を握り それで私は ....
ワンツ、ワンツ、ワンツスリーフォー!
ハッピーニューイヤー
元気しているかい?
地球は何歳だ?
君は何歳だ?
お酒は二十才からです。
愛し合っているかい?
心を大切にしているか? ....
お祭り好きの
よさ子の得意はツッパリ技
正々堂々と汚いことなし
売られたケンカに
ツッパリ続けて百戦百勝
ケンカの後は友情の握手
この前
八百屋さんの
「お嬢さん
きれいだから ....
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