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中途半端な才能
中途半端な実力
中途半端な努力
中途半端な誇り
中途半端な身体
中途半端な不幸
家族関係の悪化
主張しないから孤立した。
何度も話を聞かないフリして
色のない生活 ....
送れないメール
センスのない文章
わざとらしさだけが鼻をつく
溜め息一つ
膝抱え見上げる
切りとられた夜空は群青
思い通りにならない葛藤
暗中模索
がむしゃらに君を想う
どう ....
ひそかに尊敬していたS先輩は
アマチュア天文界では有名人
小惑星に名前もついている
「先輩その小惑星って軌道外れて地球に落下してくるんじゃないすか〜」
ああ たぶんいい女がいればな〜
....
影をどこかに落としてしまった
はだかで銭も持たずに
どこで何をしているのだろう
夜になればお腹をすかせて
この騒がしいあしもとに帰ってくると
淡い希望をよそに
よその影と交わり合い
自立 ....
土曜日のお昼ゴロ
テレビの前でゴロゴロ
珍しくないから
昆虫図鑑にも載せてもらえず
面白くないから
観察日記にも書いてもらえず
疲れやすいお年ゴロ
リモコン片手にゴロゴロ
....
僕は
大切な紙を
無くしてしまった
それには
僕のすべての記録が詰まっている
真っ白な紙なのだ
だれかになにかを
書き込まれて
しまうかも
しれない
コピーに使われたら ....
枯れた空 桜花舞う
散る花びらを辿れば
行き着く 儚き生命(いのち)
目を閉じれば 浮かぶあなたの青空
常夜に変わっても 待っている
澄んだ月に 希う
”どうか無事でいてくださいと ....
今日も街には
愛のうたがあふれ
恋人たちは
夜のホテルへ急ぐ
阿部さんの提唱した美しい国は
愛国の印刷物を過剰に生産し
鳩山さんの友愛も
この国を
みごとに迷走させ
隣のねー ....
あめはうそだよ
むこうはどうせ晴れている
公園にそなえつけた船でもこいで
地平線にぶざまなきせきを残す
なるほど
もやは信じてもいいのか
それはもう間を隠してくれるから
いきいきとしてし ....
抱き締めて 夕日にかけるように 強い赤になって願う。
線路の向こう
ビルの谷間の三角地
そういう辿り着けない場所に
オレンジ色のコスモスが
揺れている
ささやかな風景は
しかし、すぐに電車の音に
塗りつぶされてしまう
それでも
元気 ....
最近、世界どう?
パッとしないヨネ
変わらずの毎日
というか
ダダ漏れの日々
終わったゲームを続けてるみたいな
反現実の海
酔いが覚めないまま歩き続けるのが日課
....
西向きの窓から
斜光が射す
食器が並べられ
煙草に火が点けられ
いくつかの詩が書かれ
最後に僕が
玄関から入ってくる
....
真夜中のいたずら電話
死ぬほど嬉しかった
たった今 僕は
孤独から解放されたのだから
禁煙を始めた
2週間前に…
禁煙を誓った時は…
出来るかな?
イライラするかな?
と考えたが…
始めてみれば…
何てことはなかった
結局は…
やるかやらないか
気持 ....
説明して
今すぐに
わたしに
女の子のわたしに
それをする必要があったのかどうか
でも
説明なんてしないで
理由なんて持たないで
女のわたしに
説明なんて
しないで
....
言いたかったのですか
ほんとうに
どうしても
そんなにきつく
血がでるくらいきつく
くちびるを噛みしめてまで
ほんとうに言いたかったのですか ....
{画像=110812064713.jpg}
不純結晶さ
おれたちは
ただ座っているだけで汗を出す
....
冷水を飲み干し
今夜も
こんがらがった
青い糸だけの
世界を想像する
おまえはまただ
胡座のかきかたを
間違えて
さいしょから
骨のありかを
確認しだす
忘れてしまった
香りと ....
一昨日の夜更け
妹から電話が入る
21時に危篤状態になったよ
これからなら行けないよ
素っ気無く答えた
今日になって夕方に
車を飛ばした
ゼロゼロと絡まる痰い
酸素 ....
14時の白昼夢に
ひっきりなしにおとずれる一期一会たちを
欲ばりな身体がぜんぶ受け入れようとして
はちきれて
あふれていくものを追いかける
追いつけないのはわかっているけど
手をのばす
....
仕事帰りに、
お茶の水に寄り、回転寿司を食べて、
ディスクユニオンで、
今日もすごく嫌な思いをしたから、
レコードを1枚だけ、買おうと、
あれこれ見ていたら、
彼女から、電話が来たので、
....
あなたはどこにいるの
目の前にいるような 彼方で泣いているような
あなたはなにを見ているの
同じものをみているような 目をつぶっているような
寄り添うように 離れていくような
....
森の小道の野いちご
朝露の髪飾り銀の櫛
草原に寝ころんで草笛を空に流せば
ひばりの駆け上がる雲の高みさえも
見えそうな気がして
遠い日々の
はずんだ夢を
映して
小川の ....
厚い雲に覆われた空
雲の流れが余りにも速い
スコールとも言えぬ
一瞬の土砂降り
こんなに不安定な天気は
初めてだ
何だか尋常じゃない
予報円を描きながら進む台風
地球の ....
澄み渡る日、
やわらかい音
ひかり
いつも、いつも
待ってる
買い物袋を下げて
君が坂道を登ってくるのが見えたら
僕は窓をあけて
そろそろ君のこころを狙撃する準備をはじめるのだ
値引のシールのついたおかずばっかりでごめんね
君はそういって笑 ....
見上げた曇天(そら)から
幾つもの雫が舞い落ちる
ぽつり ぽつり 雨音が地を黒く染めるように
僕もあなたを想う涙で濡れている
雨は汚れた町を洗い流し
明けた空は希望を運んでくるという
....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ
清潔な距離がくれた
まどろみの ....
中学二年生のころ、
友達が、
雑誌の広告に載っていた、
身長がぐんぐん伸びる秘宝を、
1万円で、買った。
ドキドキしながら、待っていた。
虎の巻には、
毎朝、ジャンプしよう。
と書いて ....
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