すべてのおすすめ
季節を冷ますように降る雨に
一羽の鳥が耐えている

凍える鳥は自分を哀れだとは思わない

だからといって
鳥に悲しみがないと思うのは間違いで
たとえそれが哀れに見える鳥を見た
自分の ....
海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ

夏はもう、
すぐ ....
 *
暮れ急ぐ空の半分は明日の為のもので
残りの半分が今日と昨日に残した物を映しているのだと、
お互いに主張して譲らない青と赤が、譲り合い一つに溶け合ったなら紫色を生むのだと、天の切れ間には黄昏 ....
例によって煩う空間

屋上から堕ちる君の手を掴む

この糞熱い時に

体と体を密着させるなんて

キチガチだろうと答えを出した

喉が痛い苦しく悲鳴をあげるよ

叫び声は神にも ....
シリアスな詩を書いてはいけない
空中に散種する植物の
いい加減さで哀しみを
伝播させてはいけない

難解な詩を書いてはいけない
ペダントリで行間を埋め尽くし
注釈が付くのを待つような
 ....
かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る


つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで ....
6月25日 0:17am

パパとママが罵りあう声が床を転がってる。


なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。

悲鳴は床にたた ....
キラキラしない雫が
後頭部の歪な曲線を
未練がましく伝い落ちて
塩辛い影を作っている

無頼な陽射しと
馴れ馴れしい湿気に
言い返す言葉もなく
帰り道の上をボトボト歩く

いく ....
The lie of 100 defended me.

The world of the truth cruelly hardened by the lie at time is warm.  ....
すれ違う時 ハッとしてしまう
もうあなたが あらわれることはないのに
ほんの少し 面影が似てるだけで
赤の他人を 追いかけてしまう

今でも 泣きたくなる
夏は命の賛歌を歌っているのに
 ....
朝から世界止めんなよマイコーwww
魔法とかいってオペでガタついた体でビーリーッて跳ね起きる
びっくりしただろ?
って白い歯だろ
わかるよ
だっていろんなマジックをサービスし尽くし ....
鉢植えは
水をやり過ぎて
いつもだめにしてしまう
気持ちが強すぎるのだろう
あなたのようにはいかない

虹のような光沢を紡いだ糸車が
カラカラと終わりを告げても
流れる水のなかで
目 ....
なぁ、オカア

子どもの頃から口癖みたいに
女の子はこれくらいできなあかん言うて
台所に立たせてたやろ
うちはあれがすごい嫌いで
何だかんだと理由をつけては逃げ出して
そういえばお弁当一 ....
「あんなもんなのか」
と舅は言った


夫の祖母が亡くなって
納骨も終わって
夏が始まろうとしていた


できたばかりのわたしたちの庭には
ちょこちょこと
なんやかやが芽生えだし ....
 *
昼に停まった季節の便りは
いつぞやの名残を含んだセピア色の背景に、日向に生まれ落ちたパステルの淡い配色と、幼子の視線のラフなスケッチとなって
単色に描かれていた風景画を小さな額縁の中から取 ....
僕は僕の皮を剥いてゆく

そろり そろり 

痛くしないように ゆっくりと

不安 欺瞞 恍惚

嘘に包まれた僕を ゆっくりと剥いでゆく

随分痩せっぽちだったのに 今じゃメタボリ ....
摩訶不思議な自然にぐるりと包囲されて
板ばさみ
三分の一
いや、二分の三

なんだか無性にガリガリ君が食べたくなってきた、と言って
わたしはわためかな、と返して
あの雲はきっと竜の巣だと ....
 *
抽象をなぞる指先が、無色透明な肌に存在だけを記して
昨日の空に溶けて行く、輪廻を正しく辿って行けば
全ての人の記憶は一つになると
ついさっき、知りました。
だから、君の香りはどこか懐かしいのだ ....
それぞれの速さで歩む人の群れ

