すべてのおすすめ
遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ....
私は何も持っていない
私は何でもできる。
私は自由だ
私は孤独だ

トリモモも
ショートケーキも
シャンパンも
飲んだことがない。
いつも納豆玉子ご飯。

コタツに入り
みかん ....
ハーリーガニ が高らかに鳴り響けば
雨が上がったばかりの濡れた砂利道を
南風にまぎれてサトウキビの匂いをまとう
誰もが浜辺に集まって来る
普段は森の奥に潜んでいる精霊や屋敷神さえ
肩を組 ....
望月

謡うもの。
遥か彼方より天が下まで。降れて。
方位は陽の沈んだ場所より東であり
影から岬の先端まで。
いつか必ず絶えるからこその
願い。
月を枕にし給いて
気の踊り。
 ....
「仕事に貴賎なし」で渡りあるく


暗証とID
待機室はいくつものセキュリティチェックをくぐった先にある
「夢のバイト。ジャンボ機ですよね」
マニアは聞けばいろいろ教えてくれるが
夜の羽 ....
滝の駐車場前ひょこひょこと

破れ傘にジャージ姿 

相模のかっぱが、現れる

器用に操る軽自動車から

爺が降りるが 相模のかっぱ

先の見えないトンネルを

越えると足下に ....
{引用=
壊れてしまった
停留所で
細々と
息を潜めていた

寒さで
空気が張り詰めていた
吐く息が
白くなって
白くなった

僕らが想像していたよりも早く
バスは出てしまっ ....
高崎線に乗り換えると
電車の調子が悪いのか
モーター音がいつもより大きい
回転数の上昇に合わせて甲高くなり
惰行から力行に入れるとまた悲鳴をあげる

あぁ懐かしい
吊り掛け駆動だ

 ....
日陰に咲く木蓮の種子
春に咲かせた花は過ぎて
朱色の珠がもたれている

白い月が 青い空にかすむ頃
がさがさと荒く 深緑の大きな葉に
一羽の鴉が忍ぶ

落とされた さやの朝露ごと
く ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
覚えていますか
あのぬいぐるみのこと

楽しく遊んだときも
喧嘩をして帰ったときも
眠くてぐずったときも
いつも一緒にいたぬいぐるみ

ふわふわしてた
笑ってくれた
話してくれた
 ....
うちが一度は惚れたあんたや

男やったら一生守ってみせて

彼女は、うちのダチやから
 「骨音」

 その森の中のまぶたは
 たいへんうつくしい

 背骨を失った世界よりずっと

 まぶたに広がる昼下がり
 湖のほとりで
 老人は 骨を拾う

 露の輝く草を分け
 ....
背中にくっついてるこれは

飾りなんかじゃないんだぜ



おっきくなってカモメになって

空飛び回って 世界一周旅行。



人間の間はたぶんいけそうにないなぁ

 ....
 親分が死んだ
 翌日は
 空がどんよりしずみこんでいて
 さかんに落ちる公園の黄葉たちをみていた
 車内の
 十月


 か。


 なやまされていた
 か。
 ....
ゆるめのローションたらした指
耳の中
かきまわす音
骨の音

今日
小さな失敗して
心折れて
昔の男との思い出の曲聴いて
立ち直ってやる
OLだから

知らずに口ずさむ彼氏に
 ....
未来には まだ誰も居ない

存在は過去と今だけ

未来には まだ誰も居ない
 
一昨年の冬

中学生はミニスカカーディガンで
統一される季節。  



一個下の女子たちは
やけに便所にたまりたがる。



便所にあんのは、屋根が潰れた
ゴキブリホイホイ ....
私は全へ帰る

それが

淘汰と呼ばれるものでも構わない

柵よ左様なら

私は全へ帰る
 
燭台に突き刺した月を育てる
見ろ
昔燃やしたものがゆっくりと蘇る

こうなる六ヶ月前
舌は正常さについてを繰り返し
そしていつの間にか燃える事なくただ焦げていった

深い森を想う
舌 ....
ぽにょぽにょ
弛んだ
腹の肉

ギュギュッと
ベルトを
締める。

不思議な御伽の世界
走り出して止らない
おねえちゃん〜待ってー!

