すべてのおすすめ
嵐のように怒り
自分のために大雨を降らす
周りの者は巻き添えになる
はた迷惑な幸せ者
誰にも悟られたくはない
暗い海の底へ
暴れる心を鉛に詰めて
幾つも 幾つも
寛容と ....
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから
落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ
落石注意
気がついた ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ
こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
突き返された合鍵が錆びついている
日曜日に会えない男がいて残暑厳しい
真夏の葬列めがけ雨雨雨
感謝してもしきれない 生まれたこと
生きてること
今はただ 僕がここにいて 呼吸をしてる
何かを感じていることが愛しく思う
どうせと投げ出すことが 不安に思える
痩せっぽ ....
海の大さを知るためには
一滴の水を
見詰め直さなければならない
と、老いた亀は言った
波打ち際で遊ぶ
他人の子供を
呆然と眺める
僕の足元で
亀はそう言っ ....
あめとうとう
硝子を濡らし
景色を隠し
ゆめうとうと
意識を揺らし
兆しを示す
ことばばかりがほとばしり
あぶらえのようにおぼれるみどり
ただあって 泣く まじりあって
....
真夏のまんなか
乾いた道のさきに
誰かが描いた蜃気楼
午後9時の
Summer in the city
大気圏の対流に耳を澄ます
アウトをとれない甲子園
酸素が足りない金魚鉢
....
覚えてるかい?
いや、そんな筈がないか
僕と君とは他人同士
何の接点も無く
いわば二つの点
そこに直線が引かれることは無い
惹かれることはあっても
覚えてるかい?
覚え ....
何故生きるのか
この灼熱の問いが
僕を責め続ける
何故生きるのか
この灼熱の問いが
僕を責め続ける
今夜は眠れそうにない
苦悩の夜を突き抜けて
苦悩の夜を突き抜けて
やがて黄金の太陽 ....
河の向こうにあるのは
向こう岸です
至極当然だけど、事実です
あなたは今、どちらの岸辺で詩を書いていますか
向こうですか
こちらですか
それとも、どちらだかわからないですか
一生懸命に書 ....
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タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
ジョン・レノンが死んだと聞かされた時
ぼくは漕艇部の部室にいて
着替えをしていた
目の前に灰色のコンクリートの壁があった
目の前に灰色の無機質なコンクリートの剥き出しの壁があった
ジ ....
私は社会の片隅で、とうの昔に
絶望しているはずなのだが
僅かにまだそこにいたいという
気持ちは残っているのであろう。
呼んでもないのに春は来て、
新芽は生まれる。
泣きはらした艶のない目も ....
例えば愛されることが
順番制だとしたら
わたしの番は
一億二七〇〇万番目
いつか必ず
いつか必ず
そう信じながら
年老いて
死んでゆくのでしょう
けれどもわたし
本当は
一番が好 ....
老眼の眼をほそめ、針に糸を通して、彼女が
器用な手つきで繕いものをしている。
ほつれた糸は無いもののように。
ただ、ひたすらに繕ってゆく。
それは家族や社会、そのいちぶとしての一本
の糸であ ....
ある少年がいた
何処かに
旅に出たくても
そう簡単には
身動きのならない
身の上で
金もないし
健やかでもないし
勇気もないし
運もない
ない ....
電池の切れかけた目覚まし時計の秒針が
8と9の間で震えている
目覚まし時計はもう鳴ることも時刻を示すこともできないが
私にはどうすることもできない
目覚まし時計の側には
薬と孫の手はある ....
淡いタイプの夕日が差し込んでいる、すこしやわくなった空間でふわついてた、なにするわけもなくそんなときあるよね、僕はなぜかそんなときがあった『そんなときある派』側の人なんだけど、そんな人なんだけど、は ....
わたしはロウソク
あなたが灯して
燃えてとろけた
一本のロウソク
いつも炎を消さぬまま
立ち去るあなた
戻ってくるまで
燃えていろ と
ユックリ…チイサク…
アナタガモドッテ ....
あなたが連れてきたのは、雨と汗のにおい
あなたはシャワーなんてあびたりしてさ
あたいは期待とソファーに包まれるのさ
犬を連れた二人の男が行き会った
血統書付きの犬を連れた方が自慢を始め もう一方に
「雑種なんか飼うのは時間の無駄だよ」
ああ 好きか嫌いか別として
そんな考え方があってもいいのだろう
もっと ....
季節をいいあらわそうと思っているうちに
それは過ぎてしまう
足跡と想いはいつのまにか
季節をすり替えて行く
君と金と銀の
スニーカーを交換して
なんか安っぽいねって笑った
僕 ....
砕かれたもの
傷つけるもの
時代の浪間に
弄ばれて
俄に湧き上る想い
だが全ては白い泡のよう
摩耗して往く
意思 手足
蒼淡く ひと欠片 ....
フィヒャアー
フィヒャアー
ぼく泣いちゃうもん
ママにだっこじゃなきゃ泣いちゃうもん
フィヒャアー
ぼく泣いちゃうもん
電気を消したら泣いちゃうもん
でも眠い時は暗くしてほし ....
あなたは美しい響きで
さよならと言いました
もう会えないかもしれない
と
思った
検診前なので、節制中
恋愛前なので、節制中
節制クラブ、部員募集中
けつまずいて転ぶ
ああいつもの夕暮れなのにね
見えないものに語る言葉
忘れてしまった暑い日です
行き着く先のわからない
遠泳に参加する僕は第三泳者です
通り雨地球をまわしてとお ....
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