その何割が自分の速さでであるいていて

その何割が他人の速さに合わせているのだろうか

僕が生きている内にすれちがった人は

世界のの人口の大体何%かな ....
前髪を切った
雨上がり

庭先でミツバチと出会う
胡瓜の黄色い花にモンシロチョウが舞う
土の匂いが肺の奥まで届くようだった
見上げれば空が雲と調和して
すべてを見わたしていた ....
君が手を握り返してくる

ほどけかかった髪を
気にもとめずに
夢中で遊んだ帰り道

陽が傾きかけた
商店街で
君は目をキラキラさせて

さっきまで握っていた手を離して

駄菓子 ....
きっと

この世のすべては

過程なのよ

肩の力も必要さ


誤解は和解のために

平衡は無限遠点で交わる

ユークリッドなんて大嫌い


幾何学に愛を

未 ....
タイプライターを壊した
夢見がちな小説家が
歩道に絵を描く

野良犬を蹴り殺した
隣の家の長男は
私に硬いキスをする

地球を手に入れたことのある
世界で一番不幸なひとが
尊く笑う ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
{引用=わかってる

魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない

精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない

それでも
教えるというところに
ひ ....
たなごころに
すとんと収まるその笛は
尊い土の重さと
ほのかな内空の軽さを
同時に伝える

私は
澄んだ森の気配に
肺胞を湿らせ
惹きつけられるように
ほっこりとしたぬくもりに
 ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
夢に溺れた人がいた

夢に溺れた人は口を閉じなかった
本棚にはおとぎ話と空想の国の絵本しかなく
晴れた日には空を眺め花と歌い
雨の日は水滴に合わせて踊っていた

夢を捨てた人がいた

 ....
ある原始人は
暦に逆らい
若作りをした

ある原始人は
暦に逆らい
絵を書いた

ある原始人は
暦に逆らい
ダイヤモンドを作った

ある原始人は
暦に逆らい
電気を作った
 ....
植林林の万華鏡
土の城の匂いを嗅いで
ああ
我らは犬か猫

ジョビバラのような分裂
このざま
辺りは餌づくし
嫌に嫌い
闇夜の憂世
ああ
パラボナを撃破したい
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「凍える鳥は自分を哀れだとは思わない」- ベンジャ ...自由詩4*09-6-28
クロール- 遊佐自由詩9*09-6-28
迷宮組曲/第3楽章/黄昏- 遊佐自由詩6*09-6-28
掃除ロッカーはいつも狭くそして深かった- こめ自由詩709-6-28
シリアスな詩を書いてはいけない- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-6-27
チビけた鉛筆の唄_★- atsuchan69自由詩30*09-6-27
雨中の虹- 夏嶋 真 ...自由詩20+*09-6-27
真夏日- nonya自由詩10*09-6-27
100の嘘- 三奈自由詩6+09-6-27
面影- within自由詩4+*09-6-26
?- 丘野 こ ...自由詩7*09-6-26
雨の匂いをこらえている- 佐野権太自由詩10*09-6-26
なぁ、オカア- あ。自由詩14*09-6-25
お祖母ちゃんの最期- 小原あき自由詩7*09-6-25
迷宮組曲/第2楽章/昼下がり- 遊佐自由詩10*09-6-25
存在論- within自由詩609-6-25
耳もとの代弁者- FUBAR自由詩7*09-6-25
迷宮組曲/第1楽章/夜明け- 遊佐自由詩11*09-6-25
人類は繁殖し続ける- こめ自由詩1009-6-25
「前髪を切った雨上がり小さな世界を見つけた」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-25
括った髪の分だけ、返して掌- kauz ...自由詩10*09-6-24
非ユークリッド- 柊 恵自由詩9*09-6-24
傾覆の地平- アオゾラ ...自由詩409-6-23
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23
「魂の授業」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-23
土笛の記憶- 佐野権太自由詩15*09-6-23
パブリック・バス- 百瀬朝子自由詩7*09-6-22
夢を見る人- あ。自由詩6*09-6-22
タイム無視- 麻网自由詩209-6-22
ジョビバラ- 麻网自由詩109-6-22

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