無視をして
拒否して
逃げ出して
 ....
古来から、憎い相手に呪術をかける一大メジャーといえば、『丑の刻参り(うしのこくまいり)』

毎晩 毎晩 真夜中 丑の刻
白装束に身を包み、髪を乱し、黒くした歯に櫛をくわえ、
3本のローソク ....
冷蔵庫のなかで安いメロンを抱えています

やわらかくなるまで

実は新鮮な果物が食べれないのです

くしゃみが出てくればそろそろ短い夜も終わり

熟睡の季節に
あなたのこと ....
優しさで、



黒ずんだキレイなキレイな
優しさでさあ


僕の心臓、さあ一思いに。







君にはできっこないよ、




君は優しさなんて ....
息が詰まるほどの
狭苦しい都心のバーで
ビートルズを延々と
聞き流しながら
炭酸で割った
スピリッツを飲む

気心の知れた
大学からの友人と3人

「疲れたね」
「煤けたね」
 ....
昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた

ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
「ばかものよ!」

なんて言い切れるなら良いのだけどね

「もしかして」

そんな枕ことばで思いの丈をごまかしたり
まるで何事も無かったかのように
飼いはじめたばかりの小鳥の世話を焼い ....
 
 
鳩時計が次々と子どもを産む
子どもたちは皿になる
皿がとぐろを巻いているので
妻も娘もそれはヘビだと言う

ヘビなら料理など
のせられるはずもないのに
やはりとぐろを巻いてい ....
ただいま と思いながら両手を下に広げる
林檎畑は収穫のための作業で忙しい
陽があたるように実の回りの葉を取るため
晴天の日曜日 実家に帰る

草を分ける土の道 人の歩いた道
風にそれる 緑 ....
デッサンをする

かりかりかりかりかりかり・・・・・・         ・・・・・・ごしごしごしごしごしごしごし

嫌いなあの子の声がする

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ ....
吉岡ペペロさんの自由詩おすすめリスト(8812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
野紺菊の咲く頃- 山人自由詩22*10-10-13
シングル・クリスマス- ペポパン ...自由詩6*10-10-12
爬龍船- 楽恵自由詩8*10-10-12
月と不死- 楽恵自由詩6*10-10-12
そこに笑顔はあるか- 乾 加津 ...自由詩14*10-10-12
さがみの河童- ……とあ ...自由詩8*10-10-12
死者はもう行ってしまったよ- 真島正人自由詩7*10-10-12
最新車両から旧型車両を透視する- kauz ...自由詩9*10-10-11
朱色の記憶- 砂木自由詩3+*10-10-11
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
ヌイグルミ- うずら豆自由詩6*10-10-11
守ってみせて- 殿上 童自由詩9*10-10-10
骨音_他二篇- 豊島ケイ ...自由詩16*10-10-10
カモメになりたい女子の言い分- サワメ自由詩110-10-10
赦されるの蚊、この殺戮は。- 石川敬大自由詩1810-10-9
親父と恋- ともちゃ ...自由詩7*10-10-8
- 徘徊メガ ...自由詩410-10-8
反抗期女子便所- サワメ自由詩210-10-7
処分- 徘徊メガ ...自由詩110-10-7
静物画- テシノ自由詩110-10-6
魚の子- ペポパン ...自由詩5*10-10-5
『丑の刻参り』は_もう古い!_最近流行の呪いをかける方法_- 北大路京 ...自由詩12*10-10-5
安いメロン- アラガイ ...自由詩2*10-10-5
よろしくおねがいします- サワメ自由詩210-10-5
狭苦しいバー- 真島正人自由詩3*10-10-5
カレーライス- 鵜飼千代 ...自由詩20*10-10-4
陽だまりのひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-10-4
とぐろ- たもつ自由詩410-10-4
生まれる所- 砂木自由詩17+*10-10-3
鉛筆・練り消し・カッター- くろきた自由詩310-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294