すべてのおすすめ
前髪を切った
雨上がり

庭先でミツバチと出会う
胡瓜の黄色い花にモンシロチョウが舞う
土の匂いが肺の奥まで届くようだった
見上げれば空が雲と調和して
すべてを見わたしていた ....
君が手を握り返してくる

ほどけかかった髪を
気にもとめずに
夢中で遊んだ帰り道

陽が傾きかけた
商店街で
君は目をキラキラさせて

さっきまで握っていた手を離して

駄菓子 ....
きっと

この世のすべては

過程なのよ

肩の力も必要さ


誤解は和解のために

平衡は無限遠点で交わる

ユークリッドなんて大嫌い


幾何学に愛を

未 ....
タイプライターを壊した
夢見がちな小説家が
歩道に絵を描く

野良犬を蹴り殺した
隣の家の長男は
私に硬いキスをする

地球を手に入れたことのある
世界で一番不幸なひとが
尊く笑う ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
{引用=わかってる

魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない

精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない

それでも
教えるというところに
ひ ....
たなごころに
すとんと収まるその笛は
尊い土の重さと
ほのかな内空の軽さを
同時に伝える

私は
澄んだ森の気配に
肺胞を湿らせ
惹きつけられるように
ほっこりとしたぬくもりに
 ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
夢に溺れた人がいた

夢に溺れた人は口を閉じなかった
本棚にはおとぎ話と空想の国の絵本しかなく
晴れた日には空を眺め花と歌い
雨の日は水滴に合わせて踊っていた

夢を捨てた人がいた

 ....
ある原始人は
暦に逆らい
若作りをした

ある原始人は
暦に逆らい
絵を書いた

ある原始人は
暦に逆らい
ダイヤモンドを作った

ある原始人は
暦に逆らい
電気を作った
 ....
植林林の万華鏡
土の城の匂いを嗅いで
ああ
我らは犬か猫

ジョビバラのような分裂
このざま
辺りは餌づくし
嫌に嫌い
闇夜の憂世
ああ
パラボナを撃破したい
分かち合うことが

人と人との繋がりならば

いずれにせよその繋がりは

細い糸の様な物であろう

ヒステリックな世界の背景は

いつしかアメーバによって

浸食されていく
 ....
いいたくても

言えなかった言葉

心の中じゃ

100回だって言えるのに

いざとなると

喉の手前まできて

声にならなくなってしまう

伝えなきゃって思うのに

心を通わせる一歩手前で

目をふ ....
今は遠い貴女へ



身も心も離れた今でさえも
魂だけは
夜毎、貴女へと帰りたがって僕を離れて行くのです
僕を見捨てて貴女へと帰って行くのです


今夜もまた
僕は、魂の脱け殻となり
それでも貴女 ....
嘘を3枚出して
幸福を200g買って
涙のおつりを受け取った

涙のおつりを出して
愛を2個買って
嘘のレシートを捻り潰した

綺麗事を繰り出して
涙のおつりを買おうとしたら
 ....
夜が明けてしまえば
君の正体はバレるんだ


嘘で塗り固めた
何よりも堅い仮面がはがれて


隙間から溢れ出る真実に
君は悲鳴をあげるんだ


上書きした嘘は
重かったろう
 ....
夕暮れの
韓国料理店の
店先に
出された
長椅子
の上に
地球儀が
鎮座する

海の色は
リアルに
青く
塗られている
くせに
陸は
ピンクだの
レモンイエローだの
 ....
アスファルトの照り返しは穏やかではない
24号線沿いのひび割れた歩道を蹴って
いつまでも変わらない信号を見上げる
太陽がもうひとつ増えた気がした

雨と晴れの境目を見つけた少年時代の君を
 ....
何らかの神経伝達物質によって
あやつられる もろい命

こんな安月給からも取ろうとする税金

などと憂鬱な近頃

久しぶりの天気に思わず見上げた空

大きな青空の中

その小さな ....
この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね

と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです ....
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす

乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
 ....
無数の雨粒に包囲された
とある休日の午後
僕は僕の形をした部屋を
ひきずっての遊歩道

何度も傘をノックするのは
とあるお節介な日常
僕はミエミエの居留守を使って
知らんぷりの遊歩 ....
ある赤ちゃんは公園で

暖かい風に吹かれながら

ベビーカーから見える青い空を見上げる

ある幼稚園児は

ジャングルジムのてっぺんから

人より少し高い所から

雲がゆっくり ....
ざぁざぁ 
それは大雨の日のこと
大きな木にてるてる坊主が

ぎしっぎしっ
太い枝をしならせるてるてる坊主
私よりも大きいてるてる坊主

くるくる
横風にてるてる坊主は煽られ
てる ....
ずん、と重くて
食べづらくて
あーもうめんどくさい

でもでっかくて
うんとあまくて
食べ終わるころには
しあわせ
言葉を持って
大人になって
みんな忘れてしまっているが

赤ん坊には小さな合図がある

小さな両手を差し出して
結んで 開いて
ママ! おっぱい!

切なそうな声で
「ふ〜ん」と ....
ルルルル ルルルル

口ずさむ 歌声 響き

フフフフ フフフフ

笑い声 あなたと 見つめ合う


さっきまでの憂鬱も癇癪も

嘘のように晴れて

あなたの優しさに感謝した ....
忘れかけている遠い記憶のあの子

白いワンピースがお気に入りだった
生まれつき色素が薄かったようで
肌は陶器のようにつるりと白く
髪は太陽に透けるような茶色だった

大人は口をそろえて
 ....
 *
もしも…


この世の全てが
この掌すり抜けて行く風の内に
記憶を留めるのであれば
私は此処に居て
風を嗅ぎ
風を聴き
風を噛み
風を観て
ただそれだけを糧に暮らすだろう


 *
もしも ....
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる

たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8823)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「前髪を切った雨上がり小さな世界を見つけた」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-25
括った髪の分だけ、返して掌- kauz ...自由詩10*09-6-24
非ユークリッド- 柊 恵自由詩9*09-6-24
傾覆の地平- アオゾラ ...自由詩409-6-23
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23
「魂の授業」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-23
土笛の記憶- 佐野権太自由詩15*09-6-23
パブリック・バス- 百瀬朝子自由詩7*09-6-22
夢を見る人- あ。自由詩6*09-6-22
タイム無視- 麻网自由詩209-6-22
ジョビバラ- 麻网自由詩109-6-22
道化師になりたいです。- こめ自由詩1109-6-21
キャッチボール- モコ自由詩309-6-21
慟哭- 遊佐自由詩6*09-6-20
お買物_(改)- nonya自由詩6*09-6-20
黎明ギミック- ナ ヲ  ...自由詩3*09-6-20
地球儀- kauz ...自由詩11*09-6-19
24号線/快晴アオゾラ- Rin.自由詩28*09-6-19
今日の雲は天使の羽- マリエ自由詩609-6-19
グルーオン- AB(な ...自由詩11*09-6-19
ほたる追い- あ。自由詩17*09-6-19
雨の日と日曜日は- nonya自由詩6*09-6-18
見上げたのは同じ空- こめ自由詩1509-6-18
てるてる坊主- 新崎自由詩409-6-17
恋はあげパン- はちはち ...自由詩6*09-6-17
小さな合図- マリエ自由詩1109-6-17
題名のない詩- マリエ自由詩409-6-17
白い世界- あ。自由詩15*09-6-16
同胞(はらから)- 遊佐自由詩8*09-6-16
憎めぬひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-6-16

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