すべてのおすすめ
吸わない君が好き
それでもなぜか
時が来れば
あっさりと逝ってしまいそうな
私より先に
隣で眠る
その湯気の匂いに
似ている
肌の匂い
課税しつつ、且 ....
ピンクのシャドウは
煌めきと愛らしさを
ピンクのグロスは
潤いと艶やかさを
一瞬のわたしを創り出す
Jewelな空の下
ちりばめられた箱の中で
ピンクのグラスを傾ける
....
しゃぼんだま
ビーズ
ガラスのこもの
風のささやき
水の滴り、しずく
お日さまのひかり
透ける葉のみどり
・・・・
....
コンコースに響く
着メロの不協和音
スモッグの下
クラクションの多重奏
熱帯魚たちは
濁った街を泳ぎ
あちこちに転がる
温んだ水にまどろむ
浅い眠りの透 ....
海野小十郎
きみ子 宮房さのみ作曲
海野小十郎作詞
停留所、待っていた君の
横顔、どうしたの
待っていたんです
さっきから
とっても嬉しかったん ....
蛍光灯の下で瞼を持ち上げていた
抒情を説明する受話音に押し潰され
前髪の奥で景色が点滅して途切れ
ひとりという状況を
さみしいと説明する人に
目を留めず
日々を大股でまたぎ
....
「これ何て曲だったっけ?」
そんな時、いつも君は優しくヒントをくれた
「あの時、どんな気持ちだったっけ?」
相変わらず
君は優しくヒントをくれていたのに
独りになって ....
わたしの輪郭を言葉に乗せ
光の輪に潜らせ
あなたに送る
たましいは
ここではないどこかへ
輪郭にも満たない
あるいは満たされようと
発光できないたましいは
月の明かりと共に ....
文字のとおり
捻りなんて何もない
暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある
暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
....
頂(いただき)に辿り着いたら
総てを見渡せて
達成感は味わったけれど
あとは降るだけ
なんて
寂し過ぎるから
頂(いただき)に辿り着いたら
次の希望(いただき)が見える
....
もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける
一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける
鋭い氷の尖端がわたしを刺す
いっ ....
今死んだら困るけど
いつ死んでもかまわない
今死んだら困るけど
いつ死んでも適切だ
俺には今しかないが
きみには明日がある
踏み出せばその一歩が道になる
なんて言 ....
恋する乙女は日常が戦場
化粧の下に素顔を隠し
背筋を伸ばし家を出る
殴り合う戦いは時代遅れ
最近は空気にこっそりと
毒を盛ってしまう
情報に乗っかりながら
関係の上位を狙 ....
「鬼が豆鉄砲喰らった顔見たくないか?」
久しぶりに父から届いた携帯メール
父に会いに行くと
父はルパン三世の主題歌を口ずさみながら煙草をふかしてた
普段は煙草なんて吸わないのに
....
不安のきえない夜は
こうやって
雨の音を聞くんだ
ひっそり こっそりと
しばらくはやまないよ
焦ったりしないで
明日に追われたりしないで
そこで ....
生活するのでキョウインを始めた
サクジツまでのコロモ
満月を迎えたロウヒ家(オマエ)
格好の良い靴を履き
ヒトデの脳で知識のさんご礁を這ったか
今宵、ヒ ....
毎年、節分の時期が近づいた頃
駅には近所の小学生の作った『鬼のお面』が飾られる
"上手な子"の作品が選ばれて飾られる
自分の作ったお面が飾られる子供は
近所の おば ....
蒼い地球
まだまだ知らないことだらけ
限られた時間の中で
出会い 別れ
笑い 泣き
誰だって光りに包まれていた時代がある
それを忘れて
それを懐かしんで
それ ....
山のように
積みあがった吸殻
明かりが落ちた
暗い寒い部屋
安コーヒーを口に運ぶ
今日も恋人に会えなかった
来たのは酒に酔って調子のいいオッサン
キラリ
....
きょうはまめまき
おにはそと
ことしもいちねん
ふくはうち
にほんていえん
おにわそと
きぱじゃまちゃぱじゃま
ふくはうち
おきてるはずだよ
あにはどこ?
ごはんにしましょ ....
『ありがとう』
その一言が言えない。
わからない。
なぜ言えない?
ただ呆然としてしまった。
笑顔で去る君に
言いたかった。
『ありがとう』
次は言えるように
....
いちばん旧い校舎の
さらにその裏
もう誰も見に行くこともない百葉箱
そのそばに菫が咲いている と
君が云ったのが
はじまりだった
ふたりはそれからそこで
いくつかの秘密をかさねた
....
私の
大切なもの
人の心です
私が
宝にしたいもの
ほんの
ささやかなものと
言うのなら
人や
自分を
思う気持ちです
優しい人の
笑顔と
暖かいメッセージ
他 ....
立ち止まったところに
誰かの{ルビ欠片=かけら}が落ちていたので
拾い上げてから交番に届けようとしたら
持ち主らしき人が
不安を抱えたてこちらへ歩いてきたので
「捜し物はこれですか?」
と ....
言葉が言葉を飲み込む
信頼のない無意味なやり取り
なんの創造もなかったりする
そこにあるのは反応する神経のみ
そうなるのは
やはり信念が希薄なせいだろう
人が人らしくあ ....
いつでも急いで履くし
履きかけで何歩も歩いてしまうので
かかとから靴はいつでも痛んでしまう
妻も老いた母からも
もっと大事に履けとか
みっともないから止めろと言われるが
そういうことに構う ....
愛。それは多分に、
漠然とした表象の言葉で
ありのままの語彙ではない
――と誰かが云い
するとたちまち花は萎れた
漆黒の森に谺する
狼の吼える声におびえ
かよわき詩人らは外界を忌 ....
銀閣寺遊侠伝(その一)
けちなやくざと
笑うがいいさ
強きを挫き
弱きを助く
そんなそんな俺なのさ
ぐれてはずれて
十五十六
入れた刺青
将棋の王将
そんなそんな俺だよ
....
時代のページはめくられて
僕もまた時代を無視しては生きていけないか弱き存在
移ろいゆく季節と変わらない気持ち
目に映る世界に戸惑い
ありもしない物語を作って
酔っぱらってご ....
その少女は
「触る手」が大嫌いでした。
いつもいつも逃げ続け
大人になっても
怯えていました。
ある日
とても信頼しているひとが言いました。
「キミが自分を傷つけても
もしも ....
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